2024.05.27NTTリーグワン2023-24 プレーオフトーナメント決勝レポート(埼玉WK 20-24 BL東京)

NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント決勝
2024年5月26日(日)15:05 国立競技場 (東京都)
埼玉パナソニックワイルドナイツ 20-24 東芝ブレイブルーパス東京

「そんな甘いこといかんな、って」。
国内ラストマッチの堀江翔太が見せた笑顔と涙

埼玉パナソニックワイルドナイツの堀江翔太選手。逆転サヨナラトライにつながるパスがスローフォワードになったことについて「そんなに甘いこといかんなって、神様に教えられた。これから社会の荒波にもまれると思うので、次のステージに生かしていきたい」

このプレーオフトーナメント決勝がリーグワンでの現役ラストマッチとなる堀江翔太の出番は、後半のスタートから巡ってきた。

一進一退の攻防はファイナルにふさわしいものだった。6対17と追い詰められた埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)だったが、後半23分にベン・ガンターが気迫のトライ。さらにその5分後には小山大輝が縦突破からトライを決めて逆転に成功した。だがその後、東芝ブレイブルーパス東京に再逆転を許してしまう。

20対24。56,486人のファンが固唾をのんで見守る中、”ワイルドナイツ劇場”はクライマックスを迎えた。後半37分に堀江の“パス”を起点にして流れるようなコンビネーションが生まれる。最後は左サイドでのラックから6本のパスをつないで長田智希がトライゾーンに駆け込んだ。

王座奪還を手繰り寄せる劇的な“トライ”。堀江は、すぐに長田の元へ駆け寄った。コンバージョンキックを決めればノーサイド。キッカーとなる松田力也は、キックティーを準備しながら、堀江を呼び寄せた。ここで、堀江がキッカーを務めるのか。スタジアムは俄然、沸いた。最高の花道になると、誰もが信じた。

その刹那、トライにつながる一連のプレーが「テレビジョンマッチオフィシャル(TMO)」審議に。そして、堀江の“パス”がスローフォワードと判定されて、トライと王座奪還が幻と消えた。

「(スローフォワードと判定されたパスは)とりあえず、まったく見ずに横に投げた。漫画みたいに、ドラマみたいにいかないのが非常に僕らしく……(笑)。そんなに甘いこといかんなって、神様に教えられた。これから社会の荒波にもまれると思うので、次のステージに生かしていきたい」

現役引退発表から、一度も涙を見せていなかった堀江だが、試合後のセレモニーでは涙腺が一気に緩んだ。「ずっと泣かずに、と思っていたのですが、最後はホッとして我慢ができなかった。多くの方々のおかけで15年間、良いラグビー人生を過ごすことができました。やり切ったので、生まれ変わっても(ラグビーは)絶対にしません(笑)」。

日本ラグビー界のレジェンドは、笑顔と涙で国立をあとにした。勝てなかったが、最高のファイナルだった。

(伊藤寿学)

埼玉パナソニックワイルドナイツ

埼玉パナソニックワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督(左)、坂手淳史キャプテン

埼玉パナソニックワイルドナイツ
ロビー・ディーンズ監督

──ペナルティが多かった。東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)に良いプレッシャーを掛けられてしまったという見解でしょうか?

「前半はお互いにプレッシャーを掛け合っていたのですが、BL東京のほうにリターンが大きく、それが結果的に最後に差を生み出してしまったのではないかと感じています。

お互いのチームにいい瞬間があったと思うのですが、どちらに転んでもおかしくないゲームだったと思います。今回、決勝で敗れてしまったことで自分たちが痛手を負うところだと思います。このチームが非常に良いシーズンを送っていた中でこのような結果になってしまったので、より痛いというのと、この結果をのみ込むのに時間がかかるのではないかと感じます。

素晴らしいファイナルでしたし、このチームを誇りに思います。良いラグビーを繰り広げてくれたと感じています。そして今日の流れには、自分たちのキャラクターが見えましたし、堀江(翔太)選手も良い顔を残してくれたと感じています。選手たちに同情はしますが、それと同時に誇りにも思っています」

──テレビジョンマッチオフィシャル(TMO)が多かったが、これは世界的に仕方がないことなのか?

「その話をするには、この場は適切でないかと思います。ラグビーワールドカップ2023フランス大会後に、話し合いも行われています。個人的にはもうちょっとTMOが減っていけばと思っていますが、今回の結果にはまったく関係ありません」

──いつもよりも5~10分ほど早く、後半開始からフロントロー3人全員を変えた理由はなぜでしょうか?

「エネルギーをチームにもたらしたいと思いました。私たちは良い控えメンバーを抱えていますし、フロントローについては、先発とベンチで差がないと思っておりますので、そのような判断をしました。後半からプレッシャーを返していきたいという気持ちがありましたし、スクラムのところで苦しい部分があったという背景があります」

埼玉パナソニックワイルドナイツ
坂手淳史キャプテン

──ここまでリーグを勝ってきた中での敗戦だった。チームに足りなかったものをどう感じていますか?

「足りないもの? なんだったんですかね。ロビーさん(ロビー・ディーンズ監督)も言うように本当に良いシーズンでしたし、良い最後はこのように負けて、失敗のように見えるのですが、そうではなくて、みんなで成長してきたし、全員が同じベクトルを向きながらやってきました。昨季もそうですが、決勝はどちらに転んでも分からない瞬間があります。実力も拮抗していますし、今までの戦績も何も関係ありません。イーブンなゲームでした。そこを落としてしまったということだと思います。

決して自分たちがパニックになっていたわけではなく、前半の最後にペナルティを取られて、ゴール前の5mのところで(一人少なくなりながらも)14人で守れたのも良かったです。良いところもありました。一歩及ばなかったというところだと思います。

ペナルティの部分に関しては、しっかりとレフリーにアジャストしていくという、言葉では簡単なのですが、そこも考えなければいけないと思います。最後、ゲームはTMOもあって変わってしまいましたが、みんな最後まで自信をもってプレーしていましたし、最後はトライにはならなかったですが、すごくきれいな攻撃でしたし、ああいうラグビーができたので、TMOは入りましたけど、自分たちのプレー選択は間違っていなかったと思います」

──TMOが多い試合だったが、これは世界的に仕方がないことなのでしょうか?

「ゲームを大きく変えたのは、もちろん、そう(TMO)なのですが、どういう判断になるかはその日のレフリーによって変わります。映像を見て、しっかりと受け止めたいと思います」

──トライ数は埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)は2本で、BL東京は3本だった。攻め切れなかったのか、守り切れなかったのか、どう感じていますか?

「守備のほうでは点数を多く取られましたけど、イレギュラーな部分が多くて、そこでTMOもありました。それでも守備は良いコミュニケーションをとって、よくやっていたと思います。相手は10、12、13番のラインで良いアタックをしてきましたが、そこに対してのディフェンスはよくやったと思います。アタックではもう少しテンポは上げられた部分はありますが、ボールをキープしながら今季やってきたことが出せたと思います。トライを取り切れなかったですが、これからもいろいろなエッセンスを加えながらやっていきたいと思います」

──マリカ・コロインベテ選手にイエローカードが出た際に、どんなレフリーからの説明がありましたか?

「あのペナルティでイエローカードは確実だけれども、少し(ゴールラインまで)距離はあったのと、ウチの14番が追いかけてきていたのでペナルティトライにはならない、ということでした。あれは、後ろから(ジャージー)をつかんでいていたので、イエローカードはしょうがないと思いますし、その説明については納得して、判断を待っていました」

──試合後、堀江選手と言葉を交わしましたか?彼から学んだことや引退について思うことがあれば教えて下さい。

「ゲームが終わって、お互いに『ナイスゲーム、ナイスファイト』ということは言いましたし、堀江さんから『ここからまたチームを作っていかなければあかんなぁ』と言ってくれたので、『そうですね、頑張ります』と答えました。堀江さんから学んだことは多々あるのでここでは話し切れないですが、あとで二人でしゃべります。

一番、フッカーとしてのスキルについては大きな影響を与えられました。プレーについてもたくさん学びました。メンタルについても、経験の部分が大きいと教えてくれています。彼のもつ経験や考え方はチームに必要なので、ここ数年はそれを必要なタイミングで伝えてくれていました。チームにとって大きな存在でしたし、今季に限らずに、たくさんのことをみんなに伝えてくれたと思います。彼らのことを考えても、勝って『ONE MORE YEAR』と伝えたかったのですが、堀江さんの意志も固いですし、引退はされますが、チームに関わってくれると思うので、彼のメンタルや経験をまだ学ぶ部分は多いですね。まずは『お疲れ様です』と伝えたいですし、『ここからも、またよろしくお願いします』ということを伝えたいと思っています」

──試合後、リーチ マイケル選手とはキャプテン同士で会話をしましたか?

「まだ、『お疲れ様』としか言えていません。良いゲームだったと思いますし、5万6,000人以上の方が見に来てくれて、テレビでもたくさんの方が見てくれたと思います。その中で良いゲームができたのは、相手があってのことでお疲れ様という気持ちでしたし、BL東京さんに関しては、『おめでとうございます』という思いだけです。リーチさんはレフリーとよくしゃべっていましたし、チームメートを鼓舞していました。そこは戦っていて感じました」



“初優勝”にも、見据えるのはすでに未来。
走り続けるリーチ マイケル

東芝ブレイブルーパス東京のリーチ マイケル キャプテンは「今季は良いチームができたと思いますが、続くかどうかはまだ分からない」と来季に向けて気を引き締める

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は5月26日、プレーオフトーナメント決勝で埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)を24対20で破り、リーグワン初優勝を果たした。前身のジャパンラグビー トップリーグ時代を含めると、14季ぶりの頂点に立った。

ラグビーワールドカップに4大会連続で出場し、キャプテンとして日本代表を率いた2015年イングランド大会では南アフリカを撃破、2019年日本大会では決勝トーナメント進出と輝かしい実績を残してきたリーチ マイケルにとって、初めて「日本一」に手が届いた瞬間だった。

しかし、リーチは喜びを爆発させず、落ち着いた表情でチームメート、埼玉WKの選手たちと抱き合った。

「もっと『よっしゃー!』という感じが出るのかなと思っていましたが、なんでだろうね……分からないです。(引退する)堀江(翔太)さんの最後の試合で、最後の最後まで同じピッチに立っていて、複雑な思いがあります。勝った瞬間は寂しさ半分、喜び半分でした」

常に自身を高め続けるリーチは、この日も獅子奮迅の働きを見せた。開始直後に埼玉WKの小山大輝がインゴールに飛び込むところを、リッチー・モウンガとのダブルタックルで阻止すると、前半10分にはゴールラインの数cm手前で山沢拓也の突破を阻止し、チームを救った。

苦しい時間帯もチームメートに声を掛け、選手同士のつながりが切れないように、全員が同じ方向を向けるように努めた。この日2トライのジョネ・ナイカブラは「リーチさんは体を張って、背中で引っ張ってくれるので、付いていきやすかったです」と感謝し、木村星南は「リーチさんが試合前から『こんな良い機会はないよ。楽しもう』とずっと言っていたので、みんなも笑顔で楽しめたと思います」と実感を口にした。

35歳にして、念願の優勝。満足してもおかしくないが、リーチは「今季は良いチームができたと思いますが、続くかどうかはまだ分からないです。これから継続できるようにしないといけません」と早くもチームの未来を見据えている。

練習中も同学年の三上正貴とともに先頭に立ち、全体練習終了後には若手を誘って自主練習を繰り返してきた。どこまでもどん欲に成長を求めてきたレジェンドは、まだまだ走り続ける。

(安実剛士)

東芝ブレイブルーパス東京

東芝ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダー ヘッドコーチ(右)、リーチ マイケル キャプテン

東芝ブレイブルーパス東京
トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ

「本当に最高の瞬間をキャプテンのリーチ マイケルと共有できることをうれしく思います。これ以上誇りに思うことができないぐらい、チームのことを誇りに思います。

今日の試合の流れが、まさに自分たちのこのシーズンを表していたと思います。レジリエンス(逆境をはね返す力)を発揮して、粘り強く戦うことができました。前半25分ぐらいまでにターンオーバーを5回ぐらいできましたが、すべて相手ボールに戻してしまいました。そこから信じられないようなアタッキングラグビーでBL東京らしさを見せられたと思います。最初の25分はディフェンスが素晴らしく、スクラム、ラインアウトも力強さを見せました。それ以上に強かったのは自分たちの信念です。ハードワークをした選手たちのおかげだと思っています。

素晴らしいラグビーをできたのは、埼玉WKのおかげでもあります。どれだけクオリティーの高いチームかということを見せてくれました。最後はいろいろな展開がありましたが、一つのスローフォワードが明暗を分けました。

信じられないぐらいに素晴らしい観客の前で戦うことができました。選手たち、BL東京に関わる人々をハッピーにすることができました。自分たちに関わる人々のために大きな意味があります。誇りに思える日になりました」

──今季加入したリッチー・モウンガがもたらしたものは?

「世界中の一流の選手を考えても、決勝のピッチに入った回数がもっとも多いぐらいだと思います。チームに対しては判断をシンプルに、明確にするマスターのような感じで伝えてくれていました」

──開幕前に「指揮官から変わらないといけない」とおっしゃっていました。今季をどのように過ごしましたか?

「過去のシーズンで多くの教訓を得ました。スカッドは素晴らしく、毎週成長できています。選手たちはより良くなることを決してやめません。刺激のある環境でやれています。

これまでのシーズンで学んだことは、トライを5つは取りたい、ということと、ディフェンスで3トライ以内に抑えたいということだったので、タイ・リーバ ディフェンスコーチを加えてディフェンスを強化しました。昨季はトップ4のチームに勝てていなかったので、ベーシックな部分を変えていかないといけませんでした。

チャンピオンになることを想像したときに、どんな変化が必要かを考えて、最初にやったことはリーチにキャプテンとして引っ張ってもらうことでした。そこから良い変化を加えることができました」

──若い選手の活躍をどう感じますか?

「誇りに思います。若くて有望な選手がそろっているので、彼らの育成に注力しています。彼らはプレーする権利をつかみ取っているので、メンバーに選ぶことに迷いはありませんでした。自分たちの信念を持つことができている選手たちです。うれしいのは、これからもっと若い選手たちを輩出できることです」

──埼玉WKのロビー・ディーンズ監督との関係は長いですが、決勝で戦っていかがでしたか?

「昨日の記者会見でロビーさんが『負けるならトッドに』と言っていましたが、今日は5シーズンやってきて初めて埼玉WKに勝つことができました。今日も彼らは力を見せてくれましたし、品格のある素晴らしいチームです。ロビーさんのことは尊敬しています」

(会見終了のタイミングで報道陣に向かって)

「記者、メディアのみなさん、ラグビーの素晴らしさを伝えてくれてありがとうございます。また、リーグワンのみなさんがしっかり運営をしてくれて、リーグワンは素晴らしい大会になっています。試合、コーチ、選手は素晴らしいクオリティーと言えます。あれだけ多くの観衆が来てくれて、このクオリティーの高さは伝わっていると思います。

このために生きてきたと思えるような、今日のような最高の瞬間を、人生において忘れられない瞬間を味わうことができました。みなさん、ありがとうございます」

東芝ブレイブルーパス東京
リーチ マイケル キャプテン

「今シーズンをとおして多くのファンが応援をしてくれて感謝しています。やっと優勝できて、ホッとしています。(引退する)堀江(翔太)さんと最後の試合で、最後の最後まで同じピッチに立っていて、複雑な思いがあります。勝った瞬間は寂しさ半分、喜び半分でした。

(トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ体制で)BL東京は5年間、努力を積み重ねてきて、やっとトロフィーを持ち帰ることができるのでうれしく思います。今日は府中に帰って、ビールを飲んで一晩過ごしたいと思います」

──今季加入したリッチー・モウンガがもたらしたものは?

「ラグビーIQと言えるかなと思います。成功を収めたチーム、(スーパーラグビーの)クルセイダーズ、(ニュージーランド代表)オールブラックスで優勝や勝利をつかんできた選手です。判断力、ゲームコントロールをする能力を今日の試合でも発揮していました。チームにとって大きな存在です」

──堀江選手が出てきて、相手のディフェンスラインに変化はあったでしょうか?

「後半に入ってきて、どちらかというとセットピース、スクラムをどう変えてくるかなと思っていましたが、BL東京が圧力を掛けることができていました。ディフェンス面では堀江さんは声掛けがあります。誰が右に行くか、左に行くか、など。最後まで勝ちにいくところで声を出したり、パスをつないだりしていたと思います」

──TMOがいくつかありましたが、どのように感じましたか?

「今日も本当によく見てくれていました。試合中に気づかないことも、レフリーは見てくれていて、良かったと思います」

──今日の一番の勝因は?

「TMOじゃないですか(笑)。ペナルティを取るか取らないか本当に微妙なところでしたが、スローフォワードの判定などもあったので。全体的にディフェンスは頑張っていましたし、セットピースも安定していました。その3つですね」

──試合が終わった際にそんなに喜んでいないように見えましたが?

「もっと『よっしゃー!』という感じが出るのかなと思っていましたが、堀江さんが最後の試合ですし、なんでだろうね……分からないです。先ほど言ったように半分の感情でした。帰ってしっかり喜びたいと思います。

全国優勝は人生初で時間はかかりましたが、これから継続できるようにしないといけません。メンバーの入れ替えもある中で継続できるようにレガシーを残していきたいと思います」

──胴上げは初めてでしたか?直立のような姿勢でしたが?

「初めてです。複雑な気分で、しっかり体幹を決めてやっていました(笑)。もっと上げてほしかったですね(笑)」

──BL東京がプロクラブ化したことで、チームは変わりましたか?

「そこはあまり考えていませんでした。ただ、優勝したことによってBL東京でプレーしたい選手も増えるだろうし、ファンも増えると思うので、そこが大きいかなと思います」

──キャプテン就任の要請があった際にどう思いましたか?

「自分に集中したかったので最初はイヤだったのですが、やるとなったら責任を持って、チームのダメなところを変えて、良くできるようにフィードバックをしていきました。良いチームができたと思います。これが続くかどうかはまだ分からないです」

──若い選手の活躍をどう感じますか?

「彼らは試合に出たいというだけでなく、日本代表になりたい、世界でプレーしたいという意欲があります。5年前と比べたら練習量が多くて、向上心が高いと感じます」

── 一昨日までワクワクと緊張の半々ということでしたが、今日はどうでしたか?また、表彰式でヘッドキャップをかぶっていた理由は?

「(ヘッドキャップは)なくさないように(笑)。近くに置いておこうと思っていました。

今日はワクワクと緊張で良いバランスだったと思います。キャプテンとして何ができるかを考えて、タックルとポジティブな声掛けだと思ったので、80分良い感じでできたと思います。良い状態で試合に入れました」

──序盤から終盤にかけて気持ちの変化はありましたか?またキャプテンとしてどのようにチームを率いましたか?

「自分たちの表情を気にしていました。試合中に向こうの表情が暗くなって、自分たちが生き返ったようになっていきました。ただ、僕らはショットを狙ってミスして、気持ちがダウンしました。そこから埼玉WKがどんどん攻めてきて、トライされたりして、気持ちの変化がありました。キャプテンとしてポジティブな声がけをして、全員が同じ方向性に向かっていけるようにしました」


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