2022.02.04NTTリーグワン 2022 D1 第4節レポート(静岡BR 36-13 RH大阪)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第4節 カンファレンスB
2022年1月30日(日) 14:30 ヤマハスタジアム(磐田) (静岡県)
 静岡ブルーレヴズ 36-13 NTTドコモレッドハリケーンズ大阪

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪のヨハン・アッカーマン ヘッドコーチ(右)、フランコ ・マレー ゲームキャプテン

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
ヨハン・アッカーマン ヘッドコーチ

「まずは静岡ブルーレヴズ、勝利おめでとうございます。後半特に素晴らしい戦いをしていたと思います。
我々に関しては、前半で非常にいいゲームができていて、前半最後のペナルティキックを成功していれば、リードできていたが、その時点ではかなり接戦の展開ができていたと思う。けれども後半はなかなか自陣を抜け出すことができず、ペナルティも多かったので、今後、原因を究明して修正していきたい。本当に静岡は機会を作って、そのチャンスをしっかりと得点に繋げて、我々がなかなか成し遂げることができなかったことを相手はしていました」

──この前の週に練習ができなかった期間が5日間あったが、全体練習できない間、どのくらい選手のコンディションを整えることができて、今日は本来の力のどのくらいだせたか。

「トレーニングができなかったことは言い訳にすることはできないと思っています。この試合に向けて十分なトレーニング時間を設けられたと考えています。選手はPCR検査を受けて全員が陰性だと証明されてからトレーニングを始めて、個人でもトレーニングをしてもらっていた。けれどもチームとしては2日間しっかりと練習することができたので、今回出た課題というのは、自分たちの反省としてしっかりと修正していきたい。
こういうような状況になると選手たちのコンディションがゲーム内容に影響したのではないかと考えられることもあるが、前半は非常に優勢に戦っていたわけで、その後自分たちの自滅的なミスによって、こういう結果になったので、そのコンディションというところは今回の敗因には直接関係はないと思っています」

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
フランコ・マレー ゲームキャプテン

「前半はドコモのほうが優勢だったが、後半に入って、最初の2、3分でミスがあったり、ペナルティをしてしまった。こういうネガティブなプレーは繰り返してはいけません。ポジティブに変えていかなければいけない。その辺りはしっかりと修正していきたいと思います。そして先程ヘッドコーチが言ったように、後半は陣地がなかなか取れず、自陣から抜け出せず苦戦しました」

──5日間、チームで練習できなかった間、他の選手たちとオンラインでどんなミーティングをしたのか、個人でどんなトレーニングをしたのか。

「オンラインで選手たちとどのように話し合ったかというと、我々はハドルというものを使っていて、そこに映像が上がって、それに関してみんなで意見交換するということをやっていました。
先程ヘッドコーチが言ったように、言い訳にはできないと思う。静岡は初戦から3試合、試合ができなかったにもかかわらず、今日しっかりとラグビーをしていたので、我々とっては5日間練習ができなかったことは、逆にリフレッシュする、もう1回スイッチを入れる期間として過ごせたはずなのに、こういう結果になってしまったので、5日間のことは言い訳にできません」

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪の吉澤太一選手

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
吉澤太一選手

「レッドハリケーンズ大阪としては、前半いい試合をしただけに、後半、自分たちのミスとペナルティで崩れてしまって、悔しい気持ちです」

──前半うまくいっていた理由と後半うまくいかなくなった理由は。

「前半うまくいったのは、キックを有効的に使えて、エリアを取れたというのが一番で、敵陣でプレーする機会が多かったので、いい展開になった。後半になって、自分たちのラックができたときに寄りが少し遅れてしまったところが、ペナルティになってしまいました」

──先週、5日間活動できない期間があり、今週の試合もできるかどうか心配したかと思うが、どのように自分たちの気持ちを整えてきたのか。

「コロナ禍の中で、モチベーションを保つのは難しいのですが、それは静岡も大阪も一緒。試合があるとかないとかでモチベーションを変えていたら今シーズンはきついので、いつも試合はあると思って準備しています」

──セブンズの期間が長かったと思うが、15人制で活きたことは。

「1対1のディフェンスだったり、アタックだったり、ゼブンズはスペースが広いので、1対1は自分の強みになっていると思います」

──東京オリンピックの延期が決まってから15人制に復帰したが、オリンピックに行かずに15人制に復帰した決断はどんなところからか。

「前チームのこともあります。チームに恩返しできたらと思い、最後のシーズンはコカ・コーラでプレーすることに決めました」

静岡ブルーレヴズの堀川隆延監督(右)、大戸裕矢キャプテン

静岡ブルーレヴズ
堀川隆延監督

「新型コロナウイルスの陽性者発生ということで、開幕から3試合が中止となり、多くの方にご迷惑をおかけ、大変申し訳ありませんでした。
選手たちは、本当に苦しい時期を乗り越えて、今日の開幕までにできることをやろうと、前を向いて、上を向いて、できる限りの準備をしてきてくれたと思っています。
今日のゲームに関しては、我々のホストゲーム、静岡ブルーレヴズの初戦ということで、何が何でも勝たないといけないということ。そして、僕としては、最低でも勝ち点5を獲るということを強く思っていました。選手たちが80分間最後の最後まで攻め続けるマインドを持って、しっかりトライを取ってくれたことは誇りに思いますし、次に繋がる試合になったかなと思います。
次の試合は、中5日でショートウィークですが、しっかりいい準備をして東芝戦を迎えたいと思っています」

──プロフェッショナルクラブとしてホストゲームを迎え、演出やスタジアムの雰囲気など感想を教えてください。

「(試合前の演出で使用された)ヤマハ発動機の自慢のバイクは、『Revs your Heart』の企業スローガンのように、このスタジアムにいる全員を一つにする。この仕掛けに関しては、五郎丸CROがいろいろ頑張ってやってきたことだと思うが、事業部メンバーが、この日のために様々な努力を重ねて、準備をしてきたことが、試合前から試合後まで、終始このスタジアムの中で感じることができました。
僕たちとしては、そのような準備に応えられる強いチームをつくっていきたいと思っています。
ファンの皆さんの拍手や足音が、必ず選手には届いていると思いますし、コロナがもう少し落ち着き、たくさんのファンの方々と熱狂するスタジアムで一緒に戦えるようになりたいと思っています」

──ファンの方へのメッセージ、新しいチームの方向性について教えてください。

「我々静岡ブルーレヴズのミッションである『革新と情熱で最高の感動をつくりだす』ために、常に革新的なものを追い続け、情熱を持った我々の姿をファンの皆さんにお伝えしていきたい、お見せしていきたいというのが我々の方向性であると思います。
静岡ブルーレヴズと名前が変わりました。とにかく我々は今年チームスローガンとして、『ALL FOR SHIZUOKA』を掲げていますが、静岡の皆さんのために戦って、皆さんの、静岡の誇りになるようなラグビーを展開して、静岡からラグビーを盛り上げていきたいと思っています」

──本日出場した新戦力のメンバーはどのような影響を与えているか。

「初戦ということもあり、昨日の練習からみんな緊張でガチガチでした。ヤマハスタジアムでのファーストゲームということで、プレッシャーの中、彼らは戦っていたと思います。プレーに関してはあまり評価できるような内容ではなかったと思いますが、このような若い選手がチーム内の競争力を上げてくれるというのが、何よりもチーム力を上げるということだと思いますので、次戦の彼らのパフォーマンスには期待したいと思います。
チームはまだまだ成長できると思いますし、一戦一戦よい準備をしていきたいと思います」

静岡ブルーレヴズ
大戸裕矢キャプテン

「このような状況の中、開催してくださっている関係者の皆様、本当にありがとうございます。
静岡ブルーレヴズは、3試合中止という形になりましたが、そのような中止の期間中もたくさんの方が『応援しているよ』『頑張ってね』と温かい言葉をかけてくれ、今日の試合まで本当にモチベーション高く続けることができました。
今日の試合は、ショットの場面や停滞した時間帯もありましたが、結果的に勝ち点5を取ることができ、ホストゲーム開幕戦を静岡ブルーレヴズらしい、よい試合ができたのではないかと感じています。
今週、ノンメンバーの選手が本当によい練習をしてくれ、そのような選手のためにも試合に出るメンバーは戦おうと試合前に言っていたので、勝ち点5をチームで獲れ、本当に今満足しています。次も頑張ります」

──プロフェッショナルクラブとしてホストゲームを迎え、演出やスタジアムの雰囲気など感想を教えてください。

「試合会場の雰囲気のつくり方や、選手が入場する際にバイクで盛り上げる演出は、選手としてもモチベーションが上がり、結果的に僕たちの勝利で恩返しのような形をつくれたので、僕自身すごくほっとしています。ヤマハスタジアムがホームでよかったと感じています」

──コンディションや連係を整えるために、どのような準備をしてきたのか。

「これまで大変しんどい練習をしてきた貯金というのもおそらくあって、グラウンドに出てきたら、そんなにフィットネスも落ちていなくて、みんな楽しそうにモチベーション高くできていた。何より、今日が静岡ブルーレヴズとしての初戦、そしてヤマハスタジアムということで、しんどいとか言っていられない状況なので、そのようなメンタル的な部分が僕たちの体を動かしたんじゃないかと、試合が終わった今思います」

──ファンの方へのメッセージ、新しいチームの方向性について教えてください。

「静岡ブルーレヴズとして、静岡がチーム名に入って、静岡県全域の皆さんに愛されるようなチームをつくっていきたいですし、まずは僕たちのことを知ってもらいたい。そのような中で、結果的に勝っていくことができれば、僕たち自身にもよいことですし、それが知名度を上げる一番の方法だと思っています。これから熱い試合がまだまだ続きますので、いろんな方にラグビーを知ってもらいながら、ラグビーを楽しんでもらいたいと思っています。
まだまだ静岡ブルーレヴズは強くなりますので、皆さんと一緒に強くなっていければいいなと思います」

──本日出場した新戦力のメンバーはどのような影響を与えているか。

「一緒にプレーしていて、若いとはいえ、本当に頼もしい選手たちなので、これから長いシーズンが続きますので、一緒に戦って、一緒にレベルアップできればいいなと思っています」

静岡ブルーレヴズの矢富勇毅選手(右)、日野剛選手

静岡ブルーレヴズ
矢富勇毅選手

「開幕から試合ができずに悔しい時間がありましたが、選手、スタッフ、ブルーレヴズに関わる人が前を向いて自分たちができることをしっかりとやって今日を迎えられたということに本当に感謝していますし、そのような中で勝つことができたということは素直に嬉しいです。よい一歩が踏み出せたと思います」

──序盤好調で、中盤苦しい時間があり、後半立て直すなど、ゲームコントロールはどのように進んでいったのか。

「この試合を迎えるにあたって、自分たちが苦しい時間が来るということは全員が理解していて、そこをうまく我慢できた。それ以外にも、選手たちが主体性を持って、ミーティングや多くのことで同じ絵を見ることができているので、もちろんしんどい時間もありましたが、みんなが同じ方向を見ることができ、このような形になったのかなと思います」

──清原選手の活躍について、プレイングアドバイザーとしての観点からどうだったか。

「リーダーの一人になって、責任感のあるプレーもしてきて、自分がどういったプレーをしなければいけないかというところも非常に学んで、賢くなっているところはあるので、そのようなプレーが出たのではないかと思います。元々能力のある選手ですので、自分が出せる能力をしっかり出してくれたのでは。
これからもしっかり期待していきたいですし、期待できると思っています」

静岡ブルーレヴズ
日野剛選手

「このコロナ渦にあってチームとして困難があり、それを乗り越えたからこそチームが一つになって、今日という日を迎えられ、その歴史的な日にホストゲームで勝利できたということはすごく嬉しく思います。ブルーレヴズとして、大きな一歩を踏み出すことができ、その一員としてプレーできたということは誇りに思いますし、素晴らしい一日だったと思います」

──序盤好調で、中盤苦しい時間があり、後半立て直すなど、ゲームコントロールはどのように進んでいったのか。

「最後、もう1トライ取りに行こうというのはフィールドにいた15人全員が、同じ絵を見ていた。全員の意思疎通がとれていたので、結果的にトライが取れたというのは今後に向けて自信になりますし、ホストゲーム開幕戦ということで見に来てくれた皆さんにも、最後までボールを切らさずに、果敢に攻め、点を取って終わったというのは、プロスポーツという点で、最後まで見ごたえのある試合ができ、静岡ブルーレヴズとしてよかったと思います」

──大ケガからの復帰はどうだったか。

「約1年ぶりの公式戦復帰で、ここにくるまで非常に大変だったので、思うところはいろいろあって、しっかり戻ってこれたというのと、ここまで戻ってくることができたことに、いろいろな方のサポートもあり、チームにも迷惑かけましたので、感謝と、選んでもらった責任を果たそうという気持ちを持ったプレーをしました」

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