NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第16節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年4月25日(土)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ
三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1)
今年アーリーエントリーで三菱重工相模原ダイナボアーズに加入した栗田文介選手。今節リザーブでメンバー入り、初出場なるか三菱重工相模原ダイナボアーズは25日、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)と対戦する。その一戦で、栗田文介が初めてメンバーリストに名を連ねた。
メンバー入りを告げられた瞬間、栗田の胸にあったのは高揚よりも驚きだった。「正直、まさか入るとは思っていなかったので、びっくりしました」。だが、その感情はすぐに責任感へと変わった。
「任された以上は、やらなければいけないという気持ちになりました」。その日の夜、家族に報告すると返ってきたのは「おめでとう。頑張ってこい」というシンプルな言葉だった。
栗田は、全国的に名の知れた強豪校の出身ではない。愛知県内トップクラスの進学校である千種高等学校から一般入試で早稲田大学へ進学し、入学当初はDチームからのスタートだった。評価されない時間が長く続く中でも、腐ることなく目の前の練習に向き合い続けた。
「フォワード、特にバックファイブは泥臭く動き続けるのが早稲田の伝統」
役割を全うすることを積み重ねた結果、Aチームへとはい上がり、U20日本代表にも選ばれるなどの経験を重ねてきた。その歩みが、いまの栗田の人間性を形作っている。今回のメンバー構成には、栗田にとって心強い存在がいる。同期の川原大と平翔太だ。栗田がグラウンドに立てば、同期の中では最後のデビューとなる。
「最初はぎこちない部分もありましたが、同じ寮で生活するうちに自然と仲良くなりました」
日々をともに過ごす中で生まれた信頼関係が、「3人で一緒に頑張りたい」という言葉に表れている。プロの世界に入り、栗田が最も感じているのは一人ひとりの意識の高さだ。
「大学とは全然違うなと思います」
外国籍選手やベテランの準備や振る舞いから学ぶものは多く、常に吸収しようという姿勢で日々の練習に臨んでいる。フランカーとしての基準を示してくれる存在も近くにいる。
「坂本侑翼さんのタックルは本当にすごい。あれは人間じゃないと思うレベル」。その強度を間近で体感しながら、自身の基準を引き上げている。今節の相手、埼玉WKはリーグの基準とも言える存在だ。
「僕は小柄な部類なので、『低く早く』を一番大事にしています」
大学時代にともにプレーした佐藤健次との対戦の可能性もある。
「尊敬している選手なので、もし出て対戦できたらうれしい」
無名の存在として始まり、積み重ね続けてきた時間。その先に迎える初キャップの舞台で、栗田文介の泥臭いハードワークが試される。
(宮本隆介)



























