2026.05.02[相模原DB]最後に笑うために。フォワードとしての矜持を懸けたサバイバルゲームへ

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第17節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年5月3日(日)14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
横浜キヤノンイーグルス vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ

三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1)

三菱重工相模原ダイナボアーズの安昌豪選手

前節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦。試合はすでに大勢が決した状況だったが、それでもマイボールスクラムからフェーズを重ねて、最後、宮里侑樹のオフロードパスを受けてトライゾーンに飛び込んだ。その際の安昌豪の表情は淡々としていた。

「あの場面、点差はありましたが、フォワードで集まって話しました。ここを自分たちで強く終われるかどうかで、残りのシーズンが変わる、と」

Xの「一年かけて笑顔になるチャレンジ」でもおなじみ?

ラストプレーは単なる消化ではなく、フォワードとしての意地を示す局面だった。

「自分たちのアタックをすれば結果がついてくると証明できた。それは自信につながったと思います」

そして奪ったトライは、得点以上の価値を持っていた。今季2トライ目。安にとっては、トップリーグ時代を含めても1シーズン最多となる。

「昨季はケガもあって5試合しか出られませんでしたが、今季はプレータイムが増えて、自分を表現する時間やチャンスをいただいています」

移籍2年目、役割はより明確になり、チームの中で求められる立場も変わってきた。一方で、「まだ満足はしていない。もっと頑張らないといけない」と語る姿勢に、向上心は衰えていない。

その人柄はSNSにも表れている。Xで続けている「一年かけて笑顔になるチャレンジ」は、1月1日から始まり、すでに4カ月が過ぎた。

「ポッドキャストをやっているので、Xで注目を集めて聴いてもらえたらと思って始めました。アイコンは真顔ですが、1年かけて最後は100%の笑顔になる企画です」

試合中の表情を意識しているわけではないが、「シーズンが終わったら、やはり笑っていたい」。その言葉がいまの安を端的に表している。

今節は横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)戦。D1/D2入替戦回避を懸けたサバイバルゲームだ。古巣との今季2度目の対戦となるが、「相手が横浜Eだから特別、ということはない」と安は淡々と語る。

「大事な試合だと分かっていても、いざ今週になると、やはり自分たちに集中することが一番だと思いました」

リザーブの立場から、前半は相手スクラムの特徴を冷静に見極め、ハーフタイムにはスタメンに伝える。それが自分の役割だという。

「まずは自信をもって試合に入れるよう、1週間しっかり準備するだけです」

静かだが、その言葉には覚悟がこもる。この一戦の先に何が待つのか。

安昌豪は、シーズンの終わりに笑っている自分を信じ、再びグラウンドに立つ。

(宮本隆介)

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