2026.03.19[相模原DB]大敗の中で見せた変化。挫折からはい上がった男が示す“あきらめないラグビー”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第12節(交流戦)
2026年3月21日(土)12:00 秩父宮ラグビー場 (東京都)
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs 東京サントリーサンゴリアス

三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1 カンファレンスA)

前節に引き続き10番で先発する三菱重工相模原ダイナボアーズのチャーリー・ティトコム選手

「ここであきらめるか、それとも後半のパフォーマンスを来週の試合につなげるか」

前節のコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)戦。前半に47点差もの大差をつけられた三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)の選手たちは、ハーフタイムに“二つの選択肢”を突き付けられた。

先発出場して後半39分、パスダミーからラインブレイクに成功し、トライを演出したチャーリー・ティトコムはその試合のあと、「後半に向けて、みんなで『仲間のためにまた頑張ろう』と結束し、それを実際にピッチで見せることができたと思います」と胸を張った。

イングランド最高峰リーグのプレミアシップに所属するレスター・タイガースと相模原DBの提携協定により今季加入した24歳のスタンドオフ。16歳から18歳までレスター・タイガースのアカデミーに所属するも、プロ契約には至らずにラフバラ大学に進学。大学リーグで年間最優秀選手に選ばれる活躍を見せて、ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップに所属するプロラグビーチームのスカーレッツに入団。そして2025年、レスター・タイガースとの複数年契約にたどり着いた。

「10番(スタンドオフ)というポジションは、試合に出てミスをしながら学んでいくことが何より重要です。大学では3年間で50〜60試合に出場し、チームを動かす経験をたくさん積めたことが、いまのプロとしてのキャリアの素晴らしい土台になっています」

日本でプレーするという選択も、英国での経験が土台となっている。

「相模原DBとレスター・タイガースの間には良好な協力関係があります。そこで、日本でプレーしてチームに貢献しながら、自分自身もトップレベルの経験を積むチャンスをいただきました。日本での経験を糧にして、レスター・タイガースに戻ったときにより成長した姿を見せたいと思っています。日本でプレーできる機会をいただけて、本当に感謝しています」

アカデミーでの挫折を糧にステップアップしてきた彼のキャリアは、活路を見出して相手と同じ2トライを奪った神戸S戦後半のパフォーマンスと強く重なる。どのような環境でも自分のやるべきことにフォーカスし続ける精神性は、相模原DBが掲げる“あきらめないラグビー”の核心そのものだ。

神戸S戦の後半に見せた変化を一過性で終わらせないために──。今節の東京サントリーサンゴリアス戦に向けて、チームの士気は高まっている。

(宮本隆介)

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