NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第14節 カンファレンスA
2022年4月23日(土) 12:00 江戸川区陸上競技場 (東京都)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 40-32 コベルコ神戸スティーラーズ
コベルコ神戸スティーラーズ
デーブ・ディロン ヘッドコーチ
「まずはスティーブ・カンバーランド ヘッドフォワードコーチがお亡くなりになったことについてです。チームとしてもかなりの衝撃でした。素晴らしいラグビーコーチであり、人としても素晴らしい人物でした。個人的にもとても悲しく感じています。まずそれが一つ目です。続いて、ゲームについてです。チームとしてもこのようなことがあり混沌としているなか、それでも選手ひとりひとりが見せた今日のパフォーマンスは誇りに思います」
コベルコ神戸スティーラーズ
橋本皓ゲームキャプテン
「ヘッドコーチの言った通り、スティーブ・カンバーランドコーチが亡くなったことを非常に残念に思います。毎試合勝利を目指している中で、今日の試合は特に勝ちたいという気持ちを持って臨みました。しかし、残念ながら負けてしまいました。難しい状況の中での試合ではあったのですが、その中で一人一人がいいプレーを見せたと思います。しかし結果的に負けてしまったことは非常に残念に思います」
──敗戦の要因としてはどのようなものがあるでしょうか。
「まず一つは失点が多かったと思います。また勝負どころで取られてしまったことや、取りきれなかったところが要因としてあります。そういったところは前節からも課題なので修正していきたいと考えています。スティーラーズとしてこのシーズンだけでなくこの先のシーズンにも繋がるようなラグビーを見せていきたいと思います」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ
「まずはカンバーランドコーチが亡くなってしまったことについてお悔やみ申し上げます。スティーラーズとしても、精神的に難しい中、このようなプレッシャーをかけるパフォーマンスを見せたことに敬意を表します。
私たちとしては、難しい状況の中、お互いにサポートし合うことはラグビーのいい文化の一つだと思っています。こうしたラグビー自体でのサポートでもそうですが、ラグビー以外の部分、例えばコミュニティだったりメディアだったり、選手同士の繋がりであったりと、互いに支え合うことがラグビーのいい文化の一つです。
試合に関しては、選手たちの努力を褒めたいです。メンタルの部分で試される試合でしたが、リーダー陣を中心にプロセスを追求し、我慢するところを我慢し、勝利に繋げました」
──トップ4が確定したが、残りの試合をどのように戦っていきたいか。
「プロセスを踏みながら1試合1試合戦っていきたいです。来週のことで言うと、まずはリカバリーが重要になります。リカバリーして、コーチ陣が次戦のプランを立てて、次の試合に向けてアタックしていく、その流れが今シーズンはうまくいっていますし、選手たちもうまく適応してくれています。これからという点でいえば、まずはシャイニングアークス戦に向けてフォーカスするだけです」
──新人選手たちの評価について。
「非常に才能のある選手たちですし、一貫性のあるプレーいいパフォーマンスを練習中から見せてくれていました。これについては、選手たちの能力と、才能のある選手たちを連れてきてくれたリクルートチームに対しても評価されるべきだと思っています」
──フォーリー選手の評価について。
「フォーリー選手は、この試合はハードワークしなければならない日だったと思います。リハビリ明けということでしたが、キックの部分や、アタックの部分で選手たちをリードして良いパフォーマンスを見せてくれたと思います」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
立川理道キャプテン
「前半から取って取られているという状況の中で、フラストレーションが溜まらないようにグラウンド上で話をしながらプレーしました。何度も同じミスを繰り返さないように気をつけることを意識してプレーしていた中で、後半逆転できたことはチームとしての力を感じることができました。また、若い選手が出てもこういったパフォーマンスが出せるのはチームとして成長してきた証だと思っています。プロセスを踏みながら1試合1試合準備していきたいと思います」
──ハーフタイムではどのような言葉をチームに伝えたか。
「ハーフタイムでは第12節のイーグルス戦を例に出して、選手達に伝えました。イーグルス戦では良いプレーがあっても最後ミスで終わり、ミスを続けてしまうという状況がありました。ミスを続けないようにというところを伝え、そして後半それができたことはチームが成長できたところだと感じています。またレフリーともいいコミュケーションが取れていました」
──ディフェンス面ではどのような修正をしましたか。
「スティーラーズは、自分たちのディフェンスをかなり分析していて、そこでアタックプランをデザインしてきたと思います。シーズン終盤になってくるとお互いに2回目の試合ですので、お互いに手の内はわかっている状態です。そうした状態でもしっかりとパフォーマンスを発揮できることが重要だと考えています。
ただ、基本的なところは変えずに細かいところは修正しながらやっていくしかないと考えています。相手が私たちのディフェンスに対応していきたからといって、我々のやっていることを変える必要はないと考えています。今までやってきてうまくいってきたことなので、ラインブレイクされてしまったことに関しても悲観的には捉えていません。ラインブレイクされた場所だけではなく、その前のフェーズだったりと、そういった全体的なところを見て調整していきたいと考えています」