2026.02.26[RH大阪]盟友の引退と同時期になったFW挑戦。運命を感じながら、「彼のぶんも」

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第7節
2026年2月28日(土)13:00 AGFフィールド (東京都)
日野レッドドルフィンズ vs レッドハリケーンズ大阪

レッドハリケーンズ大阪(D2)

シーズン途中からフランカーに挑戦中、レッドハリケーンズ大阪の石井勇輝選手

レッドハリケーンズ大阪には、複数のポジションでプレーできる選手が何人かいる。今季からはウイング登録の石井勇輝がスピードとフィジカルの強さ、184cm・96kgのサイズを生かして、フランカーを務めるようになった。

東洋大学卒業後はウイングでプレーしてきたが、大学時代にスポットコーチとして彼を指導していた伊藤宏明アシスタントコーチの勧めで、4年間はウイングとフランカーを務めていた。フォワード経験がまったくないわけではないが、長年フォワードでスキルを磨いてきた選手たちの中に入れば「ほぼ初心者」。さらに、シーズン途中のコンバートだったため、フィジカルも戦術理解もフォワードとしては準備していなかった。石井は、今節の前日にちょうど30歳を迎える。冗談半分で「体もキツいので、一つ覚えては一つ忘れる毎日」だと話す。それでも、30歳になってフォワードに転向する自身のストーリーを「人生をトータルして振り返ったときに、きっとおもしろい」と日々の苦労も前向きに楽しんでいる。

フォワードに転向したと思いきや、第4節にはウイングとして出場し、トライも取った。前節もフランカーで出場したが、試合途中に一時ウイングでの出場を準備していた。トレーニングやミーティングはフォワード組に入り、フランカーで出場する心構えでベンチ入りするが、ウイングでの出場となれば周りのバックスの助けを借りながらこれまでの経験をもとにプレーする。実質、“フォワードとバックスのどちらにも入る選手”ということになる。

石井は夏合宿でもコーチ陣からフォワード転向を持ちかけられていたが、「今季はウイングでやっていきたい」と断っている。しかし、シーズン途中にフォワード組に入ることを決めた。決断した時期は、フランカー・花田広樹が脳振盪の影響を鑑みて引退を決断した時期と重なる。

石井は、花田と仲が良かった。花田の引退後も、一緒に食事に行く間柄は変わらない。「いつも他愛もない話ばかりしている」が、フォワードへの挑戦を決断した裏には花田への思いもある。

「(花田は)辞めようと思って辞めたわけではない。まだまだ続けたかった。これは自分が勝手に思っているだけですけど、彼が引退するタイミングで自分に声が掛かったのはそういう運命なのだと思ったので、彼のぶんも頑張っていきたい」

花田が最後に出場したのは、昨季の第12節。日野レッドドルフィンズとのビジターゲームだった。今節もどこかで試合を見守っているかもしれない花田に、良いプレーを見せたい。花田が「頭も良くて、体を張っていろいろやれるプレーヤーだったことを見習いながら」、石井はフォワードとバックスの両方をできる選手として研鑽と経験を重ねてゆく。

(前田カオリ)

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