清水建設江東ブルーシャークス(D2)

今季初ホストゲーム。『若旦那』も駆けつける!

今季開幕からまだ勝利がない清水建設江東ブルーシャークスは1月14日、江東区夢の島競技場での今季ホストゲーム初戦を迎える。その相手は、釜石シーウェイブスRFC。大隈隆明監督は、この試合にフォーカスして準備をしてきたと話す。

開幕から2戦はビジターゲームが続き、いずれも黒星。トライできていること、攻撃的なディフェンスができていることについては手ごたえがある一方で、セットピース、サインプレー、スピードにこだわって工夫することなど課題が見つかった。

ホストゲーム初戦はこの悔しさをぶつけ、勝ちにこだわるため、プレーの精度に磨きをかける。前節から約3週間空き、もう一度チームとしてやるべきことを再確認したと大隈監督は話している。

年明け9日には、アーリーエントリー制度での追加加入選手5名が発表され、フレッシュな選手たちに「若いエネルギーをどんどん注入してほしい」と大隈監督は期待を寄せる。

“仕事とラグビーの両立”を掲げて取り組む清水建設江東ブルーシャークスは、地方出身の選手たちも多い。年末年始は、選手たちが地元に帰れるよう休養期間を設け、年明け3日から練習をスタート。“サラリーマンラガーマン”である選手たちは、平日はフルタイムで働き、その後練習に励んでいる。今季加入した田森海音は、仕事をしながらラグビーをするタフさを実感するとともに、「仕事もラグビーも全力で取り組むチームメート“全員”を尊敬している」と話す。そんな田森に注目選手を聞くと、同期として今季加入した桑田宗一郎を挙げ、「身長は170cmと小さいほうだが、それを感じさせない激しいプレー、キック力の高さに注目してほしい」と話している。チームに良い流れを運び、起点を作ってくれると同期ながら期待を寄せる。

今週迎えるホストゲーム初戦では、試合だけでなく、新羅慎二(湘南乃風/若旦那)による応援歌ライブパフォーマンスイベントなどを企画し、多くの方に足を運んでもらえるよう、クラブとしても力を入れている。

開幕から悔しい試合が続く中、シーズン初のホストゲーム。「勝ちにこだわり、ファンの方に来て良かった。また来たいと思ってもらえるような試合にしたい」と新加入の田森も意気込みを話す。

チームのストロングである速いボール展開、今季力を入れて取り組んでいる攻撃的なディフェンスで、今季初勝利をつかめるか。夢の島での注目の一戦となる。

(山村燿)

清水建設江東ブルーシャークスの桑田宗一郎選手


釜石シーウェイブスRFC(D2)

河野良太が考える初勝利へのポイント

ディビジョン2第3節、清水建設江東ブルーシャークス対釜石シーウェイブスRFCの一戦は1月14日14:30にキックオフを迎える。会場は清水建設江東ブルーシャークスの本拠地、江東区夢の島競技場だ。
開幕2試合を落とし、連敗スタートとなった釜石シーウェイブスRFCと清水建設江東ブルーシャークス。2023年のファーストゲームで悪い流れを断ち切るきっかけ、そして勝利を手にしたい。

両チームの最後の対戦は2021年のプレシーズンマッチ。このときは釜石シーウェイブスRFCが60点を超える大量得点で快勝したが、このときにゲームキャプテンを務めたのがフランカーの河野良太だ。

「もちろん、ウチも清水建設江東ブルーシャークスさんもあのときとはメンバーも状況も違います。でも年明け初戦ですし、相手はディビジョン3から昇格してきたチームなので、絶対に勝ちたい。そのための準備も前節が終わってからずっとやってきました」

負けられない理由はそれだけではない。前節は今季初のホストゲームを戦った。冬本番の寒空の下、1,167人のサポーターが詰めかけたが、三重ホンダヒートの圧力の前に12対75という大敗を喫した。

「多くの方に来ていただきながら、結果も内容も含めて残念な思いのまま帰らせる試合になってしまい、申し訳なさと悔しさしかありませんでした」

開幕戦も前節も、前半に大きなリードを許したことで試合が難しくなった。今節はまずこの点をどう改善するかが勝利へ向けたポイントとなる。気持ちや集中力を高めるだけでなく、その気持ちに体がついてこられるような準備も同様に必要なファクターとなるだろう。これに加え、河野が勝利へのカギに挙げたのがボール保持率の向上だ。

「清水建設江東ブルーシャークスさんの守備は粘り強いので、継続的なアタックを仕掛けて得点を重ねなければいけません。チームとしてもプレシーズンから『スリーフェイズをコンプリートしよう』と力を入れて取り組んできています。この2試合で出た課題を修正し、勝利につなげたいです」

勝利へのカギは試合の入り方と、ボール保持の向上。ホストゲーム初戦で味わった悔しさを糧に、釜石シーウェイブスRFCは今季初勝利を挙げ、上昇気流をつかめるか。試合開始のホイッスルからノーサイドの瞬間まで目の離せない試合になりそうだ。

(髙橋拓磨)

釜石シーウェイブスRFCの河野良太選手


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