NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第6節
2026年2月21日(土)12:00 ヤンマースタジアム長居 (大阪府)
レッドハリケーンズ大阪 vs 日本製鉄釜石シーウェイブス
日本製鉄釜石シーウェイブス(D2)
今節もフルバックで出場する日本製鉄釜石シーウェイブスの落和史(おちかずし)選手日本製鉄釜石シーウェイブスは4試合を終えて2勝2敗。チームは昨季までと比べても確かな前進を示している。その流れの中で、落和史は静かに自身を見つめている。
「チームとしては一定の結果を残せていると思います。でも、自分はまだ波に乗れていない」
決してシリアスではない、率直な自己評価だった。
本職はスタンドオフ。だが昨季からはフルバックでの出場が増えた。10番の視点をもつ15番として、ミッチェル・ハントが司令塔に立つときはその持ち味を引き出し、不在時には自らがゲームを動かす。求められる役割は広がった。新たなポジションでの挑戦を「まだ勉強中」と受け止めながら、理想とする15番像を模索している。
開幕戦では自身のミスが失点につながった。「普段ならできていたことができなかった」。その悔しさの先に、あらためて胸に刻んだ言葉がある。
──自分を裏切らない。
プレシーズンから積み重ねてきた準備。整えてきた体と感覚。当たり前にできるはずのプレーを、気持ちの揺れ一つで崩さないこと。スペシャルなプレーよりも、積み重ねた自分を信じ抜き、遂行する。それがいまの落の軸である。
雪の影響で延期となった前節も、その軸を見つめ直す時間となった。張りのあったハムストリングは回復し、「万全で臨める状態」と言えるところまで戻った。グラウンドの外から見た第4節・豊田自動織機シャトルズ愛知戦の劇的勝利。仲間の粘り強さに刺激を受けながらも、「自分の力で勝ったと思えるような試合はまだない」と足元を確かめる。
それでも、揺らぐことはない。準備してきた自分を裏切らない。その決意の奥には、積み重ねてきたプロセスへの確かな自負がある。日々の積み重ねは、やがて揺るがぬ存在感へとつながっていく。
1月5日には第一子となる女の子が誕生した。「正直、父親になった実感があるかといえば、何とも言えない感じです」と笑うが、娘には「芯をもって生きてほしい」と願う。その願いはそのまま自身の生き方と重なる。父としても、選手としても、自分を裏切らない。その積み重ねが、やがて確かな“形”となっていく。
(髙橋拓磨)



























