NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第16節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年4月26日(土)12:00 スピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場) (東京都)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs 三重ホンダヒート
三重ホンダヒート(D1 カンファレンスB)

6連敗と苦しむ三重ホンダヒート(以下、三重H)は、D1/D2入替戦圏内の11位に沈んでおり、これ以上勝点は落とせない。
「残りの3試合は負けられない戦いです。強い気持ちで臨んでいますし、今週末は『兄弟対決』という個人的な楽しみもあります」
4月26日の12時から行われるクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)戦に向け、根塚聖冴はそう話した。弟の根塚洸雅はS東京ベイの選手であり、今節は相まみえる。
「先日、弟の結婚式がありました。参列者の多くはS東京ベイの方々でしたし、『来週対戦するね、楽しみだ』と話したばかりです。家族もワクワクしていますし、高いモチベーションで戦えます」
奇しくも、今季の根塚兄弟はともに試合から離れる時期を経験し、終盤戦に向けて調子を上げてきた。弟の洸雅は負傷での欠場が続いたが、3月14日の第11節・浦安D-Rocks戦以降は5試合連続で出場し、活躍している。
一方、兄の聖冴はプレシーズンで調子を崩し、初出場は第14節まで待つことになった。しかしその試合でトライを決めるなど強いインパクトを残し、続く試合でもメンバー入りした。欠場期間中、何を考えながら準備していたのか。
「メンバー外による取り組みの重要性をあらためて感じました。チームにプレッシャーを掛けるためにも、常に気を抜かないようにして、3~4回の練習試合ではとても良いプレーができましたし、チャンスは来るはずだという自信もありました。チームイチの体力が僕の強み。瞬間的な加速やスペースへの切れ込み、速いテンポの維持は自分の持ち味ですし、(キアラン・クローリー)ヘッドコーチからの信頼も感じます」
終盤戦では勤続疲労の影響も大きい。根塚聖冴の切れ味を持続できる力は、後半で崩れる試合が続いている三重Hにとって魅力ある武器だ。
「もう入替戦には行きたくない。わずか1勝だった昨季と比べれば、今季は4勝していますし、自信もあります。残り3試合でそれを発揮して順位を上げます」
弟やS東京ベイの選手と交わした健闘の誓い。兄弟対決に向け、根塚聖冴と三重Hは自信とともに挑む。
(籠信明)