NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン2 第5節
2025年2月8日(土)14:30 江東区夢の島競技場 (東京都)
清水建設江東ブルーシャークス vs 豊田自動織機シャトルズ愛知
豊田自動織機シャトルズ愛知(D2)

豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)にとって3週間ぶりとなる試合は、清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)との対戦。江東区夢の島競技場に乗り込み、3連勝を目指す。
試合がなかった期間は、選手のリカバリーとチーム内競争に充てた。「自信がついた3週間だった」と徳野洋一ヘッドコーチは充実ぶりを口にする。これまでの4試合を分析し、さらなるレベルアップのためのアップデートを施した。「自分たちのラグビースタイルをもう一段階引き上げないといけない。そのために2月の2試合はとても重要」。まずは目の前の江東BS戦で、より成長した姿を見せたい。
そんな“新バージョン”のS愛知で注目となるのは、今季初出場となるチャンス・ペニ。今季はけがの影響で出遅れていたが、「気持ちが沈んだときもあったが、将来のことではなくいまを見つめることが大事だと学ぶことができた」と心身ともにコンディションを上げて戻ってきた。
2019年に日本にやってきて、今年で7年目。登録区分も今季よりカテゴリBからカテゴリAに移行した。「世界の舞台でプレーしたいという思いが強かったし、カテゴリAに変わったことで日本代表になることを考えられるようになりました」。
日本の生活にもすっかり馴染んだ。「僕も家族も本当に日本が好き。子供もここで育っているし、ホームだと思っています」。特に日本の人々の温かさが印象的なようで、「温泉が好きでいろいろなところに行くのですが、どこに行っても親切に話し掛けてくれます。地元でも、自分がラグビー選手だということが分かると、興味をもってさまざまなことを聞いてくれます」。
人々の優しさに、自身も優しさで返している。「みんなが幸せになれば、自分も幸せになれます。ラグビーでも、グラウンド内では敵同士だったとしても、試合が終わればみんなベストフレンドですから」。まさにノーサイドの精神を体現しているような男。フィールドでは荒々しくプレーするが、その素顔は実に温厚だ。
(齋藤弦)