2024.12.21[RH大阪]泥臭く、ひたむきに。20年戦士の新HCが大切にする“つなぐ”思い

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン2 第1節
2024年12月22日(日)14:30 ヤンマースタジアム長居 (大阪府)
レッドハリケーンズ大阪 vs NECグリーンロケッツ東葛

レッドハリケーンズ大阪(D2)

泥臭く、ひたむきに。
20年戦士の新HCが大切にする“つなぐ”思い

「泥臭く、ひたむきに最後まで戦い抜く」のがレッドハリケーンズ大阪らしさだと語る松川ヘッドコーチ

12月22日(日)、レッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)は、ヤンマースタジアム長居でNECグリーンロケッツ東葛と対戦。2024-25シーズンの幕開けである。

今季は、ヘッドコーチに松川功が就任した。大阪体育大学を卒業した2004年、プロップの選手としてRH大阪(当時・NTTドコモ関西)に加入し、2015年からはアシスタントコーチやフォワードコーチなどを歴任。チームの歴史を20年知る。

開幕戦は松川ヘッドコーチの初陣ともなるが、「コーチの仕事は選手の手助けをすること」という信条の下、その姿勢は良い意味でこれまでと変わりない。「ヘッドコーチをするのが最終目的ではない。選手と同様、コーチもずっと成長していかなければならない」と考えていることも、初陣に対して気負う様子がない理由の一つだろう。開幕を心待ちにしている。

愛情をもって選手たちを見つめ、それぞれの良さを発揮できるよう手助けする姿勢は、コーチングコーディネーターを務めていた昨季にも示されている。出場機会が少なかった坂本洋道にはフッカーからプロップへの転向を提案し、試合での貢献度を高めた。今季も新たなポジションでトレーニングに取り組んでいる選手もおり、選手の良さを引き出す上では、「自分にない経験を持ったコーチ陣がいるので、いろいろなアドバイスを聞きながら、より良いチームにしていく」ことができているという。アシスタントコーチには、日の丸を背負った経験を持つロビンス ブライス、箕内拓郎、ボーク コリン雷神が名を連ね、「尊敬している」彼らとの横のつながりも大切にしている。

長くチームに在籍してきた松川ヘッドコーチが感じてきたRH大阪らしさは、「華々しいわけではないかもしれないけれど、泥臭く、ひたむきに最後まで戦い抜く」こと。今季は「新しいことをするのではなく、誰が来ても自分たちの良さを忘れずに未来へつないでいける土台作り」に取り組んでいく。

松川ヘッドコーチが話す際、多く使っていたのは「つなぐ」という言葉。いま目の前にあることの積み重ねは、未来へとつながってゆく。グラウンド上では、チームがこれまで育んできた文化をより良いものにして次の世代へ。グラウンド外では、区民アンバサダーなどの地域貢献・社会貢献活動を通じて人と人の絆をより深く。驚きを生むプレーや幸せを生むトライへとつながる一つひとつのパスのように、RH大阪は最後の最後まで誠実に真摯に、つなぎ切ることをあきらめない。

さあ、今季もホストスタジアムのある長居公園で、ホストタウンの大阪市で、つなごう。

(前田カオリ)

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