2025.04.18[RH大阪] 支えとなったのは仲間との切磋琢磨の日々。31歳のフッカーが節目の50キャップを迎える

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン2 第12節
2025年4月20日(日)14:30 太田市運動公園陸上競技場 (群馬県)
日野レッドドルフィンズ vs レッドハリケーンズ大阪

レッドハリケーンズ大阪(D2)

レッドハリケーンズ大阪の佐藤耀選手。「個人的には、RH大阪のみんなと一緒にD1に行きたいと思っている」

ディビジョン2のレギュラーシーズンは、残すところ3試合となった。レッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)は今節、日野レッドドルフィンズとのビジターゲームに臨む。

試合のグラウンドに入場する際、いつもはキャプテンが先頭に立つが、今節は2番を務める佐藤耀を先頭にして入場する。佐藤耀がこの試合で50キャップを迎えることへのチームからの敬意だ。

2016年からNECグリーンロケッツ(当時)でプレーし、2023-24シーズンにRH大阪に加入した。31歳で、この節目を迎える。

「もっと早く達成したかった」という思いもある。けがをして試合に出られない時期もあった。2シーズン前には、慶應義塾大学卒業後から7年間プレーしたNECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)を離れることにもなった。試合に出ても、「あまり良いプレーができなかったり、自分のせいで負けちゃったのかなと思ったりすることもあった」。悔しいこと、心が折れそうになることも決して少なくはなかった。それでも、RH大阪に移籍してからのこの2シーズンでも「よくコミュニケーションを取り、コリジョンなどで成長を重ねている」(松川功ヘッドコーチ)。

佐藤耀はいま、「いろいろな決断のポイントがあったと思うけれど、ここまで来られたということには万感の思いがある。いろいろな人のおかげでここまでラグビーができたことは、本当にうれしい」と、あらためて周囲への感謝を強く感じている。

最初に口にした「お母ちゃん、産んでくれてありがとう!」ということ、「本郷中学・高校では、指導者の方たちに恵まれた」ことなど、「ありがたいことに、本当に人に恵まれました」と多くの人への感謝を語っていたが、中でもこれまでポジション争いをしてきた選手たちの存在は大きかったようだ。「自分はうまさや強さがある選手ではないので、これまで一緒にやってきたGR東葛のフッカーの先輩や後輩、RH大阪のフッカーの仲間とポジション争いをしながら切磋琢磨できたこと」は、キャリアを続ける上で支えになった。

今後の目標を問うと、個人のキャップ数やプレーに関することではない答えが返ってきた。「個人的には、RH大阪のみんなと一緒にD1に行きたいと思っている」。それを叶えるために、これからも一つひとつの試合で成長を重ねていきたい。今節も、佐藤耀は自身が強みだと感じている「愚直さ」でチームに貢献していく。

(前田カオリ)


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