2022.04.06NTTリーグワン 2022 D2 第9節レポート(花園L 24-21 日野RD)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン2(リーグ戦) 第9節
2022年4月1日(金) 19:00 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
 花園近鉄ライナーズ 24-21 日野レッドドルフィンズ

日野レッドドルフィンズの箕内拓郎ヘッドコーチ(左)、堀江恭佑 共同キャプテン

日野レッドドルフィンズ
箕内拓郎ヘッドコーチ

「前節の結果で自力での3位以上が無くなったが、リーダー陣を中心にしっかりと準備して立て直そうとした。残念ながら負けてしまったが、選手たちは最後まで諦めずに戦ってくれたことを誇りに思う」

──逆転されて負けてしまったが敗因は?

「80分戦って3点差で負けたが、取れる所で取り切れなかった」

──試合の中で良かった点は?

「前半20分は自分達のペースではなく、セットプレーでも負けていた部分があったがそこを修正することができた。最後まで諦めず自分達のキャラクターを出せたことが良かった。試合の中で成長できた」

──フォワードが前半劣勢だった。

「スクラムを押されてペナルティーを取られた部分もあったが、その中で修正できた。全体を通してはスクラムは押し切れたと思っている。課題は映像を見て検証していきたい」

──トップチームとの差はどこにあると思うか?

「80分通してのプレーの一貫性。ムラ無く戦えるようにしないといけない。

──プル選手の出来はどうだったか?

「前節から出場していて彼らしくボールを奪いに行く姿勢や、要所要所で強みがあった」

日野レッドドルフィンズ
堀江恭佑 共同キャプテン

「勝てなかったことは悔しいが、ミスもある中で最後まで我慢強く80分間きつい状況の中で楽しんだ選手達が頼もしかった。まだシーズンは終わっていないので、残された試合の中で成長できる限り自分達のラグビーをしようと話した」

──敗因は?

「スクラムに関しては最初組みづらさを感じていてやりづらかったが、ヒットは悪くなく押されるシーンがあった。最初滑りやすかったが、途中修正はできた。モールで行けると思っていたが取り切れなかった。ディフェンスも上手くいっていなかった」

──プル選手がいることによる強みを感じているか?

「9人目のフォワードのような活躍や、キックやパスも良くチームによく声を掛けてくれていて共同キャプテンとして非常に助けられている」

日野レッドドルフィンズのオーガスティン・プル 共同キャプテン

日野レッドドルフィンズ
オーガスティン・プル 共同キャプテン

「凄く残念に思っている。正直勝てると思っており、勝利に近づいたタイミングもあったが、最後に掴み切れなかったところが響いた」

──チームに足りなかった点は? 今後どのようにチームに貢献したいか?

「大事なところを掴み切れなかったのが敗因の一つ、自陣のゴール前からのペナルティーのキックがノータッチで自分達にプレッシャーが掛かってしまったのが一つ、ゴールラインドロップアウトもチャージされて頑張って取り返したボールをまた相手に渡してしまった。まだシーズンは残っているのでビデオを見てしっかりミスを潰して次に臨みたい」

花園近鉄ライナーズの太田春樹FWコーチ(左)、野中翔平キャプテン

花園近鉄ライナーズ
太田春樹FWコーチ

「近鉄漢祭りとして開催されたくさんのグループ会社の方や、多くのファンの方が来られるということで我々としては非常に大事な一日になると準備して来た。約2,000名ほどのグループ各社の方々が足を運んでいただいたと聞いています。試合の結果としては逆転で勝つことができたのは、一年通して我々のアタッキングラグビー、マインドが今日の結果に繋がったと思う」

──後半35分までビハインドだったがそれでも勝ち切れた要因は?

「先ほど述べたように我々のアタッキングラグビーで自陣からでも攻めて行くというところが結果に繋がったと思う。後半最後もペナルティーでクイックで攻めたり、一年間準備して来たことができて良かった」

──前半フォワードが強かったと思うが要因は?

「新加入のシラ選手の起用が大きな力になった。ただフォワードとして一年を通して戦うチーム作りをしてきた、そこと合わせてバックスも含めチーム全体でどこからでも攻めるアタックマインドを持つことが今日の結果に繋がったと思う」

花園近鉄ライナーズ
野中翔平キャプテン

「太田コーチが言ったように勝てて良かった」

──多くの観客の前で勝利できたことの率直な感想は?

「嬉しさもあるがホッとしている部分もある。花火やプロモーションビデオの所やもし負けた状態で見ていたらゾッとするなというのが正直な感想」

──リーグワンになってモチベーションは変わったか?

「選手の中では大きな意識の変化はないと思っている。マネジメントスタッフの方の働きを選手が感じており、プロ化することにより、今まで以上に選手とマネジメントの繋がり(コネクション)がはっきりと見えるようになった。皆で戦っていると感じられるようになった。グループ会社の代表として戦っているのでたくさんの人にチーム理念の『感動』を与えたい。今日の試合は正しく皆様の感情が動いた試合だと思うので、このような試合を続けていくことが我々の役目だと思っている」

──前回の日野戦との違いは?

「ブレイクダウン周りのミスが多かった。課題には上げているがなかなか修正できていない。9番・10番にオーストラリア代表選手(ゲニア選手・クーパー選手)がいる時は早い時間から自分達のアタッキングラグビーが出るが、そうでない時は時間がかかる。メンバーや相手によって波が来る時間が違うと思っている。
中盤ラインアウトモールやラインアウトに対してのディフェンスは前回は我々が善戦できていたと思うが、今回、日野レッドドルフィンズはしっかり分析をして来ており、後半序盤に悪い流れを作った原因だと思っている」

──今回クーパー選手とゲニア選手が出場しなかった理由は?

「チームとして試合週の月曜日・火曜日にパフォーマンスが出せない選手は出さないという方針である。なので今日戦ったメンバーがベストメンバー」

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