NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第16節(リーグ戦)カンファレンスA
2025年4月25日(金)19:05 秩父宮ラグビー場 (東京都)
浦安D-Rocks vs 東芝ブレイブルーパス東京
東芝ブレイブルーパス東京(D1 カンファレンスA)

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は4月25日、秩父宮ラグビー場で、浦安D-Rocksと対戦する。
前節で静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)に26対56で敗れ、ディビジョン1の首位から3位に順位を落としたBL東京が、再スタートの一戦に臨む。
21日の練習ではいつものように活気のある声がグラウンドに響き、集中力の高さを感じさせた。激しい全体練習が終わると、伊藤鐘平は「選手それぞれがバイウィーク(試合のない週)でスイッチを切り替えて、集中してやっています」とうなずいた。
身長190cm、体重105kgの伊藤はロック、フランカーとして今季はここまで全試合に出場。グラウンド中央では力強いヒットで前に出て、エッジ(ライン際)ではスペースに走り込み、得意とするオフロードパスでチャンスを広げる。二つのポジションで多くの役割をこなし、チームにとって欠かせない存在となっている。
「インパクトのあるプレーをしようと心掛けています。出場時間が短いこともありますが、与えられた時間でトライにつながるプレーや、流れを変えるプレーをしていきたいです。ディフェンスでは、スピードに乗ったドミネートタックルを決めればチームも乗ってくるのでそこを意識しています」
京都産業大学でキャプテンも務めた伊藤は、取材では質問に明快に答え、笑顔で記者をリラックスさせる空気感を持つ。そんな27歳の好漢が、表情を引き締めて、一気に言い切ったのは前節の静岡BR戦についてだった。
「チーム全体として、『あの負けを流して次に行こう』ということはありません。あの負けを受け止めています。もちろん、悔しかったので。あの試合を踏まえて、『もっとレベルアップしていこう』とみんなで話しています」
悔しさを思い出した昨シーズン王者が、次の戦いに向けて燃えている。二つのポジションで体を張る伊藤は、インパクトのあるプレーでチームをさらに熱くする。
(安実剛士)