NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第11節
2026年4月11日(土)14:30 ヤンマースタジアム長居 (大阪府)
レッドハリケーンズ大阪 vs 清水建設江東ブルーシャークス
レッドハリケーンズ大阪(D2)
前節の途中出場で、トップリーグ・リーグワン通算50試合の出場を達成したレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)の指田宗孝。試合後、祝福を受けたロッカールームで指田は、涙を流したという。喜びをかみ締め、これまでを振り返って感極まったのではない。悔しさからだった。
指田は、東山高等学校、IPU・環太平洋大学を卒業後の2016年にRH大阪に加入。ここ数年は3番が定位置になっており、特に昨季に関してはコンディションに多少の無理があっても3番でチームを支えたが、加入後の数年は出場機会を積むことに苦戦した。そのぶん、チームの状況に応じて多くを学び、成長を重ねることにもつながっている。3番や同じプロップの1番だけでなく、フッカーとしても試合に出場した経験もある。フロントローならどのポジションにも入ることができる選手として積み上げてきた50キャップだ。
複数のポジションに入れる器用さ、ボールがファンブルした際などにすぐに対応できる勘の鋭さや経験値は、松川功ヘッドコーチが高く評価する部分だ。大学時代にはセンターを務め、ペネトレーターを担っていた経験もある。セットピースでの安定感だけなく、フィールドでのプレーも買われて重用されてきている。
とはいえ、指田はフロントローの選手だ。スクラムでしっかりと務めを果たしたいという思いも強くある。前節の試合後にロッカールームで見せた涙は、「リードしている状況だったのに、自分が入ってからスクラムで劣勢になり、負けてしまった」ことが理由だった。
指田だけが作った「劣勢」でも「負け」でもない。けれど、指田にとっては、家族やメディカルスタッフの支えがあって続けてこられたことへの感謝を感じながら迎えた節目だった。ましてやその節目は、前回対戦では5点差で敗れていた“大阪ダービー”。これまでの経験や感謝の気持ちを体現し、チームの勝利に貢献したいと思っていたのだろう。前節から数日経っていても、「たぶんこれからのラグビー人生の中でも印象に残る試合になった」。その悔しさを振り返って話していると、まだ目が潤んでしまう様子だった。
込み上げてくるものをこらえながらも、指田は前を向く。「この悔しさで、これからもより頑張っていける」。これまでの50キャップでも、悔しさとそれを乗り越えた自信を一つひとつ重ねてきた。今節は、前節と同じくリザーブでのメンバー入りだ。前節感じた悔しさを糧に、51キャップ目の試合に臨む。
(前田カオリ)



























