NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年5月11日(日)14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
リコーブラックラムズ東京 vs 三重ホンダヒート
三重ホンダヒート(D1 カンファレンスB)

5月4日に行われた今季のレギュラーシーズン最後のホストゲームで三重ホンダヒート(以下、三重H)はトヨタヴェルブリッツに30対38と敗れ、11位でのフィニッシュが確定。昨季に続いてD1/D2入替戦に臨むことが決まった。
「正直なところ、入替戦はやりたくない試合です。メンタル的にも厳しいですし、試合の入り方や運び方も難しいですから」と語るのは、今季からキャプテンを務める藤井拓海だ。
とはいえ、17試合で4勝13敗という結果にもかかわらず、チーム内に暗い雰囲気はない。藤井はその背景を次のように説明する。
「何回か失点したら崩れていた昨季とは違い、今季は失点しても自分たちのラグビーに立ち返ることができる。最後まであきらめずにやり切るメンタルは、僕たちが成長してきたところです」
実際、8連敗の渦中においても、試合の中で必ず自分たちの流れを手にする時間があった。その粘り強さは、残留を懸けた今後の戦いにおいても大きな武器になるだろう。
「過去の結果から逃れることはできませんが、未来は自分たちで変えられる」と、藤井は力強く語る。「どのようなメンタルで向かうかが大事。重圧を感じ過ぎずにやれることをやれば、自ずと結果は付いてくる。チームの全員がそう信じています」。
その思いに応えるように、前節は鈴鹿開催のホストゲームとしてリーグワン発足以来最多となる5,437人ものファンが訪れ、会場は素晴らしい熱気に包まれた。
藤井は「5,000人を超える方々のエールを受けられたことはとてもうれしかったです。だからこそ勝ちたかった」と残念がった。そして「その悔しさを晴らすために、今週末の試合を戦いたい。全員が目の前のことに集中して、一つひとつのプレーに全力を注ぐ。それに尽きます」と今週末への意欲を見せた。
今季のレギュラーシーズン最終節となる試合は、5月11日14時30分から秩父宮ラグビー場でキックオフされるリコーブラックラムズ東京戦。D1/D2入替戦に良いメンタルで臨むため、そしてファンの熱いエールに応えるため、三重Hは強い決意をもって挑む。
(籠信明)