NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第15節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年4月18日(土)14:30 豊田スタジアム (愛知県)
トヨタヴェルブリッツ vs コベルコ神戸スティーラーズ
コベルコ神戸スティーラーズ(D1)
コベルコ神戸スティーラーズの中嶋大希選手、30歳。出場すればコベルコ神戸スティーラーズでの50キャップという節目を迎える3月25日、中嶋大希は30歳になった。社員選手だったNECグリーンロケッツ(現・NECグリーンロケッツ東葛)時代を経て、2021年にコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)に移籍加入。「プロとして過ごした5年がめちゃくちゃ早かった」。神戸Sでのキャップ数50まであと1試合。力の限りに駆けてきた。
中学生でラグビーを始めた中嶋だが、そのときすでに「ラグビーで人生設計しよう」と決めていたという。「ラグビーに夢中だったのはありますけど、勉強が苦手で……。『ラグビーで頑張れば高校も行ける』」との声を励みに、「中学生のころからトップリーグの試合はよく見に行っていましたし、『あそこまで行こう』」と腹をくくった。
10代のころ、忘れられない“転機”があった。深谷高等学校3年秋のこと。最後の花園を主将として目指した中嶋だったが、5年続いていた連続出場が自らの代で途切れた。
「心が萎えてしまった」
当時の監督だった横田典之さん(現・熊谷高等学校監督)から高校日本代表のセレクションに行くよう促されたものの、「いま、いいです……」と断ったという。
「『もう、こんなやつが』って。自信がなくて」
完全な自己嫌悪。すでに部活は引退していたため、体育教師だった監督と「会わないように」していたという。だが、体育教官室に呼び出された。
「怒られました。『行け!』って(苦笑)」
セレクションを経てイタリア・フランス遠征に出発。現チームメートの井関信介らと共闘した。「高校のトップレベルの人たちとプレーできましたし、大学に入る前に自分の中で一個、新しい自信をつけて、次のステップに行くことができました。本当に監督のおかげ。(ラグビー人生の)分岐点だったと思いますね」。萎えた心は、たくましく蘇った。
中学、高校、大学と「各カテゴリーでいい指導者に巡り合えています」と話し、いまでも「メンバー入ったな。よし、見に行くぞ」などとメッセージをくれるという。
「自分の基になるものを教えてくれた人たち。親からも『お前、自分のアレ(成果だけ)じゃないぞ。周りにとんでもない人がいたからだぞ』と言われています(笑)」
30代の目標を聞いた。チームへの貢献、プレーヤーとしての成長、そして、育ててくれた指導者や親ら恩人に「トップレベルでプレーしている姿を見せたいですね」。三十路のスクラムハーフはこれからも、感謝を胸に楕円球をさばく。
(小野慶太)



























