2022.05.09 ジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1 第16節 リコーブラックラムズ東京 vs NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 試合の取り扱いおよび経緯について

5月7日(土)に開催を予定していた、NTTジャパンラグビー リーグワン2022ディビジョン1 第16節 リコーブラックラムズ東京 vs NTTドコモレッドハリケーンズ大阪の試合の取り扱いについて、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンは、当該試合の勝ち点の取り扱いを中止判断に至るプロセスを確認したうえ、「ジャパンラグビー リーグワン2022シーズン公式戦実施要項」に基づき、以下のように決定しました。

 リコーブラックラムズ東京      勝点5
 NTTドコモレッドハリケーンズ大阪  勝点0

また、合わせて今回の中止にいたる経緯も、ご説明申し上げます。
改めて、試合直前での中止を招いたこと、ファンの皆さまならびに関係者の皆さま、選手やチームの皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。

一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン 東海林一 専務理事 コメント

「まず、はじめに、この度の事態を引き起こしたことについて、深くお詫び申し上げます。試合に関しては、安全性を最優先し、ジャパンラグビーリーグワンが中止を判断いたしました。新型コロナウイルス感染症の発生状況が多様化し、状況によって必ずしも事前に定められていない新たな対応が必要となる中、決定に至るリーグのオペレーション・判断が後手に回り、直前の中止判断となりました。ファン、関係者、チーム・選手の皆様に、多大なご迷惑をお掛けしましたこと、リーグとして心よりお詫びを申し上げます。特にリーグワンの初年度の最終局面で両チームへの温かい応援を楽しみにされていたファンの皆さまや、大切な試合機会を失った選手、チームの皆さまには大変申し訳ありませんでした。
試合中止の決定に至るまでのプロセスにおいて、判断が変わったことは、リーグの責任であり、多くの方々に大変なご迷惑をおかけしました。今後、リーグの組織の能力を高め、課題への対応力を強めてまいります。新型コロナウイルス感染症の動向を踏まえ、対応策をさらに客観性・実行性の高いものに進化させてまいります。
ファンの皆さまに心からリーグワンを楽しんで頂けるよう努めてまいりますので、引き続きジャパンラグビーリーグワンへの応援を何卒よろしくお願い申し上げます」

中止に至りました経緯と、今後の対応につきまして、以下の通り、ご説明を申し上げます。

1.コロナ感染に関する試合の実施可否判断

新型コロナウイルス感染症への対応並びに試合実施可否の判断は、これまでリーグの新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン、公式戦実施要項に基づき、リーグとチームが連携し厳正かつ適切に実施してまいりました。概要は以下の通りです。

①定時検査:前週試合実施48時間以降に全選手・チームと活動を共にする現場スタッフ にPCR検査を実施。医師の判定を受けた検査結果につき、チームドクターが確認・サインの上判定。リーグに報告
⇒陽性者、濃厚接触者、リーグ自主基準に基づく濃厚接触疑い者を隔離し、必要な登録メンバーが確保された場合に試合実施に向けて動く

②バックアップ検査:①定時検査にて陽性者が発生した場合、原則、全選手・チームと活動を共にする現場スタッフにPCR検査を実施。医師の判定を受けた検査結果につき、チームドクターが確認・サインの上リーグに報告
⇒陽性者、濃厚接触者、リーグ自主基準に基づく濃厚接触疑い者を隔離し、必要な登録メンバーが確保された場合に試合実施に向け動く。原則、試合開始48時間前の時点で、登録メンバーが充足しない場合、試合中止の判断をリーグが主管者と協議し、決定する

③随時検査:試合開始100分前まで、登録メンバー並びに接触者に体調不良者が発生した場合に必要な検査を実施。医師の判定を受けた検査結果につき、チームドクターが確認・サインの上リーグに報告
⇒試合開始100分前までに、登録メンバーが充足しない場合、試合中止の判断をリーグが主管者と協議し、決定する

2.今次のRH大阪の定時検査等に基づく試合開始判断へのプロセス(5月5日まで)

新型コロナウイルス感染症ガイドラインに従い、RH大阪が、試合開始判定に必要な定時検査、並びにそれに基づくチームドクター判定として以下を実施。それに基づき、リーグが試合実施判断を5月5日(木)に実施しております。RH大阪が実施したプロセスは、一部、ガイドライン上に定めがないものも存在しますが、ガイドラインの主旨に則り、RH大阪がリーグに確認し、実施したものです。

・5月2日(月)
選手、スタッフ全員にPCR検査を実施。13人が陽性と発覚。リーグへ報告。尚、検査機関は、医療機関連携がないリーグ推奨の検査機関(検査①)

・5月3日(火)
保健所への報告のため、医療機関連携のある検査機関で上記陽性者を対象に再検査を実施。上記陽性者 13人中7人が陰性と判定される。結果を踏まえて、再検査陰性であるが体調不良等のある選手を含め、チームドクターが9名を陽性者に認定(検査②)。リーグとして検査結果の差異は、検査方法・環境の差異より生じていると認識。

・5月5日(木)12時前
4名の陰性者に対して、リーグ・RH大阪が協議し、追加的な検査を実施。1名が陽性、3名が陰性。同時に他26名の選手に対しても追加的な検査を実施。全員陰性。検査機関は上記2つと異なる機関。

・5月5日(木)12時
29名の陰性者で試合登録人数が充足することを確認し、リーグが試合実施を判断

2.中止判断に至る経緯(5月5日以降)

・5月5日(木)17時過ぎ:リーグがBR東京からの問題提起を受領

・5月6日(金)午前および午後:上記BR東京からの問題提起も踏まえ、リーグが安全性に対するより慎重にプロセスの検証を実施。その際、RH大阪およびBR東京に事実関係を確認

・5月6日(金)20時:RH大阪にBR東京からの問題提起並びに論点を連絡

・5月6日(金)20時30分から22時:リーグ・BR東京で、論点について議論。中止の可能性を提示

・5月6日(金)22時:リーグ・RH大阪で、論点について議論。中止の可能性を提示

・5月6日(金)23時過ぎ:リーグ運営責任者およびマッチコミッショナーにて中止に係る協議を行い、両チームの確認をもって中止することを確認

これらのプロセスで、今次ケースに係り、以下の認識をリーグが得る

  • 多くのチーム事例では、定時検査は1回のみ。それに基づき、チームドクターが判断
  • 今次ケースのように、医療機関連携がないリーグ推奨の検査機関での検査(検査①)と保健所への報告のため、医療機関連携のある検査機関で再検査(検査②)を組み合わせて実施する定時検査は存在し、リーグも承認していた。一方で、検査①と検査②の検査結果に差異が存在したケースはこれまで認識されておらず、その場合の取扱いに明確な事前定義は、リーグとして実施していなかった
  • 今次ケースにおいては、他試合と同様の安全性を担保するためには、検査①での陽性者13人を全て陽性認定し、隔離対象とすべきであった
  • 一方、定時検査において、3人の陽性(検査①)・陰性(検査②)判定者は、追加検査の結果を確認の上、リーグも承認し、5月5日・6日に制限なし練習に参加。これを通じて、RH大阪における試合参加予定の選手の安全性(陰性)が、他試合と同様の水準で合理的に担保されなくなったと、リーグが判断した
  • 結果、リーグとして、RH大阪に他ケースと同様の安全性(陰性)を確保した上での必要な登録者人数の確保が難しいと判断するに至った

・5月7日(土)6時30分 主管者であるBR東京と協議。中止を仮決定。RH大阪との協議結果に基づき本決定する旨を合意

・5月7日(土)8時30分 RH大阪と協議。中止理由を説明。規則に基づくものとして了解を得る。
9時30分をもって、中止決定が確定された

・5月7日(土)9時30分から10時30分 RH大阪チームへの事情説明

・5月7日(土)11時過ぎ  試合会場で、リーグ、BR東京およびRH大阪より、試合中止に係る告知を開始

・5月7日(土)11時50分 中止決定のプレス発表。10時30分以降、中止事由を正しく伝えるための内容をリーグ・RH大阪、リーグ・BR東京で協議した結果、同時刻で発表となった

3.中止判断の遅延の責任。今後の取扱い

新型コロナウイルス感染症の発生状況が多様化し、状況によって新たな対応が必要となる中、決定に至るリーグのオペレーション・判断が後手に回り、直前の中止判断となった。
RH大阪、BR東京は、予め定めたガイドラインに則り、検査・報告を実施しており、不明部分はリーグと協議して進めています。試合実行・中止判断の変更ならびに中止判断遅延の責任は、リーグにあります。ファン、関係者、チーム・選手の皆様に、多大なご迷惑をお掛けしましたこと、リーグとして心よりお詫びを申し上げます。

本中止に伴う勝ち点の取り扱いに関しては、中止判断に至るプロセスを確認したうえ、公式戦実施要項に則り、リコーブラックラムズ東京の勝点を5、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪の勝点を0とします。

「ジャパンラグビー リーグワン2022シーズン公式戦実施要項」

第4条〔DIVISION 1大会概要〕

順位決定方法
<勝ち点および得点の考え方>
付与される勝ち点は、勝ち4点、引き分け2点、負け0点とする。ただし、7点差以内の負けは1点を付 与する。また、3トライ差以上での勝ちは追加で1点を付与する。
なお、試合中止の判断がなされ、その代替試合の開催も不可能との判断に至った場合、当該試合は開催されたものとみなし、勝ち点および得点の取り扱いは以下の通りとする。なお、第 56 条に定めるメンバー登録、または、第 57 条に定めるエントリーを充足しないチームについては理由の如何を問わず、責に帰すべき事由があるものとみなす。

  1. 双方のチームの責に帰すべき事由によらず、不可抗力により試合中止になった場合、双方のチームに勝ち点2点を付与し、得点はいずれのチームにも付与されない
  2. 一方のチームの責に帰すべき事由により試合中止になった場合、その帰責性のあるチームに勝ち点および得点は付与されず、対戦チームに勝ち点5点および得点 21 点(3トライおよび3ゴール)を付与する
  3. 双方のチームの責に帰すべき事由により試合中止になった場合、双方のチーム勝ち点および得点は付与されない

 

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