2026.02.22NTTリーグワン2025-26 D2 第6節レポート(RH大阪 15-14 釜石SW)

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第6節
2026年2月21日(土)12:00 ヤンマースタジアム長居 (大阪府)
レッドハリケーンズ大阪 15-14 日本製鉄釜石シーウェイブス

「人生を豊かにするものの一つ」。短期留学がもたらしたマインドの変化

2024年5月以来の公式戦出場となった、レッドハリケーンズ大阪の呉嶺太選手

レッドハリケーンズ大阪がホストゲームで今季初勝利。ホストエリアで応援してくれる人たちに喜んでもらうことができた。

後半19分から入替で入った呉嶺太は、「ノーサイドのあと、ファンの方々が喜んでくれているのを見て、みんなで“大阪締め”をして、『ああ、こういう感じだったな』と」喜びをかみ締めたという。呉にとっては、2シーズン前のディビジョン2 4〜6位順位決定戦第3節以来の公式戦出場だった。

昨季は一度も出場がなかった。「試合に出られるのが一番良いけれど、そもそも好きでやっていることなので、腐るということもない」。関西学院大学を卒業後、加入できるチームが見つからず、練習参加でいくつものチームを渡り歩いた。練習参加ができない時期には、公園で一人トレーニングをしていたぐらいだ。呉が話した言葉に偽りはない。けれど、試合に出られない悔しさがないわけでもなかった。

試合への出場はない間にもコツコツと成長は積んできた。この試合では、ボールを動かすことだけでなく、トライにつながるラインブレイクやピンチをしのぐタックルも見せている。試合後、松川功ヘッドコーチも「出場時間は長くはなかったけれど、彼の強みと試合に出られない間に溜めてきたものを発揮してくれた」と呉を評価した。

試合に出られない期間に最も変化があったと自身が感じているのは、「マインド」だという。昨季を迎える前、チームからニュージーランドへの短期留学をさせてもらい、そこで得たものが大きかったようだ。ラグビーを楽しんでいる人たちを見て、自身のラグビーとの向き合い方も変わった。それがなければ、「昨季はもっと耐えるという感じになってしまって」、苦しいものになっていたかもしれない。

呉がニュージーランドで学んだのは、ラグビーが「人生を豊かにするものの一つ」だということ。経験から学び、次の機会に向けて改善する。楽しもうという姿勢で逃げずに向き合うことができれば、たとえ苦しい経験や失敗でさえも、のちの喜びを彩るものになる。

これからも、選手としてはもちろん、ラグビーを通じて人としても成長を重ねてゆく。

(前田カオリ)

レッドハリケーンズ大阪

レッドハリケーンズ大阪の松川功ヘッドコーチ(左)、島田久満キャプテン

レッドハリケーンズ大阪
松川功ヘッドコーチ

「まずは、協会関係者、レフリー関係者の皆さま、そして、今日来てくださった大阪市民、大阪府民をはじめとする3,710人の観客の皆さま、ありがとうございました。

試合のほうは15対14の接戦となりました。日本製鉄釜石シーウェイブスさんのコリジョンの激しさやラインアウトのディフェンスのプレッシャーをとても感じ、思いどおりにできない時間帯も長くなりました。それでも最後まで粘り強く戦い、勝ち切れたことは良かったです。勝って反省できたことを次につなげていきます」

──結果がついてこない時期もありましたが、2連勝。何か変化があったのでしょうか。それとも、やってきたことがうまくできるようになってきたのでしょうか。

「その両方ではないかと思います。今までは、やりたいことがうまくいかないことが多かったです。もちろん、今日の試合でもそうでした。ただ、やり続けることができています。

その中で一番良くなっていると感じているのは、勝てなかった時期も含め、試合に出られなかったメンバーたちの日々の練習での質や強度、情熱が上がっていることです。今週の木曜にも実戦形式のトレーニングを行いましたが、今日のゲームとほぼ同等のものが行えていたと思います。それが、後半36分ごろからのディフェンスと結果につながりました」

レッドハリケーンズ大阪
島田久満キャプテン

「まずは、試合開催にあたりご尽力いただいた皆さま、本当にありがとうございます。大阪のファンの皆さまの前での今季(ホストゲーム)初勝利をつかめたことは、本当にうれしく思っています。

この試合では、エリアを大事にしようと話していました。前半は相手陣内で戦えたものの、自分たちのミスで1本のペナルティゴール以外はスコアにつなげることができませんでした。ただ、ディフェンス面では、相手のトライを1本に抑えることができたので、そこは収穫だったと感じています。後半は、終盤になるまで23人全員で戦い抜くことができました。それについても本当に良かった部分だったと感じています。

ここから2戦はビジターゲームが続きますが、1試合1試合をしっかり戦っていきます」

──今季初めて"大阪締め"(ホストゲームで勝利した際に行っている締めの手拍子)で試合を締めくくることができました。

「とにかくうれしいです。ホームで1勝できたことは、とても大きなことだったと思います。開幕から4戦は勝利することができていませんでしたが、そのような状況の中でも多くのファンのみなさんから声援をいただき、苦しい中でも頑張ることができました。みなさんの声援は、本当に選手たちの力になっています。今日は、その声援への恩返しが一つできたように感じています。今後もまた勝利するところをお見せできるよう、頑張っていきます」

日本製鉄釜石シーウェイブス

日本製鉄釜石シーウェイブスのトウタイ・ケフ ヘッドコーチ(左)、河野良太キャプテン

日本製鉄釜石シーウェイブス
トウタイ・ケフ ヘッドコーチ

「今日はとても残念な結果になってしまいました。自信をもってプレーをしていましたが、こういう結果になってしまいました」

──今日感じた課題や今日の試合で表現したいと考えていたことを教えてください。

「課題となったのは、セットピースがうまくいかなかったことです。

今日は、まずボールを保持し、しっかりと我慢してプレーしたいと考えていました。試合前に一番話していたのは、ボールをキープするということ。それを4、5フェーズ重ねていけばチャンスは生まれると話していました。しかし、少し焦りすぎてしまったり、パスを無理矢理つなごうとしてしまったりした部分があったと感じています。一方で、ディフェンスはとても良かったと思います」

日本製鉄釜石シーウェイブス
河野良太キャプテン

「まずは、素晴らしい環境の中でラグビーをさせていただき、ありがとうございました。

チームとしましては、ペナルティの数が多くあったことでなかなか自分たちがやりたいラグビーができなかったので、それが負けてしまった要因の一つになってしまったと思います」

──ペナルティに関して課題と感じていらっしゃるのかと思いますが、今後どのように改善していきたいと考えていますか。

「ペナルティの多さというのは、日々の練習からチームとして意識しているところです。日々の練習から一つひとつのプレーの正確性を求めて取り組むこと、みんなの意識のもち方によって、修正できるものだと考えています。次の試合までにしっかり修正していきます」

試合詳細

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