NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第10節 交流戦
2022年3月19日(土) 14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東芝ブレイブルーパス東京 28-43 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
東芝ブレイブルーパス東京
トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ
「多くの部分でよくできていました。どのようにプレーするかという部分では、ただエクスキュ―ション・実行する部分を持ち合わせていないだけだと思います。そこで追いかける場面になって必要以上のことを試みようとし過ぎてしまいました。ディフェンスの面ではボールをスローにするディフェンスができなかったと思います。ただテンポを出してプレーするというのはよくできていましたし、最後にトライを取った部分に関してはシンプルに、ダイレクトにプレーするところがうまくいっていました。また、今までの弱みだったスクラムを今日は強みに変えられたかなと思っています。細かい部分に関しては、自分たちにツキがなかったかなという部分もありました。厳しいところはありましたが、それは学ぶ部分でもあると思います。いい試合になったと思います」
──前に出るディフェンスが効いている時と、その分裏側を通されている時もありました。それを受けてディフェンスのシステムを今後どうしていきたいかお考えがあれば教えてください。
「やはり相手がアタックして勢いをつけている時は、自分たちのファーストタックル、セカンドタックルで仕留め切れていませんでした。ラインスピードをしっかり出せている時はゲインラインの前で相手を止められていたと思います。そのため、ファースト、セカンドタックルの部分をもっとしっかりやっていきたいと思っています。相手はキックを蹴ってきましたが、その時にフィールドを埋めるようにスペースを取り切れなったので、そういった状況に対応できるようにしていきたい。今回の試合はラインスピードをしっかり出したいと臨んで、それができていた部分もありましたが、タックルの部分で自分たちの必要なレベルで決めきれなかったということに関しては継続して取り組んできたいと思います」
──今日の試合ではスクラムがうまくいっていましたが、フロントローの三上正貴選手(PR)の評価ついて、また選手交代に関しての意図を教えてください。
「スクラムに関しては、三上だけではなく橋本大吾(HO)、小鍛冶悠太(PR)の3選手が、プレッシャーがある中でしっかりやってくれたおかげだと思っています。三上に関してはすごくよくプレーしてくれていますし、一貫性があるプレーをしてくれているのが素晴らしいです。彼の品格をしっかりパフォーマンスで見せてくれたと思います。小鍛冶選手もスクラムによく取り組んでくれていますので、今後が楽しみなスーパースターになると思っています。体の大きな相手のFWに対してよくやってくれていました。交代に関しては特別パフォーマンスが落ちたわけではなく、あとの25分を戦うにあたってフレッシュな状態にしたかった、疲れていない選手でエネルギーを上げたかったということで選手を入れ替えました」
東芝ブレイブルーパス東京
小川高廣 共同キャプテン
「フィジカルバトルで受ける前に仕掛けていこうというのが今日の試合でフォーカスしていたことでした。最初のトライはアンラッキーなところもありましたが、ディフェンスの部分で結構受けてしまったところがあります。特に自分もアタックのエクスキュ―ションの部分は良くなかったですし、リーダーとしてドライブできなかったと思っています。また来週も同じようにフィジカルバトルになると思うので、そこでもう一度スイッチを入れることができるように、一週間また準備していきたいです」
──22メートルラインに入ってからの精度はまだ改善の余地がある印象でしたが、それについてはいかがですか。
「テンポの部分で勝てる部分もあったのですが、その分、自分たちのかたちができないままセットが遅くなり、それによって正しい判断ができなかった部分があったのかなと思います」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ
「結果に関してはすごくハッピーですし、今日は先週の東京サンゴリアス戦をふまえて自分たちの中ですごく大事な試合でした。勝ち方にこだわったところで、先週からの学びを活かすことができました。ブレイブルーパス東京さんはいつも強いパフォーマンスをしてくるので、それを止めるという部分では特にディフェンスはしっかり止めることができていました。エキサイティングなトライも決めることができました。得点やポジションのコントロールはできましたが、唯一スクラムに関してはレフリーを納得させることができなかったので、そこは来週以降も継続してやっていきたい部分です」
──後半に入ってタックルやジャッカルなどディフェンスがかなり厳しくなった印象があります。ハーフタイムで指示や修正したところはありますか。
「前半もターンオーバーは取れていると感じたのですが、ディフェンスも良かったので、それはハーフタイムでも続けるように話しました。その部分を受けて効果的に選手たちが動いてくれました。ブレイブルーパス東京さんがエッジにキャリーする場面も多かったので、ハードワークすれば孤立しているのでそこに入って、というチャンスもあったと思います」
──今日の試合を受けて選手層の厚さに手応えは感じられていますか。
「ケガ明けの選手、特にルアン・ボタ(LO)や、ライアン・クロッティ(CTB)、デーヴィッド・ブルブリング(LO)といった選手が大事な局面でしっかり働いてくれたというのは選手の層の厚さを示すことができたと思います。そのようなところも次の試合からも引き続きやっていきたいです。あとは岸岡智樹選手(SO)に関してもいいプレーをしてチームにしっかり貢献してくれました。バーナード・フォーリー(SO)がいない中でもしっかり全うしてくれたと思います」
──ピーター・ラピース・ラブスカフニ選手(FL)、フォーリー選手の欠場はケガなのでしょうか。復帰の見通しはありますか。
「もちろんタイミングにもよりますが、メディカルのスタッフができるだけ早く戻ってくることができるように頑張ってくれています。ラピースに関してはラッキーであれば戻ってくることができますが、具体的に答えるのは難しいです。フォーリーに関しては2~3週間は出られないと思います。そこもお答えするのは難しいですが、各週各週見てという感じで我慢にはなります。マルコム・マークス(HO)が一番長期にはなりますが、プレーオフの段階でなんとか戻ってきてもらえればと思います」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
立川理道キャプテン
「東京サンゴリアス戦の敗戦から、自分たちの修正ポイントを明確にしてこの試合に臨みました。ブレイブルーパス東京さんもすごく調子も良かったですし、拮抗した試合の中で突き放せたのは自分たちの力だと思っています。ゲーム中リーダーがうまく判断できた部分もありました。この試合から学んだものをしっかりと次に向けて準備していきながら、チームで頑張っていきたいと思います」
──修正ポイントとは具体的にどこだったのですか。
「アタックでいうとブレイクダウンのところで、前回ではボールを取られてしまっていたので、そこの精度はしっかりと話しながら準備できたのですごくよくなったかなと思っています。全体的にボールキャリーも前に行けていましたし、前回でいうとサポートの部分で相手のほうが早く絡んで、ノットリリース・ザ・ボールやターンオーバーも多かったので、二人目の早さというのは取り組んできたことが今日の試合で出たかなと思います」