NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
D1/D2入替戦[D1 11位 vs D2 2位]第2戦
2026年5月30日(土)14:30 江東区夢の島競技場 (東京都)
浦安D-Rocks vs 清水建設江東ブルーシャークス
清水建設江東ブルーシャークス(D2)
「1シーズンでしたけど、ラグビー人生を全部詰め込んだぐらいの密度の濃さというか、それぐらい個人的にはいろいろあったシーズンでした」
清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)に入団して2年目。今季からキャプテンを務める安達航洋は、この半年をそう振り返った。
今までとは、見える景色が変わった。
「自分のプレーだけに集中すればいい状況ではなくなりました。チームのことをより考えるようになりましたし、自分がいいプレーをしてもチームが勝たなかったら落ち込みますし、どう改善しないといけないのかを考えることが増えました」
最も悔しかったのは、第5節・花園近鉄ライナーズ戦。4連勝で迎えた一戦だが、勝利が見えかけた後半40分に逆転トライを許した。その敗戦を引きずったまま、第6節の豊田自動織機シャトルズ愛知戦に入り、大敗を喫した。
「チームのみんなにも切り替えないといけないって口では言っていましたけど、自分が一番切り替えられていなかったのかもしれないです」
変化を感じたのは、シーズン終盤だ。第11節・レッドハリケーンズ大阪戦に敗れ、D1/D2入替戦進出が厳しくなったとき、安達は「落ち込んでいる場合じゃない」と思えたという。
「チーム全体としても、もうやるしかないという雰囲気になっていたので、自然と自分も切り替えられたのかなと」
若きキャプテンは少しずつ、必要な術を身につけてきた。一方で、プレーヤーとしての悔しさもある。今季はリザーブに回る試合もあった。
「キャプテンは常にピッチに立って、鼓舞したりプレーを選択したりしないといけない、と思ってシーズンに入りました。でも、自分の実力不足で何試合かリザーブにもなってしまいました。それは本当に悔しい気持ちが大きいです」
それでも、リザーブならリザーブの役割を全うするだけだという。
江東BSに加入してから、安達はロックだけでなくフランカーにも挑戦してきた。横の動きやスクラム後の動き出しなど、慣れ親しんだロックとは違う動作を、シーズンをとおして学び続けてきた。
「もっと先頭に立って、今季だったらシオネ(・タリトゥイ)のように、ディフェンスで常にスタンダードを高くして、前に出てタックルしていく姿勢を自分も見せたいです」
目指すのは、替えの利かない選手だ。
「こいつがいないとダメだなって思われるようなプレーヤーになりたいです。タックル、ラインアウト、ワークレート、キャプテンとしての発言や姿勢。そういったところでもチームのトップになって、替えの利かない選手になりたいです」
そして迎えるD1/D2入替戦 第2戦。第1戦のスコアが15-37となった中で、江東BSがディビジョン1へ昇格するためには、23点差以上での勝利、かつ3トライ差以上をつけて勝ち点5を取る必要がある。
厳しい状況だが、成長したキャプテンの言葉はシンプルだった。
「もう自分たちがやってきたことをやって、通用するかどうかだけなので。相手に合わせるのではなく、自分たちの120%を出すことに、みんながフォーカスできていると思います」
キャプテンとして悩み、プレーヤーとして悔しさを味わい、それでも前を向いてきたシーズン。そのすべてを持って、最後の80分へ向かう。
「もうやるだけです」
若きキャプテンが積み重ねてきた濃密な1年の答えは、この最終戦のピッチにある。
(奥田明日美)




























