2022.02.07NTTリーグワン 2022 D1 第5節レポート(トヨタV 23-19 BR東京)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第5節 カンファレンスB
2022年2月5日(土) 14:30 パロマ瑞穂ラグビー場 (愛知県)
 トヨタヴェルブリッツ 23-19 リコーブラックラムズ東京

リコーブラックラムズ東京
ピーター・ヒューワット ヘッドコーチ

「フラストレーションの溜まる、残念な敗戦となった。
前半最初は強い風下で試合が進み、ハーフタイムの時は冷静に、自信を持っていた。正しいプレーとエリア取りを目指したが、残念なことに規律を守れなかった。最後の20分は相手の勢いが勝った」

──3試合消化したが、ここまでの手応え、感触、感じていることは?

「2試合行えなかったが、勢いを作るのは難しいと感じた。
ブラックラムズ東京は成長したいチームで、ハビット(習慣)を変えようとしているチーム。
2週間対戦したチームは、過去を振り返ってもトップ4に入るようなチームで、そこを目指しているがまだ、達していない。
ハードワークを続けて、自分たちのレベルを上げていかなければいけないと感じている」

リコーブラックラムズ東京
武井日向キャプテン

「ヘッドコーチの言った通りで、規律が守れなく自分達のプレーがうまくいかず、流れを掴めず、やりたいラグビーができなかった」

──後半に入り、ムードを作って勢いが出たように感じたがハーフタイムで話し合ったことは?

「前半からペナルティが多く風下での戦いだったが、後半は風上になり、もう一度自分達のプラン通りのプレーをしようと話し合った」

──フィジカルが強い相手に粘り強くディフェンスができていたように感じたが、手応えは?

「大きいチームにフィジカルで対応しようとプレーし、できた部分もあった。けれども80分間できたかというと、そうではなく、80分間プレーできるようにするのが課題だ」

──スクラムではペナルティを取り合うという展開であったが、どんな感じだったか?

「レフリーと何がペナルティで、何がペナルティではないかコミュニケーションをとりながら行った。試合を支配しコントロールできたかというとそうではなく、うまくいった部分とそうでない部分があった。さらにスクラムにこだわっていきたい」

トヨタヴェルブリッツのサイモン・クロン ヘッドコーチ(右)、茂野海人 共同キャプテン

トヨタヴェルブリッツ
サイモン・クロン ヘッドコーチ

「ポゼション、テリトリーをコントロールできて立ち上がりは良かった。キックの精度がよくなかったので、相手にボールを渡して攻撃の機会を与えてしまった。ゲームマネージメントもうまくいかず、相手の圧力を招いてしまった。
ディフェンス、ボールキャリーは非常に良かった。きれいな勝利ではなかったが、逆にいいこと。今後は今日よりも精度の高いラグビーをできるようにしたい。ブラックラムズ東京はトヨタヴェルブリッツのミスをついて利点を生かし、ゲームマネージメントも良かった」

──キックのミスが目立ったとのことで、相手チームは風の影響があったとコメントがあったが、天候で気になったことは?

「ラグビーはスキルを生かすスポーツで、天候はもちろんプレーもマネージメントする必要がある。風の影響を考えて低く、ハードなキックをすべきであったし、プレーも同様。低温や強風は言い訳にできない」

トヨタヴェルブリッツ
茂野海人 共同キャプテン

「ブラックラムズ東京戦の勝利は嬉しい。学ぶ点が多い試合だった。
最初の入りは良く、多くのチャンスを生み出すことができたが、最後取りきれなかった。細かなミスで自分達を危険に追い込んでしまった。プレーの確認をしてさらに成長していきたい」

──後半、厳しい状況から出場であったが、どのようなプレーを心掛けたのか?

「フィニッシャーに入る自分の役割を理解しプレーした。やりすぎずに自分のプレーに集中し、チームを落ち着かせ、やるべきことをやった結果、トライにつながった」

──4点差の苦しい試合を勝ち切った要因は? ホームでの初戦については?

「最後まで自分達の仕事を集中してやりきれたこと。ただ、この勝利は望んでいたものではない。次の課題に向けて修正していきたい。1週間、試合が空くので時間をかけてさらに良いチームにしたい。
ホームでの初戦だったが気持ちが昂り、良いチームを見せられた。応援が力になるので、今後もよろしく願いします」

トヨタヴェルブリッツの姫野和樹 共同キャプテン(左)、古川聖人選手

トヨタヴェルブリッツ
姫野和樹 共同キャプテン

「勝てて良かったのが率直な思い。自分達のシステムを間違えたシーンが多くあったが、修正していきたい」

──前半は非常に良い出だしだったが、後半は受けてしまったように見えた。

「一つは風、前半、風上でエリアを取りやすく、規律も保てた。
後半は風下でエリアを取られ、規律が乱れ、不用意にペナルティをしてしまったのが要因」

──久しぶりの瑞穂での試合は?

「懐かしく感じた。中学生からプレーしてきた瑞穂で先生、知り合い、家族、友人に自分のプレーを見せることができたことを嬉しく思う」

──2試合中止がありながら、3試合目でチームが出来上がっていると感じられた。

「試合の前日夜の中止の連絡などがあったが、経験になった。モチベーションの上げ下げがしんどかったが、やるべきことに集中して、キャプテンとしてチームを引っ張ることができたのは良い経験だった。

トヨタヴェルブリッツ
古川聖人選手

「勝てて良かった。たくさんの学びがあり、勝利で学び、次節にいかせる。1週間空くので、プレーの改善をしていきたい」

──2試合中止がありながら、3試合目でチームが出来上がっていると感じられた。

「試合のキャンセルや合流が遅れる中で、チームとしての活動も短かった。やりたいことができなかったが、試合中止など外的要因で気にせず、やるべきことを少しずつやり、良いチームになっているので、1週間試合が空く中で、少しずつ良いチームになればと思う」

──プレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得したジャカルの状況と、昨年まで所属したマイケル・フーパー選手の影響は?

「ジャカルは自分の仕事なので狙っていた。吉田選手と一緒に取れたジャッカルだったが、そこでターンオーバーできたのは良かった。
フーパー選手のジャッカルや姿勢、タックルやコンタクトスキルは参考になり、身長・体重もほぼ同じなので言い訳できない。フーパー選手にできることは自分にもできるとマインドセットになっている」

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