NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第14節
2026年5月9日(土)13:00 KUROKIRI STADIUM (宮崎県)
九州電力キューデンヴォルテクス vs 日野レッドドルフィンズ
日野レッドドルフィンズ(D2)
前節はリーグワン初出場に加えてプレーヤー・オブ・ザ・マッチ受賞の活躍、日野レッドドルフィンズの甲斐匠馬選手出番はいきなり訪れた。そしてそのチャンスをルーキー・甲斐匠馬は見事につかみ取った。
日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)にとって今季最後のホストゲームとなった前節の日本製鉄釜石シーウェイブス戦。その前半11分。プロップで先発した船木頌介が脳振盪のチェックのための一時退場となり、今年2月にアーリーエントリーで立命館大学からチームに加わった甲斐が、一時交替でグラウンドに立った。本人もまったく予期できぬ状況だったが、慌ただしい状況にあっても、甲斐自身は落ち着いていた。
「もともとリザーブメンバーに入ったのも、ティマ(・ファインガヌク)のけががあり、急きょのことでした。驚きと緊張した気持ちが交錯していたのですが、もう『自分の仕事をやるだけだ』と心を整理して試合に入ったので、全然大丈夫でした」
プロップのポジションに入ると、スクラムやラインアウトといったセットピースでの重要な役割を着実に遂行し、チームに流れをもたらす立役者に。その一連のプレーが認められ、甲斐はリーグワン初キャップの試合でありながらプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれるという快挙を達成した。
「『プレーヤー・オブ・ザ・マッチは僕で良かったのかな?』と。(自身のプレー内容に)満足は全然していないのですが、スクラムとディフェンスという、いま自分にできることはできたのかなと思います」
チームを初勝利に導く活躍を見せた直後、甲斐は謙虚かつ厳しく自身のプレーを見つめ直した。その姿勢は、まさにプロフェッショナルのマインドそのものだ。
甲斐は前節に引き続き、最終節の九州電力キューデンヴォルテクス戦でもリザーブメンバーに選ばれた。
「プロップとして、特にスクラムで支えることが一番の役割。スクラムでは自分の組みたいことをする。相手に合わせないことを意識して臨みたい」という甲斐にはもう一つ、常に心がけていることがある。
「グラウンドでは『とにかく走る』。プロップなので、走力面のマイナス1をゼロにするのは当たり前で、いかにそのゼロを1に近づけるか。とにかく走ることで、グラウンドでは常に良い位置にいるようにしています」
けが人続出で苦しんでいる日野RDだが、彼ら若手が続々と名乗りを上げている。
甲斐は言う。「コーチ陣からもスクラムの重要性を常に言われているので、試合に出たら自分の強みを出し切ってスクラムで圧倒したい」。ルーキーらしからぬ落ち着きを携え、2試合連続での活躍を誓った。
(関谷智紀)



























