2026.05.03NTTリーグワン2025-26 D1 第17節レポート(神戸S 24-19 三重H)

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第17節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年5月2日(土)14:30 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
コベルコ神戸スティーラーズ 24-19 三重ホンダヒート

帰ってきた元気印。牛歩のようにのろくても、一歩ずつ着実に

アキレス腱の断裂から長いリハビリを経て復帰を果たした、コベルコ神戸スティーラーズの松岡賢太選手

チーム随一の元気印が帰ってきた。コベルコ神戸スティーラーズの松岡賢太。大けがを負い、長いリハビリを乗り越えてたどり着いた今季初出場の舞台。28歳のフッカーの口からはとめどもなく感謝があふれた。

「リハビリの過程で、付きっ切りでサポートしていただいたメディカルの方、S&Cのスタッフ。まずは一番に、感謝の気持ちがあります」

2日の第17節・三重ホンダヒート戦で後半開始から出場。「自分が入るとき、プレーの間にすごく聞こえています。本当に背中を押してもらった感じでした」。彼の登場に、ファンは祝福を込めた大歓声を送った。

悪夢は昨年8月、まさに新シーズンが始動する走力測定の日だった。「ブロンコテスト(持久力テストの一種)のとき、『アキレスやな』って分かるくらい、すごい衝撃を感じました」。それでも、「1%くらいの希望に懸けました。『もしかしたら違うかも』と思いながら病院に行きましたけど…」。診断は左アキレス腱の断裂。「シーズンへの自分の意気込みを数字で証明しようと思っていたんですが、最初はちょっと立ち直れないくらいしんどかったです」。訪れたのは絶望だった。

それでも、自らを奮い立たせた。復帰を目指し、リハビリ生活に入る。その際、心の持ちようを変えたという。「先を見たら心が折れそうになります。一日一日、昨日の自分より、今日の自分は成長しようというマインドをもつようにしました」。牛歩のようにのろくとも、一歩ずつ着実に前に進んできた。

その間、チームメートの声に心を支えられた。

「タマ(ティエナン・コストリー)は『ケンタさん、早く帰って来てほしいよ』とずっと言ってくれましたし、毎日誰かが『あとどれくらいで復帰?』『今日めっちゃ走れてたやん』『もう行けんちゃう?』とか、いい感じにイジッてくれました(笑)。すごく感動しましたし、『早くこいつらと一緒にやりたい』って思えた。本当に力をもらいました」

S&Cやメディカルのスタッフからも、「絶対にけがする前より強くなって帰ろう」とエールを贈られた。筋トレ、体脂肪率の減少など、リハビリ中だからできる自身の成長にトライ。二人三脚、三人四脚……。多くの人たちの支えがあった。

迎えたリーグワンの復帰戦。後半、自陣ゴール前を死守する展開が続いたが、果敢なタックルで相手を止めた。強く願った仲間との共闘を貫き、最後の最後まで耐え抜いた。

「自分はプロラグビー選手です。ラグビーが大好きでやっています。やっぱり、自分はここで、自分の力を発揮するために、いま存在しているんだなと思いました。今日は本当にすごく楽しかったです」

まだまだ興奮の残り香に満ちたミックスゾーン。胸いっぱいの感謝とともに、松岡はプレーヤーとしての喜びにその身を浸していた。

(小野慶太)

コベルコ神戸スティーラーズ

コベルコ神戸スティーラーズのデイブ・レニー ディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(左)、ブロディ・レタリック共同キャプテン

コベルコ神戸スティーラーズ
デイブ・レニー ディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ

「あまりにもヒドいパフォーマンスでした。本来出すべきフィジカリティーの強さも出せなかったですし、スキルのレベルも低かったです。状況判断もヒドかったです。出すべきパフォーマンスではないパフォーマンスを出したと思っています。コーチの観点からは自分たちの準備の部分で、何か修正できるところはあるか確認していきます。メンバー変更した点もうまくいかなかったかもしれないです。シーズン最後のホストゲームをこういう形で終えてしまったことに関して非常に残念な気持ちです。来週はクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)さんとの試合になりますが、S東京ベイさんのクオリティーはチーム全体で十分、理解しているので、そこに対する自分たちのクオリティーはもう一段階、上げられると思っています」

──三重ホンダヒートにコンタクトエリアで押し込まれることが目立ちましたが、アーディ・サベア選手が不在だったことの影響をどのように感じていますか。

「マインドセットが問題だと思います。アーディの(不在の)問題ではないです。緊急性がまずありませんでした。しっかりとフィジカリティーを出そうというマインドセット、自分たちが本来やるべき、掲げているところをまず出せなかったことがすべてに掛かっていると思います。新しい内容をしっかりと最初から出すマインドセットをもてなかったら、どうしても"腕相撲"と言っていますけど、行ったり来たりの展開になってしまうと思います。残りの試合に関しても本来、自分たちが出さないといけない、まず出していかないといけない部分のリマインドにはなったと思います」

コベルコ神戸スティーラーズ
ブロディ・レタリック共同キャプテン

「レンズ(デイブ・レニー ヘッドコーチ)と同じで、自分たちが本来、求めているプレーペース、テンポというのは出せなかったと思います。プレッシャーも掛けられている中、試合に勝ち切ることができたことに関してはラッキーだったと思います。

どれだけプレーオフトーナメントに向かっていく上で自分たちのチームのいい流れ、モメンタムを作っていけるかという中では、一歩下がってしまった状態なので非常に残念です。来週に向かう上で、自分たちが修正しなければいけない内容をしっかり修正していきたいと思います」

──ハンドリングエラーが多かった印象ですが、どのような空気や原因があったのでしょうか。また、その点に関してメンバーに注意をされていたと思いますが、どんな声を掛けていたのか教えてください。

「まずいいキャリー、クリーンアウトができれば、そのあとで自分たちもテンポに乗っていけるので、より状況判断というのも簡単になると思います。それ以外の状況としてあったのは、オフロードのチャンスがない中で無理やりオフロードをしたり、コンタクトに勝てていないのにオフロードをしたり、そこの部分でのエラーが多かったと思います。自分たちとしてはフィールド中央でのプレーを無理矢理しようとし過ぎたのもあったかなと思います。そこの部分で結局、自分たちのエラーが起きてしまって、よりフィールドのポジショニングも返されてしまい、プレッシャーが掛かる状況でした。先ほども言いましたけど、試合に勝てたこと自体がラッキーかなと思います」

三重ホンダヒート

三重ホンダヒートのキアラン・クローリー ヘッドコーチ(左)、ワイマナ・カパ キャプテン

三重ホンダヒート
キアラン・クローリー ヘッドコーチ

「本日の結果についてはとても残念に思っています。前半は本当に耐え抜くというところ、自分たちがやり切るところまでしっかりとやって接戦に持ち込めたところがあったと思います。チャンスこそモノにできなかった面はありますが、しっかりと接戦まで持ち込めた前半でした。後半、なんとか踏ん張って、『根性を最後まで見せてくれ』とプレーヤーたちに伝えたところ、しっかりと体現してくれたと思っています。スキルの部分で、自分たちでどうしても最後までフィニッシュできなかったところもありました。マッチオフィシャルのコールに関しても、どうしてもわれわれの思った形にはコールいただけなかったところ、そこが試合に影響があったことは否めない部分もありますが、本日のプレーヤーのパフォーマンスについてはとても誇りに思います」

──コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)を相手に勝ち点1を取れたことに対する受け止めをお願いします。また、次はいよいよ鈴鹿でのラストゲームになりますが、意気込みをお願いします。

「まず1点のポイントを取れたことについてはとてもうれしく思っていますし、それが入替戦を回避できたといったところになると思います。しかしながら、自分たちはこの試合に勝つために来ていましたので、負けてしまったことはとても悔しく思っています。こうした負けてしまったという結果は、来週のモチベーションに確実につながってくる部分だと思っています。来季から栃木県に移転するにあたって最後の鈴鹿での試合のいい土台ができた、いいプラットフォームができたという試合になったかと思います。

来週のパフォーマンスに向けていい1週間の準備を進めていきたいと思いますし、ここ数年間、ずっとわれわれのことを応援してくれた皆さまに、誇りに思ってもらえるようなパフォーマンスを見せたいと思います」

三重ホンダヒート
ワイマナ・カパ キャプテン

「ヘッドコーチと同じように、自分自身もフラストレーションを感じる試合となりました。前半はとてもタフな形とはなりました。立ち上がりの3~5分で違った展開になっていれば、結果そのものも変わっていたかもしれないと思うところはあります。ただ、自分たちのスキルや遂行力、エクスキューションといったところで自分の首を絞めていった部分もあると思っています。エフォートに関してはとても良かったと思いますし、とても誇りに思っています。後半に関しては最後の10分、自分たちとしても踏ん張るところがあったと思いますので、そこは自分たちとしても良かった、誇りに思える部分だと思います」

──神戸Sを相手に勝ち点1を取れたことに対する受け止めをお願いします。また、次はいよいよ鈴鹿でのラストゲームになりますが、意気込みをお願いします。

「どちらかというと、ホロ苦い勝ち点1を得た気持ちではあります。神戸Sさんのような、とても手強い優勝候補のようなチームに勝てなかった、勝ち切れなかったところに関してはとても悔しく思っています。常に勝つことができるチームをもちろん目指してはいますが、来週また挑んでいきたいと思います」

試合詳細

見どころ・試合レポート一覧

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