2023.12.23NTTリーグワン2023-24 第3節 神戸S vs BL東京-見どころ

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1 第3節 カンファレンスA
2023年12月24日(日)15:00 ノエビアスタジアム神戸 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ vs 東芝ブレイブルーパス東京

コベルコ神戸スティーラーズ(D1 カンファレンスA)

ノエスタで実現する夢の競演。
NZ代表が集結、連勝同士の戦いは激戦必至

コベルコ神戸スティーラーズのブロディ・レタリック キャプテン「勝ってクリスマスを楽しむのが一番いい。勝つことで開幕3連勝という形にもしたいですし、勝った上で年末年始のオフを迎えたい」

コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)は今節、ノエビアスタジアム神戸に東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)を迎える。ともに開幕連勝で迎える激闘必至の好カードだが、神戸Sに3連勝を譲る気はない。

3季ぶりに神戸Sに復帰したニュージーランド代表、ブロディ・レタリックはいまの思いを口にしている。

「ニュージーランドの選手と試合をすることはとても楽しみです。BL東京はチームとしてもいますごく良い戦いをしていますし、いい試合になるんじゃないかなと思っています」

今秋開催されたラグビーワールドカップ2023フランス大会。ニュージーランド代表で圧巻のパフォーマンスを見せたスターたちが今度はノエスタに集結する。

ワールドラグビーが選出する今年の世界最優秀選手に選ばれたアーディ・サベア、それにブロディ・レタリックが加入した神戸S。BL東京にもリッチー・モウンガとシャノン・フリゼルの二人のニュージーランド代表が新加入。神戸Sの“弾丸ランナー”ことナニ・ラウマペ、BL東京のセタ・タマニバルらも含め、ラグビー王国の頂上決戦のようなマッチアップだ。

ただ、キャプテンを務めるブロディ・レタリックは冷静にこの試合を見据える。「あまり(試合をする)場所は関係ないと思っています。ニュージーランドでプレーをしようが、自分のチームメートと一緒に戦って、相手を倒した上で、試合のあとに会話をすることがいつも楽しみです。それはどこにいても変わらない」。歴戦のロックはあくまで目の前の試合に照準を合わせ、自身の力を発揮する準備に集中する。

実力者がしのぎを削る夢の競演、そのキックオフは12月24日午後3時――。

「勝ってクリスマスを楽しむのが一番いい。勝つことで開幕3連勝という形にもしたいですし、勝った上で年末年始のオフを迎えたいと思います。ファンの方々も僕らが勝つことで、いいクリスマス、年末年始を過ごしていただけたらなと思います」

ブロディ・レタリックの誓いは神戸Sの総意。赤の戦闘服に身を包む神戸Sフィフティーンは、さながら幸せをもたらすサンタクロースか。ホストチームはアグレッシブにビッグマッチを制し、ファンに最高の贈り物を届けてみせる。

(小野慶太)

東芝ブレイブルーパス東京(D1 カンファレンスA)

ようやくたどり着いた憧れのスタジアム。
いざ、兄と同じ舞台へ

東芝ブレイブルーパス東京の伊藤鐘平選手。神戸Sに所属していた元日本代表・伊藤鐘史氏の弟だ

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は12月24日、ノエビアスタジアム神戸でコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)と対戦する。ともに開幕2連勝と好調なスタートを切った両チームの対戦は、多くのラグビーファンの注目を集めそうだ。

BL東京は前節の『府中ダービー』で東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)に26対19で勝利。ライバルから勝ち点5を奪い、20日のチーム練習も活気にあふれていた。

フランカーとして開幕から2試合に出場している伊藤鐘平も手ごたえを感じている。

「チームの雰囲気はすごく良いです。今週も勝ち切って、もっと勢いをつけていきたい。個人としても、良いインパクトを残せていると思っています」

東京SG戦の後半16分、途中出場した伊藤はリッチー・モウンガのキックパスを受けると、日本代表でもある齋藤直人のタックルを振り切り、松島幸太朗に当たり勝ち、スタジアムを沸かせた。

「二人は前半から出ていて、僕はフレッシュレッグだったという部分があると思いますが、実績のある二人を相手に良いプレーができたことは自信になりますし、どんどんチャレンジしていきたいです。リーグワンはすごい選手がたくさんいるので」

充実の表情を浮かべる26歳は兵庫県神戸市出身。今節を戦うノエビアスタジアム神戸への特別な思いがある。

「僕の兄(元日本代表の伊藤鐘史氏)が神戸S(当時・神戸製鋼コベルコスティーラーズ)にいたので、ノエビアスタジアムは毎週のように観に行っていました。『あのスタジアムでラグビーができるのか!』という感じで、個人的にはすごく燃えています」

17歳上で、日本代表36キャップを誇る兄が輝いていたスタジアムに、選手として初めて足を踏み入れる。伊藤は「兄が立ったグラウンドに僕も立つことになるので、オカンはうれしいんじゃないですかね」と照れつつ、「僕に関わってくれた人たち、先生や友達も来てくれるので、成長した姿を見せたいと思います」と力を込めた。

まっすぐ、ひたむきに、自らの役割を全うする伊藤鐘平。24日は感謝の思いを胸に、憧れのスタジアムに立つ。

(安実剛士)


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