NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第13節(交流戦)
2026年3月29日(日)14:30 ユアテックスタジアム仙台 (宮城県)
浦安D-Rocks vs 三重ホンダヒート
三重ホンダヒート(D1 カンファレンスB)
「本当に、特別な試合でした」
前節の東芝ブレイブルーパス東京戦について尋ねると、三重ホンダヒート(以下、三重H)の“DK”ことダーウィッド・ケラーマンは満面の笑みを浮かべた。
後半40分経過を告げるホーンが鳴ったあと、1点を追う状況でペナルティを獲得。直前にキックを失敗していたケラーマンだったが、すぐさま相手ゴールに向けて指を差した。決意に満ちた表情で蹴ったボールは、吸い込まれるようにポールの間を抜ける。
劇的な逆転勝利。歓喜に沸く選手たち。ヒーローとなったケラーマンには、この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチが贈られた。さらにこの日、リーグワン通算50キャップの節目も迎えた彼は、これまでの時間をこう振り返った。
「ラグビー人生で積み重ねてきたものが礎となって、ここに辿り着くことができました。それだけでも素晴らしいのに、あのような局面で勝利に導くことができた。キャリアの中でも最も印象的な瞬間でした」
1月24日に行われた第6節の浦安D-Rocks(以下、浦安DR)戦で初めて10番として先発した際には、コンバージョンキックを4本中1本しか決められず、悔しさを味わった。しかし、その経験を糧にトレーニングを重ね、キック精度の向上に取り組んできた。
「あのときは最初のミスで『どうにかしなければ……』と無理に立て直そうとしてしまいました。本来はそういうときこそ落ち着いて、普段どおりに蹴ることが大切なんです」
また、キックを得意とするチームメートのマヌ・ヴニポラからの助言も、大きな変化につながったという。
「以前ヴニポラからヒントをもらいました。もともとはゴールの真ん中を狙っていたんですが、彼の教えを受けて、より狙いを絞って蹴ることができるようになりました」
今週末に迎える浦安DRとの再戦は、ケラーマンにとって“リベンジマッチ”でもある。「今度は自信をもって臨めるのでは?」と問うと、「もちろんです」と力強く頷き、今後の目標を口にした。
「まずは残りの6試合をしっかりとやり遂げて、できるだけ上の順位でシーズンを終えたい。そして、ゆくゆくは日本代表選手として国際試合を戦いたいです」
本職のセンターのみならず、スタンドオフという新しい役割にも適応し、キック精度も高めてきたケラーマン。今季はラインアウトジャンパーも務めたこともある。ユーティリティープレーヤーの成長は、とどまるところを知らない。
(籠信明)



























