2024.03.08NTTリーグワン2023-24 第9節 埼玉WK vs BL東京-見どころ

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1(交流戦)第9節
2024年3月9日(土)14:35 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京

埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1 カンファレンスB)

開幕8連勝同士の天王山。
埼玉WKはこの大一番でも進化を見せる

埼玉パナソニックワイルドナイツのジャック・コーネルセン選手。「BL東京戦でも進化したチームを見せていきたい」

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)が3月9日14時35分キックオフのホストゲームに東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)を迎える。ともに開幕から無傷の8連勝で対峙する天王山。首位の埼玉WKと2位のBL東京の首位攻防戦は、今季の覇権を占う上で極めて重要な一戦となる。

埼玉WKのジャック・コーネルセンが存在感を放っている。ハードワーカーとして攻守において強さを発揮し、スタンドを沸かせている。また、ラインアウトでも中心的な役割をこなす姿はまさにフィールド上の職人だ。

「試合前の1週間でチームとして準備してきたことを遂行するだけ。大事なのは個人ではなくチームでの成果。チームとしての規律を守ってプレーすることが大事になる」

今季の埼玉WKはチームとして多くのジャッカルを成立させている。ジャック・コーネルセンらがボールを奪い取ることによって相手の流れを断ち切り、自分たちのリズムを生み出していく。

「一人ひとりがコンタクトでどれだけ勝てるかがカギになる。今季はフランカーを中心にジャッカルが多いのはチームディフェンスが機能している証拠。今節のゲームもコンタクトのところがポイントになる」(ジャック・コーネルセン)

今節は全勝同士がぶつかる首位攻防戦。自然と気持ちが高まる。今季のディビジョン1の1試合平均被トライ数は、埼玉WKが2.3回、BL東京が2.6回で、3回以下はこの2チームのみ。屈強な壁をいかに打ち破るかが焦点だ。

「BL東京との試合はいつもタフな戦いになる。毎週試合があって相手も対策してくるので変化を加えていかなければいけない。大事な試合が続くが、先を見ずに一戦一戦に集中していく。王座奪還を成し遂げるためには、自分たちが成長し続けなければいけない。ここまでは8連勝で成長する姿を見せられているので、BL東京戦でも進化したチームを見せていきたい」(ジャック・コーネルセン)

80分を通じて役割を遂行するジャック・コーネルセンがBL東京撃破のキーマン。この試合で勝利すればリーグ制覇への視界が一気に開けていく。

(伊藤寿学)

東芝ブレイブルーパス東京(D1 カンファレンスA)

大一番で帰ってきた頼もしき男。
德永祥尭は自信を胸に強敵との一戦に臨む

東芝ブレイブルーパス東京の德永祥尭選手。肩の手術、そして長いリハビリからようやく戻ってきた

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は3月9日、熊谷スポーツ文化公園ラグビー場で埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)と対戦する。ともに開幕から無傷の8連勝。勝ち点38でリーグ首位の埼玉WKと、勝ち点37でリーグ2位のBL東京の激突は、ラグビーファン必見の熱戦となるだろう。

大一番に臨むBL東京に頼もしい男が戻ってくる。フランカーで先発する德永祥尭だ。

15人制ではラグビーワールドカップ2019日本大会で日本代表、7人制では2016年リオ五輪の日本代表と輝かしいキャリアを築いてきた德永は、BL東京でも2019-20シーズンから昨季まで共同キャプテンを務め、チームを引っ張ってきた。

その德永が、今季リーグ戦9試合目にして初出場となる。

「昨季の終了後に左肩の手術をしました。そこから時間は掛かりましたが、リハビリがうまくいって、自分としてもすごく自信を持った状態で帰ってくることができました。試合がすごく待ち遠しかったので、今週のメンバーに選んでもらえてうれしいです」

長いリハビリ期間となったが、德永は前向きに練習に参加し、若手選手に声掛けをしていた。ある日の全体練習終了後には、5歳年下の佐々木剛にタックルについて詳しく聞く姿があった。

「もちろん、学びたい気持ちがあります。自分はどちらかというとハードワークをしてきた結果として15人制や7人制の代表に選ばれただけであって、何かスペシャルなものを持っているわけではないので、自分よりうまいスキルがある選手から、何かしらを得たいと常に思っています」

ジャパンラグビー トップリーグ時代の2009-2010シーズン以来の優勝に向け、大きなポイントになる埼玉WKとの一戦。德永は「カウンターアタックがすごく上手なので、自分たちがミスしたときやペナルティをしてしまったときにスイッチを切らずに集中していきたい」と警戒しつつ、充実の表情で言葉を重ねた。

「すごく楽しみたいと思っています。その中でも自分の持ち味であるボールキャリーやタックルでチームを前に出していけるように頑張ります」

(安実剛士)

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