一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン(東京都港区、理事長:玉塚元一)は、NPO法人プライドハウス東京（以下「プライドハウス東京」）と包括協定を締結したことをお知らせします。

ジャパンラグビー リーグワン（以下「リーグワン」）は、LGBTQ+の課題に対して包括的な支援を実施する「プライドハウス東京」と連携・協力することにより、参加クラブやリーグワンの活動において、選手・スタッフ・指導者・⼤会運営者・関係者・ファン・パートナーなどの参加者が、性別、性⾃認、性的指向、性別表現に関わらず、誰もが安全に安⼼して、平等に⾃分らしくラグビー競技に参加できる環境をつくること、また、その社会づくりにラグビー競技や選手・各クラブのリソースや影響⼒を最⼤限活⽤して貢献することを⽬指します。
また、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(以下「JRFU」)もプライドハウス東京と包括協定を締結しており、JRFUとリーグワンも一丸となって課題と向き合い、取り組みを行っていく予定です。

みんなのために FOR ALL

リーグワンは、多様性の尊重と包摂の精神を伝承し、発展させていくことを理念としており、ラグビーや、リーグワンという場を通じて、社会やリーグワンに関わる方々のLGBTQ+に対する理解促進に貢献したいと考え、今回の協定締結にいたりました。

包括協定の主な内容

• リーグワン参加チームの選手・スタッフ、その他リーグワン関係者へのLGBTQ＋に関する知識の普及・啓発
• 大会や試合等その他のイベントの場を活用したLGBTQ＋に関する啓発・情報発信
  （例：LGBTQ＋に関する啓発ブースの設置やチラシ配布　など）
• 研修会やセミナー、勉強会におけるリーグワン参加チームの選手・スタッフ、その他リーグワン関係者への講習
• アスリートと連携したLGBTQ＋に関する啓発・情報発信
  （例：メッセージ動画やイベントへの出演）
• ラグビー現場に見られるLGBTQ＋に関する調査研究　等
• その他本協定の⽬的を達するために必要な事

ジャパンラグビー リーグワン　専務理事　東海林一のコメント

ラグビーは、ほかのスポーツと比べて競技人数が多く、体が大きい選手、小さい選手など様々な選手が活躍しています。そしてお互いを知ることや理解することが、より求められるスポーツです。リーグワンにおいては、日本のみならず、多くの海外出身選手がチームに溶け込み、また、ラグビー日本最高峰リーグでプレーしています。リーグワンは、LGBTQ+の課題に対しプライドハウス東京様が行う活動から様々な知識を得て、学び、ラグビーの特性を通じて、多様性を認め合う、より良い社会にしていくことを目指し、今回の協定締結を決定しました。
今回の協定をきっかけに、ラグビーを通して、多様な個性のある多くの⼈が、⾃分らしさを発揮して、違いを認め合い、活かしながら協⼒することのすばらしさを発信してまいります。

プライドハウス東京共同代表　野口亜弥氏のコメント

この度、リーグワン様と包括協定を結べること大変うれしく思います。プライドハウス東京がプロのスポーツリーグと包括協定を結ばせていただくのは初めての試みであり、新しい挑戦にワクワクしています。東京2020大会を経て、国内のスポーツ現場でも、LGBTQ+当事者を含む性的マイノリティの人々が安全・安心にプレーできる環境づくりに関する対話が多くなりました。一方で、スポーツにおける公平・公正なカテゴリー分けは、国際的にも競技レベルが高くなればなるほど議論が難しくなります。誰にとっても安心・安全にラグビーを楽しめ、ラグビーを通じて得られる豊かさを最大限享受できるように、企業や行政をはじめとするプロスポーツに関わる多くの関係者の皆様とも手を取り合い、リーグワン様と一緒にアクションをしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

プライドハウス東京について

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機として、LGBTQ+に関する理解を広げることを目指し立ち上がったプロジェクト。現在はLGBTQ＋やソーシャル関連の活動を行うNPOや個人、企業、大使館とともに、「教育・多様性発信」「文化・歴史・アーカイブ」「ウェルネス・サポート」「アスリート発信」「祝祭・スポーツイベント・ボランティア」「居場所づくり」「仕組みづくり」「レガシー運営チーム」という個別テーマを掲げた8つのチームにわかれ、協働プログラムを企画・実施しています。2020年10月11日に新宿御苑駅近くに「プライドハウス東京レガシー」という日本初の常設の大型総合LGBTQ+センターを開設し、運営しています。
公式ホームページ：https://pridehouse.jp