NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン3 第13節
2025年4月19日(土)12:00 厚木市荻野運動公園競技場 (神奈川県)
クリタウォーターガッシュ昭島 vs ルリーロ福岡
クリタウォーターガッシュ昭島(D3)
クリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)は5連勝と好調をキープしている。今節はルリーロ福岡(以下、LR福岡)を神奈川県の厚木市荻野運動公園競技場に迎えて、ホストゲームに臨む。
「うれしいです。キックをうまく使って圧倒して、前半で試合を決められるような展開にしたいです」
大政亮が今季初めてスターティングメンバーとして名を連ねた。今季はコンディション不調で、モチベーションの維持も難しい時期が続いた。それでも、「ようやく巡ってきたこのチャンスで、良いパフォーマンスを出せるように」と、100%の力で練習に打ち込み続けてきた成果がついに実を結ぶときがやってきた。
福岡県出身の大政は、4歳からラグビーを始めた。東福岡高校では全国の舞台を経験し、3年時には優勝も果たしている。2015年にWG昭島へ加入して以降、スクラムハーフとして長年チームを支えてきた。さまざまな経験を重ねてきた彼だからこそ、試合に臨む際は「いつもどおり」を意識しているという。
「昔は、気合いを入れ過ぎて空回りしたこともあったし、気合いが入り過ぎて崩れていく選手も見てきました。だからこそ、いまは“いつもどおり”の気持ちで臨むようにしています。スクラムハーフというポジション柄、冷静さも大事ですから」
WG昭島に残された今季のレギュラーシーズンの試合はあと3試合。たとえすべての試合でボーナスポイント付きの勝利を収めても、D2/D3入替戦進出は厳しい状況にある。それでも、大政は決してあきらめていない。
「他力本願の状態に持ち込んだのは自分たちの責任です。あとは全試合出場して、ボーナスポイントを獲得して勝つこと。落ち込んでも何も変わらないので、望みをつなげられる状況にしたいです」
試合での冷静な判断、仲間を生かすサポート力、そして頭を使いながら、チャンスがあればトライも狙いにいく。それが、大政のスタイルだ。今季初めて先発する彼は、試合に出場できる喜びと、変わらぬ情熱を胸に、“いつもどおり”の覚悟でピッチへと足を踏み出す。
(匂坂俊之)