2025.05.01[BL東京]骨折さえも研鑽の時間に変えて。連覇に向けて頼もしい男が帰還

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第17節(リーグ戦)カンファレンスA
2025年5月3日(土)14:30 相模原ギオンスタジアム (神奈川県)
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs 東芝ブレイブルーパス東京

東芝ブレイブルーパス東京(D1 カンファレンスA)

手の骨折から復帰、東芝ブレイブルーパス東京の眞野泰地選手

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は5月3日、相模原ギオンスタジアムで、三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)と対戦する。

ディビジョン1で9位の相模原DBは、プレーオフトーナメント出場の可能性を残しており、レギュラーシーズンの残り2試合に勝つことで“最後の1枠”を目指す。

同3位のBL東京にとっても重要な試合となる。プレーオフトーナメントで準決勝からの出場となる2位以内を確保するために、勝ち点を重ねたい。

BL東京の眞野泰地が5試合ぶりに戻ってくる。開幕からの12試合すべてに出場していた27歳は、第12節の埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)戦でチームの勝利に貢献したあとに、メンバー表から姿を消していた。

「埼玉WK戦の前半15分ぐらいに右手を折ってしまって…」とほほ笑みながら振り返る眞野。その日は右手を痛めながらも後半23分まで出場していた。あらためて映像で振り返ると、ときおり右手を気にする素振りはあったものの、骨折の影響をまったく感じさせないプレーぶりだった。

「痛みだけならいけるのですが、タックルでバインド(両腕を回して相手をしっかりつかまえること)ができなかったので『これは折れているな』と思いながらプレーしていました」

自身も、チームも好調だったため、痛いアクシデントとなったが、眞野曰く「大事を取って」、4試合を欠場。グラウンドでは抜群の集中力が光る男は、この欠場期間も糧とした。

「この期間で個人にフォーカスできました。あらためてフットワークやパスを見直すことができて、シーズン中にこの経験ができたことは自分としてはすごくプラスだと思っています。けがをする前よりも良いプレーをしたいです」

どんなときでも、常にベストを尽くす眞野はチームメートからも、ファンからも信頼を集めている。自身の復帰戦に向けても「派手なことはせずに、欲張らずに、チームに与えられた仕事を徹底的にやり切ります」と、チーム優先の姿勢は変わらない。

骨折さえもプラスに変えて、目の前の試合に集中している眞野。連覇を狙うBL東京に頼もしい男が帰ってきた。

(安実剛士)

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