2024.02.29NTTリーグワン2023-24 第8節 静岡BR vs 埼玉WK-見どころ

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1(交流戦)第8節
2024年3月2日(土)14:00 ヤマハスタジアム (静岡県)
静岡ブルーレヴズ vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ

静岡ブルーレヴズ(D1 カンファレンスA)

40周年記念マッチに華を。
レジェンド・矢富勇毅が“W勝利”を誓う

静岡ブルーレヴズの矢富勇毅選手。「相手は頭もいいチームですし、全員のレベルが高いので、どこかで焦らせないと勝てないと思う」

「僕はOB戦のほうにいてもおかしくないんでね。アーリーエントリーとして登録だけしておいてもらおうかな(笑)」

取材後の雑談の中でそう語ったのは、静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)の現役レジェンドでもある39歳の矢富勇毅だ。

3月2日(土)の埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)戦では、14時キックオフのリーグワンの試合だけでなく、『YAMAHA RUGBY FOOTBALL CLUB 創立40周年記念マッチsupported by 株式会社ミクニ」と題して両チームのOBたちによる記念試合が開催される。

静岡BR側の出場予定選手は、五郎丸歩さん、大田尾竜彦さん、ジュビロ磐田(サッカーJ1リーグ)現社長の浜浦幸光さんをはじめとするヤマハ発動機ラグビー部時代からのレジェンドOBたち。そんな錚々たる顔ぶれを前にしても「50代以上の方以外は、ほぼ全員と一緒にプレーしていると思います」と、ヤマハ一筋17年目の矢富は言う。

「ずっと一緒にしんどいことやいろいろなことを乗り越えてきた仲間たちなので、同じ日に試合ができるのはうれしいですし、お互い刺激し合えたらいいなと思います。自分たちは勝たなければいけない試合ですけど、OBの方々にも良いプレーを期待したいですね。けがしない程度に(笑)」と、矢富自身も今回のOB戦を楽しみにしている。

そんな記念日に、埼玉WKという全勝で首位の強敵に対して自分が先発に抜擢されたことに関しては、次のように語る。

「昨季も今季も、スタメン、リザーブ、ノンメンバーといろいろな状況がありましたが、そういう中で自分に与えられた役割をしっかりとやり抜こうという意識でやっています。だから、埼玉WKとの戦いで先発になったからと、特に何か大きく意識が変わるというより、準備してきた自分の力をしっかりと出し切ることが第一ですね」

昨季は埼玉WKに約3年ぶりの黒星をつけるなど、“パナソニックキラー”の一面もある静岡BR。おそらくこの対戦に最も多く出場している矢富に、今節の戦い方について聞いた。

「チームとしての戦い方はもちろんありますが、僕の中では先手を打っていきたいと思っています。相手は頭もいいチームですし、全員のレベルが高いので、どこかで焦らせないと勝てないと思うんですよ。あと気持ちの面でも、観ている人にグッと熱さが伝わるようなプレーをしないと勝てないと思っています。だから、ディフェンスでもアタックでも全員が気持ちを出して先手を取れるように、そのためには自分がキーになると思うので、プレーや声でゲームを動かすという部分に影響を与えていきたいと思います」

「OBも僕らも両方勝って、40周年を祝う良い1日にしたいですね」。チームとほぼ同い年の伝説的スクラムハーフが、若手以上に先陣を切ってチームをリードしていく姿を楽しみにしたい。

(前島芳雄)

埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1 カンファレンスB)

ディラン・ライリーが止まらない。
トライ王争いを制し、無傷の8連勝に導く

トライ数でトップタイだが「自分のトライよりもチームの勝利が大切だ」と語る埼玉パナソニックワイルドナイツのディラン・ライリー選手

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)が3月2日の第8節、ビジターゲームで静岡ブルーレブズ(以下、静岡BR)と対戦する。今季無傷の7連勝で首位を走る埼玉WKだが、静岡BRには昨季第15節のホストゲームで敗れている。前節・東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)戦で逆転勝利を果たしたチームは勢いに乗って敵地へ乗り込んでいく。

埼玉WKのディラン・ライリーと、静岡BRのマロ・ツイタマのトライ数はともに『7』。この数字はトヨタヴェルブリッツの高橋汰地も含めてディビジョン1でトップタイである。今節はトライランキング1位同士の対戦となる。

そのディラン・ライリーが止まらない。今季ここまでのトライへの直接関与数は7トライ3アシスト。第6節三重ホンダヒート戦では前半に軽やかなステップで混戦を抜けてトライを決めると、後半にはカウンターからのロングキックを足で巧みにコントロールしてトライを奪った。

「2トライとも周囲のサポートを受けてトライまで持ち込むことができたし、カウンターからのコントロールキックは、うまくタイミングを合わせることができた。ただ、自分のトライよりもチームの勝利が大切だ」

前節・東京SG戦では前半11分にダミアン・デアレンデのパスを受けて左サイドを独走し、トライ。チームはその後、逆転を許したが、再逆転に成功して天王山を制した。ディラン・ライリーは攻守のハードワークで勝利に大きく貢献した。

オーストラリア出身のディラン・ライリーは2018年にパナソニック ワイルドナイツ(当時)へ加入すると、2019-2020シーズンの開幕戦でリーグ戦初キャップを獲得。実戦経験を積み上げながら、年間を通じたフィジカル強化によって日々進化を続け、鋼鉄の鎧と、圧倒的なスピードを身に着けた。そして2021年に日本代表に初選出されると昨年のラグビーワールドカップ2023フランス大会のフィールドに立った。

「熊谷の恵まれた環境でラグビーに集中することができている。今季は、昨季果たせなかった優勝をつかみ取ってチームの目標である『王座奪還』を成し遂げたい」

直近リーグ50試合で48勝1分1敗の埼玉WK。その1敗は、昨季の静岡BR戦である。昨季の苦い思い出を繰り返すわけにはいかない。2試合連続トライ中のディラン・ライリーは、マロ・ツイタマとのトライ王争いを制してチームに勝利を呼び込む。

(伊藤寿学)

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