NTTジャパンラグビー リーグワン 2025-26
ディビジョン1 第1節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年12月13日(土)14:30 豊田スタジアム (愛知県)
トヨタヴェルブリッツ 44-33 三重ホンダヒート
トヨタヴェルブリッツ
トヨタヴェルブリッツ
スティーブ・ハンセン ヘッドコーチ
「まずは勝利という結果を率直にうれしく思います。この結果は、プレシーズンをとおして選手たちが積み重ねてきたハードワークと努力が反映されたものだと感じています。選手たちは非常にいい状態でスタジアムに入り、いいラグビーを見せてくれました。ただし、リーグワンは非常にタフなリーグであり、今日の相手の三重ホンダヒートさんも強い競争心とフィジカルを前面に出してきました。私たちにとって、これはあくまでシーズンのスタートに過ぎません」
──松田力也選手の復帰について、どのような思いを抱いていますか。
「まずは、復帰まで努力を重ねてきた松田力也を称賛したいと思います。彼はチームのハイパフォーマンスコーチであるジェイソン・プライスとともに、誇れるコンディションを作り上げてきました。体は以前より強靭になり、パワーやスピードも向上しており、それが自信をもってプレーできている要因だと思います。松田は日本代表で多くの経験を積んできた選手ですが、昨季加入後すぐにけがをしてしまいました。その期間中も、アタックとバックスを担当するイアン・フォスター共同コーチと良い関係性を築き、ラグビーIQもさらに高めてきたと感じています。現在は松田や小村真也、エイダン・モーガンら優秀なスタンドオフがそろい、チーム内に非常に前向きな競争が生まれています。それはほかのポジションでも同様で、内部競争がチーム全体のパフォーマンス向上につながっていると感じています」
トヨタヴェルブリッツ
姫野和樹キャプテン
「まずは結果に対して非常に満足しています。プレシーズンで取り組んできたことを試合の中でしっかりと表現でき、それが結果につながったことをうれしく思います。ただし、スティーブ・ハンセン ヘッドコーチが言うとおり、これはまだスタートに過ぎません。長いシーズンですので、驕ることなく、月曜日から謙虚に準備を進めていきたいと思います」
──後半、逆転されたあとも焦りが感じられませんでしたが、チームメートにはどんなことを伝えたのでしょうか。
「ハドルの中で選手たちに伝えたのは、『パッシブになるな』ということでした。受け身になるのではなく、自分たちからボールを奪いにいく姿勢が大切だと話しました。フィジカルの部分で後手に回っていましたが、そこは技術の問題ではなく、マインドセットの問題だということを一つのメッセージとして伝えました。選手たちはその直後のプレーでそれを体現してくれました。シンプルにフィジカルを前面に出すことが自分たちらしさであり、それを示してくれた仲間たちを誇りに思いますし、その姿勢を忘れてはいけないとあらためて感じた試合でした」
三重ホンダヒート
三重ホンダヒート
キアラン・クローリー ヘッドコーチ
「もちろん、結果については悔しく思っています。前半は自分たちのラインアウトをなかなか獲得できず、セットピースから流れを作ることができませんでした。後半開始から巻き返すことはできましたが、細かな部分での実行力が一歩足りず、自陣22mライン内で相手に前進を許し、そこからなかなか脱出できなかったことが結果につながったと感じています。プラスの面も多くあったとは思いますが、実力が及ばず、本日はトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)さんの勝利となりました」
──今日得た課題と収穫について教えてください。
「前半はラインアウトでプレッシャーを受け、その後のアタックを継続するための土台を作れなかった点が課題だと思っています。また、ブレイクダウン周りで自分たちの良い形を作ることができず、反応の部分にも課題がありました。ブレイクダウンでターンオーバーを許し、マイボールをキープできなかったことが、モメンタムを作れなかった要因だと考えています。特にブレイクダウン周りは、今後に向けた大きな課題です。
一方で、パブロ(・マテーラ)が話していたとおり、チャンスを作ること自体はできていました。何度か数的優位を作り、相手を崩しかける場面もありましたが、その後の実行力については、引き続き改善が必要だと感じています」
三重ホンダヒート
パブロ・マテーラ ゲームキャプテン
「勝つチャンスは多く作れたと思いますが、スコアにつなげることができませんでした。特にトライライン前5mのモールから得点できず、10点以上の差を付けられてしまい、そこから追い付く難しさを感じました。一方で、トヨタVさんは22m内に入ってからのアタックを確実に得点につなげていたと思います。私たちも勝つために準備して臨んだだけに非常に残念ですが、まだシーズン初戦です。次の数週間に向けて、これからも成長し続けていきたいと思います」
──今日の課題と収穫について教えてください。
「ポイントはほぼヘッドコーチと同じです。22m内に入った回数は多かったと思いますが、得点につなげられた回数では相手が上回っていました。3度ほど決定的なチャンスを生かせなかったことが、大きな差になったと感じています。また、ヘッドコーチが話したとおり、ブレイクダウンについてはまだ精査すべき点が多くあります。判断の部分も含め、特に自分たちの強みであるはずのブレイクダウン周りは、今後の大きな課題だと考えています」



























