NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第9節(交流戦)
2025年2月22日(土)14:30 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
コベルコ神戸スティーラーズ vs トヨタヴェルブリッツ
コベルコ神戸スティーラーズ(D1 カンファレンスA)
コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)は2月22日に東大阪市花園ラグビー場でトヨタヴェルブリッツと対戦する。キックオフは14時30分。3試合ぶりの勝利を飾り、シーズン後半戦への確かな勢いにつなげたい。
キャプテンはどういう存在であるべきか──。その問い掛けに、昨季は山下楽平と、今季は李承信と共同キャプテンを務めるブロディ・レタリックは答えた。
「ラグビーは“体現すること”が大切です。自分の背中でしっかり引っ張れるような人でないといけないと思っています」
コーチやチームメートから頼られ、コミュニケーションをしっかり取る必要性を語った上で、仲間を奮い立たせるパフォーマンスも大事だと強調したレタリック。ニュージーランド代表で109キャップを記録する世界的プレーヤーは今季ここまで全試合に先発し、ボールキャリーやオフロードパスでチームトップ、奪ったトライは同3位。相手につかまれながらも前に、前にボールを運ぶ姿は鬼神さながらだ。
もう一人の共同キャプテンの李承信は今季、けがと向き合うシーズンを過ごすが、レタリックは「100%ではない中でも頑張って試合に出てくれている。できるだけ負担にはならないように自分自身も努力しているところですが、とてもいいキャプテンです」とひと回り歳下の‟相棒”をリスペクト。そして、試合に臨む23人が持つべき心構えも口にした。
「自分がキャプテンとしてやるべきことは、ゲームに出場する23人に自分の役割を全うさせること。そこに伴う責任を自覚しています。試合になったときに一人ひとりが責任を全うできなければいけません」
直近の神戸Sは2連敗と結果が出ていない。だが、レタリックはフィールド上での佇まい同様、まるで動じるところを見せなかった。
「まだ6位、最終的な順位もコントロール可能な位置にあります。先週(前節のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦)の前半40分はすごく良かった。選手へのメッセージがあるとすれば『40分できたパフォーマンスを80分続ける、そうすれば結果は自ずと付いてくる』ということです。敗北からの学びはたくさんありますが、そこに執着していても前に進むことはできません」
キャプテンはボールキャリーで証明する。神戸Sは前のみに進む。
(小野慶太)