2022.05.12グリーンロケッツ東葛 レメキ ロマノ ラヴァ選手の追加的処分に対するアピール(上訴)による再審結果 および HCPにおけるコーチングの介入による処分減免措置について
NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1
グリーンロケッツ東葛 レメキ ロマノ ラヴァ選手
追加的処分に対するアピール(上訴)による再審結果 および
HCPにおけるコーチングの介入による処分減免措置についてのお知らせ
NECグリーンロケッツ東葛およびレメキ ロマノ ラヴァ選手による、追加的処分の内容に対するアピール(上訴)と、頭部へのコンタクトの対処手順におけるコーチングの介入(Head Contact Process Coaching Intervention)の申請の結果、以下のように処分が減免されましたので、お知らせいたします。
2022年4月24日に行われたNECグリーンロケッツ東葛 vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安の試合で、同試合のサイティング・コミッショナーから、グリーンロケッツ東葛のレメキ ロマノ ラヴァ選手の危険なプレーに対する報告があり、ジャパンラグビー リーグワン2022シーズン公式戦実施要項第38条ならびに、日本ラグビーフットボール協会「不正なプレーに対する制裁に関する規程」に基づき、追加的処分が決定しました。ヒアリングの結果、4試合の出場停止処分が与えられましたが、対象選手及び当該クラブが再審査を申請し、JRFUジュディシャル・パネル委員長、JRFU HP部門レフリーマネージャー、World Rugbyサイティング・コミッショナーの3名からなるアピール委員会によるヒアリングを行い、その結果、選手・クラブの主張の一部が認められ、出場停止処分が3試合となりました。
また、頭部へのコンタクトの対処手順におけるコーチングの介入(Head Contact Process Coaching Intervention)を同クラブがワールドラグビーに申請した結果、さらに1週間の処分減免が決定されました。
■処分内容の変更
該当選手:レメキ ロマノ ラヴァ(グリーンロケッツ東葛)
違反:World Rugby競技規則 9.13 違反
処分:4試合出場停止⇒変更:2試合出場停止
※対象試合 NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1
4試合(第15節、16節、入替戦第1戦、入替戦第2戦)
変更→2試合 (第15節、16節)
アピールによる処分軽減の理由:
これまでのキャリアの中でレッドカード相当の不正プレーをしたことはなかったこと、相手選手を気遣う態度を示していること、ヒアリングに対して真摯な姿勢で臨んでいたこと、クラブも当該選手と一緒に選手の安全のためタックル技術を改善する必要性を認識したことなどが斟酌された。
■HCPにおけるコーチングの介入
2021年7月1日からワールドラグビーによって試験的に施行されているプログラム。プレーヤーやコーチが、負傷のリスクが高く、不正なプレーとなることが多いテクニックから統計的にリスクの低いテクニックへと改めるよう促し、日頃の行動や動作を前向きに変えていくことを目的とする。
HCPに関わる不正なプレーでサイティングの対象、もしくはレッドカードを受けたプレーヤーは、科された制裁処分の最後の週を、HCPにおけるコーチングの介入(不正なプレーの原因、または一因となった、誤ったタックルやコンタクトの技術的な誤りに特化したコーチング)を受けることで消化することを、申請できる。
コーチとプレーヤー本人は不正なプレーの原因となった技術的な過ちの詳細、および、その問題に対処するためにとった措置について申請し、ワールドラグビーの専門レビューパネル(専門的な中立のコーチで構成)の審査を経て、コーチングの介入が十分だったと判断された場合、処分が減免される。
【参考】
ジャパンラグビー リーグワン2022シーズン公式戦実施要項
https://league-one.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/file/menu/2816_625b7cee3c622.pdf
日本ラグビーフットボール協会「不正なプレーに対する制裁に関する規程」
https://rugby-japan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/file/html/150097_61c41c4f40b8a.pdf
World Rugby 競技規則
https://www.world.rugby/the-game/laws/home
World Rugby 競技に関する規定第17条
https://www.world.rugby/organisation/governance/regulations/reg-17