NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第9節(交流戦)
2026年2月21日(土)13:00 スピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場) (東京都)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ
三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1 カンファレンスA)
三菱重工相模原ダイナボアーズの松本光貴選手。「最近はスタートで使ってもらうことも増えてきて、役割の遂行力を評価してもらえているのかなと思います」三菱重工相模原ダイナボアーズが三重ホンダヒートに逆転勝ちした前節は、積み上げてきた“当たり前”がプレッシャー下でも機能するかを確かめる場だった。
先発した松本光貴は「自分たちのアタックを遂行すればスコアできると信じていたので、焦らず冷静に、自分の次の仕事に集中していました」と振り返る。点差を離された前後でも、その姿勢は変わらなかったという。
焦点はセットピースだった。「スクラムではクオリティーの高いボールをバックスに出すこと。ラインアウトではサインを遂行し、自分たちのボールを確保することを意識しました。ただ、ラインアウトはうまくいかない場面もあり、いくつかミスが出たのは反省点です」。
その課題は、そのまま今節へのテーマとなる。相手はクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)。昨季、松本にとってのファーストキャップを飾った相手でもある。「失うものはない気持ちで、大きい選手にタックルし続けた記憶があります」。
再戦に向けた視線は具体的だ。
「まずはフィジカルの部分で必ず止めて相手の強みを消すこと。もう一つは“速さ”です。相手より早くセットし、相手より速く動くことを意識すれば、戦える部分はあると思っています」
前節までのフォワード第2列とは異なり、今節はバックローでの起用が見込まれる。「大学時代もバックローをやっていましたし、サイズだけでなくスピードも自分の強みだと思っています」。大学からリーグワンへと舞台を移し、「戦術理解が深まったのは大きい。ラインアウトの考え方もいろいろ学び、大学時代よりはるかに複雑で、覚えることも多い」と適応の手ごたえを語る。
将来性を期待される若手から、計算できる戦力へ。いまは「最近はスタートで使ってもらうことも増えてきて、役割の遂行力を評価してもらえているのかなと思います」。
自信の根拠はピッチ内外で築いてきた関係性にある。「試合を重ねるごとに自信がつき、周囲との信頼も固まってきています」。日々の高強度な経験も学びに変える。「本当にタフなところ、フィジカルの部分は、見て、感じて、実際にやり合う中で学べています」。
第6節のリコーブラックラムズ東京戦後には、明治大学の同期である山本嶺二郎から「デカくなったな」と声を掛けられたという。本人は多くを語らないが、積み上げてきた時間が体にもプレーにも表れ始めていることを、周囲の視線が証明している。
勝ち続ける条件を問われても、答えはブレない。「自分たちのスタイルを見失わずに、毎週まとまって同じ絵を見ながらアタックもディフェンスもすること」。焦らず、次の自分の仕事に集中する。その静かな言葉を合図に、松本光貴はバックローとしての“一歩目”で、S東京ベイに挑む。
(宮本隆介)



























