NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第13節
2026年5月2日(土)12:00 江東区夢の島競技場 (東京都)
清水建設江東ブルーシャークス vs 九州電力キューデンヴォルテクス
九州電力キューデンヴォルテクス(D2)
九州電力キューデンヴォルテクスの髙屋直生選手。「憧れから現実に変わったみたいな感覚でうれしいというかすごいなと日々、感じています」画面越しに見たその姿は少年の心にあまりにも鮮烈に刻まれた。
ラグビーワールドカップ2003オーストラリア大会の決勝戦。イングランド代表のジョニー・ウィルキンソンのドロップゴールを見た髙屋直生は「ラグビーってかっこいい」と魅了された。そこからいまも続く髙屋のラグビー人生が始まったが、さまざまな“人”に「導いてもらったような」歩みを重ねてきた。
中学校3年生のとき、当初は修猷館高等学校への進学を志していた髙屋だったが、のちに全国高校大会で花園のグラウンドに立つことになる福岡高等学校の試合を見る機会があった。
「タックルの激しさとバックスの展開力はこっち(福岡高校)のほうが自分には合っているんじゃないか」
髙屋はそんな思いから福岡高校への進学を果たすことになった。福岡高校では早々にのちの進路を決断する出会いがあった。
当時、筑波大学の学生だった中靏憲章や松下彰吾、松下真七郎といった卒業生たちが母校の練習に訪れていた。のちに九州電力キューデンヴォルテクス(以下、九州KV)でチームメートとなるが(松下真七郎は昨季限りで現役引退)、髙屋はここで筑波大学の存在を知る。
「この人たちがいる場所でラグビーをしてみたい」
この時点で進路を決めた髙屋は3年後、筑波大学への進学を果たすことになる。
「そこまで活躍していたわけではなかったので、(ラグビーを)辞める選択肢もありました」という大学での4年間だったが、大学生活の終盤、試合に出る機会を得ると「もうちょっとラグビーをやりたい」という思いが強くなった。そして、「中靏さんや真七郎さん、彰吾さんがいらっしゃるところでプレーできればいいな」という思いをかなえ、九州KVに加入。福岡高校、筑波大学の先輩たちとついにチームメートとなった(松下真七郎とは大学でもチームメート)。
髙屋にとって九州KVもまた、特別な存在だ。
「ラグビー好きの父の影響もあって、ラグビーを始める前から試合を見たことがありますし、選手にサインをもらったこともあります。ラグビーを始めてからもここ(練習場)に来て、クリニックで指導をしてもらったこともあります」
九州KVの選手として過ごす日々、そのすべての瞬間がまばゆい思い出になっている。
「そんなチームでいま、自分がプレーできていることが感慨深い。高校、大学とここ(九州KV)に進むきっかけを与えてくれた先輩たちといまでも一緒にラグビーができている。憧れから現実に変わったみたいな感覚でうれしいというかすごいなと日々、感じています」
憧れによって導かれてきたラグビー人生、その思いはいまもなお、髙屋の日々を輝かせている。
(杉山文宣)



























