2026.03.13[相模原DB]戦い続ける、その覚悟。日本で培ったマインドセット

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第11節(交流戦)
2026年3月14日(土)14:30 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ

三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1 カンファレンスA)

花園近鉄ライナーズから移籍し今シーズンから三菱重工相模原ダイナボアーズに所属しているセル ホゼ選手

今季から三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)に加わったセル ホゼが、新天地で確かな存在感を放っている。

日本でのキャリアが12年目となったフィジー出身のバックロー。出場機会が増えている現状について尋ねると、「スタートであってもベンチからであっても、チームの一員としてプレーできる機会をいただけることにすごく感謝しています」と、謙虚な言葉が返ってきた。

昨季まで5シーズンを過ごした花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)を離れ、相模原DBへと舞台を移した。大きな変化の一つがポジションだ。花園Lでは主にナンバーエイトを担ったが、相模原DBではフランカーとしてピッチを駆け回ることが多い。

「相模原DBではバックローの全ポジションをカバーしなければなりません。自分のキャリアの中でも新しい経験ですが、コーチや選手たちが助けてくれる。挑戦を楽しみながら、いつでも準備はできています」と、新たな成長の糧として前向きに捉えている。

彼の経歴はユニークだ。ニュージーランドの大学を卒業後、2014年に来日。そのきっかけは、北海道で行われた7人制ラグビーの大会だった。

「『ピリカモシリセブンズ』に、北海道バーバリアンズのゲストプレーヤーとして招かれたのが始まりでした。当時、元相模原DBのベン・ポルトリッジ(現・三重ホンダヒート)と一緒に参加したんです。当初は週末だけの予定でしたが、『また戻ってきてほしい』と声を掛けてもらい、日本でプロを目指す決意をしました」

その後、『ラグビーワールドカップセブンズ2018』や東京オリンピックに日本代表として出場。日本国籍も取得した。

「7人制ラグビーでの経験は、一人の選手として大きな自信をくれました。体のケアやマインドセット、ラグビー文化への理解など、プロとしての自分を形作ってくれた大切な過程です」

そんな彼が、移籍を決断した理由は“チームの文化”にある。

「相模原DBの選手は、誰一人として戦うことをやめません。相手にトライを許しても、誰も下を向かずに動き続けます。それがチームのDNAです。正直、ラグビーを楽しめなくなっていた時期もありましたが、ここに来てマインドセットが変わり、またラグビーができる喜びを感じられるようになりました」

奈良県生駒市に居も構えた。3人の子の父でもあり、日本で生まれた次女には“サクラ”と名付けた。

「ちょうど桜が咲く時期に生まれたからです。3女はエミコといいます」と、日本への深い愛着をのぞかせる。

「毎週、正しいマインドセットを持つことが戦い続ける力になる」と語るセルの眼差しの先には、“誰のために、何のために戦うのか”への答えがある。

(宮本隆介)

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