2022.01.21NTTリーグワン 2022 D2 第1節レポート(三重H 48-24 釜石SW)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン2(リーグ戦) 第1節
2022年1月16日(日) 12:00 三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 (三重県)
 三重ホンダヒート 48-24 釜石シーウェイブスRFC


釜石シーウエイブスRFCの須田 康夫ヘッドコーチ(右)、芳野 寛バイスキャプテン


釜石シーウェイブスRFC
須田 康夫ヘッドコーチ

「まず釜石シーウエイブスとしてコロナ感染対策を含め、無事に初戦を迎えられたことを嬉しく思っています。ゲームについては、三重ホンダヒートさんにスコアされて追いつけない状態になってしまった。我々としては、セットプレー、ブレイクダウンで取り切れるところもあり自信になりました。ディフェンスの部分でもう少し修正できると思っています」

──今日の試合の前半と後半で違うチームのようなゲーム展開になったが、どのあたりに原因があったのか? また、ハーフタイムにどのような指示を出されたか?

「前後半共にやっているラグビー自体は悪くなかった。エリアを取るところでミスが多かったため、我々の形にもっていく前に失点してしまった。後半はそういったミスをせず、自分たちのペースでエリアを取れてゲームができたので今日のような結果になった。後半追い上げる形が前半から出来ていればもっと良いゲームになったと思う」

──リーグのレベルも大きく上がったとは思うが、今日のゲームで通用したところ、まだまだ足りないと思う部分はどう思っているか? ミスを減らせばある程度通用すると感じたか?

「細かいミスが多かったので選手もよくわかっていると思うので、もう少し修正できる」

──今日未明から津波警報が発令されたが、試合前にチームで話をしたり、何か気持ちの面で影響はあったか? HCから試合前に何か話はしたか?

「朝起きて問い合わせやメッセージなども受け取ったが、特に影響はなかった。試合前にもチームには特に話はしていない」

釜石シーウェイブスRFC
芳野 寛バイスキャプテン

「コロナのこの状態で開催できた事を嬉しく思っています。ヘッドコーチからもありましたように、失点が多くなってしまった。持ち味であるフォワードのプレッシャーがかけられず、スクラムでのペナルティがありましたのでその点を次の日野レッドドルフィンズ戦までに修正したい」

──リーグのレベルも大きく上がったとは思うが、今日のゲームで通用したところ、まだまだ足りないと思う部分はどう思っているか? ミスを減らせばある程度通用すると感じたか?

「フォワードのラインアウトの成功率、本来のフィジカルの強さ、次までにペナルティを減らす点を修正したい」


釜石シーウエイブスRFCの中野 裕太選手(左)、ブレット・キャメロン選手


釜石シーウェイブスRFC
中野 裕太選手

──レベルの上がったリーグでのフォワードとしての手応えはどうだったか? また、6番のポジションについては?

「特にセットプレー、スクラム、モールについてはスコアできるところや、押し込めているところもあったので、その点は自分たちが準備してきたところで自信を持てたし、やってきたことが正しいと証明にもなった。今回、6番で後半途中から8番になったが、慣れなど問題ない」

──得点できたマイボールラインアウトからのプレーについて、中野選手にボールを入れることになっていたのか?

「あのプレーは準備していたプレーでしっかりスコアできた。自分のトライではあるが、フォワード全体、チーム全体で取れたトライ。自分は最後ボールを置いただけで、フォワードとして準備したプレーで取れたのは良かった。初戦は残念な結果だったが、修正するところは修正して、自信が持てた部分もたくさんあった。これからシーズンも長いのでしっかりと1戦1戦チームとしても個人としても成長していきながら戦っていきたい」

釜石シーウェイブスRFC
ブレット・キャメロン選手

──12月半ばに来日して公式戦初戦の手応え、課題などどうだったか? また、キックは効果的だったが、ご自身のストロングポイントは?

「試合に出られたことは良かった。思うようにいかないこともあったが、セカンドハーフで得点できた点は良かった。キックは自信があって強みと思っているが、今日は納得いく内容ではなかった。今日の試合で学ぶことが多く、ここから学んで来週以降頑張って貢献したい」


三重ホンダヒートの上田 泰平ヘッドコーチ(右)、古田 凌キャプテン


三重ホンダヒート
上田 泰平ヘッドコーチ

「まず初めに大会が開催されるにあたり、コロナ禍で関係者が精一杯努力していただいたお陰で初戦を迎えられ感謝しています。また、昨日発生したトンガでの出来事に関して詳しくは把握できていないが、我々も多くのトンガの選手とプレーしている中で、家族の安否がわからない不安な状態の中でプレーしている選手もいました。また力を貸せる事があれば全力で取り組んでいくので、何かあれば声を掛けてもらえたらと思います。
ゲームについては、ホストゲームでいいラグビーをしようと臨んで前半は良い試合をしてくれました。後半は、釜石さんに勢いをもっていかれるところがあり、その点は今後修正して自分たちのラグビーをやり続けるということを意識して取り組みたい」

──コロナによりディビジョン 1で試合中止が相次ぐ中、ようやくホームで開催できたことについての感想は? また地元のファンの前で勝利できたことをどのように受け止められているか?

「コロナでの開催にあたっては、PCRテストによる基準をクリアしながら準備をすすめている。今後陽性反応が出ることも想定して準備している。その中でもチームとしてやるべきことをきちんと守り、試合ができる状態を保てるように選手一同やっているので、それを続けていくしかないと思っている。初戦の勝利については、ホームで勝つことが大事なことと思っているので、ヘッドコーチとしては勝ちにこだわったところだ。今後ホームで勝つということを癖にしていき、チームの文化にしていきたい」

──日本とトンガはつながりも深いが、ヘッドコーチからチーム、選手に対して試合前にトンガの事を話されたのか?

「細かい情報がなかったため、トンガの状態がどうなっているか、選手心情も含めて把握できない部分があったのであえて言わずに試合に臨んだ」

──ラインアウトが取れていたが、セットプレーに重点を置いていたのか?

「セットピースについては、スペシャルなコーチが3人いるので、その点を最大限活かした」

──ヘッドコーチ、キャプテン共に課題を修正したいとあったが、具体的にどのような課題があったか?

「今回ラグビー(プレー)を続けていく長い時間帯があったが、そこでしっかり走り勝つこと、またアンダープレッシャーでの思考が働きにくい状況でも正しいスキルを遂行することを数を重ねながらやっていくしかないので、それを課題として取り組んでいる」

──D2からのスタートですが、今シーズンにかける思いや目標は?

「一戦一戦しっかりと成長するということを掲げて、チームが成長した形がD1に上がったという事にしていきたい」

三重ホンダヒート
古田 凌キャプテン

「コロナ禍の中、無事に初戦を迎えられ嬉しい。最初の20分を大事にチャレンジしていこうと課題にしていたが、少しチームとして緊張で固かった選手もいた中でしっかり20分はチャレンジできたと思います。ゲーム全体80分間チャレンジできて、結果勝ちきれたのはすごく嬉しく思っています。次に向けて出てきた課題を修正し、レベルアップしたい」

──コロナによりディビジョン1で試合中止が相次ぐ中、ようやくホームで開催できたことについての感想は? また地元のファンの前で勝利できたことをどのように受け止められているか?

「コロナが続いている中で、チームがまとまって初戦を迎えられたのは嬉しく思っている。ホームで勝てたのは一つの収穫と思っているので、引き続き継続していきたい」

──ラインアウトが取れていたが、セットプレーに重点を置いていたのか?

「セットピースはこだわってやってきた。しっかり取り切れたことが良いアタック、ディフェンスにつながったと思う」

──D2からのスタートですが、今シーズンにかける思いや目標は?

「D1昇格を狙って、目の前の1戦をしっかりと勝ち切って、入れ替え戦で勝利してD1に上がっていきたいと思っている」


三重ホンダヒートのヴィリアミ・アフ・カイポウリ選手


三重ホンダヒート
ヴィリアミ・アフ・カイポウリ選手

──チームの勝利に貢献したと思うが、勝てたことについて感想を。トンガの家族や知り合いについての情報はあるか? また、メンタル的に難しい状況でのゲームだったが、どのような気持ちで臨んだか? トンガのためにしていきたいことが何かあるか?

「ゲームに勝てたらトンガのみんなも喜んでくれると思い臨んだが、勝てて嬉しかった。家族とは連絡がまだ取れていないので、どうなっているかわからない状況だ。昨日の練習後、家族とは連絡がとれず、どのようになっているかが分からず心配し、悲しい気持ちもあったが、ゲーム前にはその気持ちを活かして、トンガのみんなのためにと集中してゲームに臨んだ。トンガのみんなが良い環境になるよう、チームとラグビーを頑張ることでトンガを応援したい」

──釜石のロックも大きかったがラインアウトのサポートについてはどうだったか?

「釜石の両ロックも大きかったが、それはあまり考えず、自分たちのやるべきことをやればやりたいラインアウトができると考えていた」

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