NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン3 第14節
2025年4月27日(日)13:00 小田原市城山陸上競技場 (神奈川県)
狭山セコムラガッツ vs ヤクルトレビンズ戸田
狭山セコムラガッツ(D3)
前節では、中国電力レッドレグリオンズをノートライに抑える圧勝で連勝を5に伸ばした狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)。3位のクリタウォーターガッシュ昭島との勝ち点差が12となり、2試合を残して、D2/D3入替戦に進出できる2位以内が確定した。それでも、D2/D3入替戦で結果を残すためにも、白星を重ねて勢いを継続させたい。
そんな一戦で注目したいのが、途中出場ながらも存在感を示し続けている堤英登だ。前節でも後半途中から出場してチームのいい流れを持続させる働きを見せ、勝利に貢献した。そんな試合を堤は「前半30分くらいまでは細かなミスがあり、自分たちの思うようなゲーム展開には持っていけなかった。でも最終的には相手をノートライに抑えられて、後半は自分たちがやりたいラグビーができたのでそれは良かった」と振り返った。
いつ出番がくるか分からない状況での試合出場が続いているが、「試合中は体を冷やさないことを意識しています。試合に出たらチームに良い影響を与えることだけを考えてベンチで準備しています」と教えてくれた。フォワード陣との連係、攻撃の組み立て、パスの精度など総合的な能力が必要とされるスクラムハーフを務める堤。同じポジションには、髙島理久也がいる。シニアリーダーも務めて先発出場を続ける先輩の存在は、どのようなものだろうか。「理久也さんは先輩ですが、フラットに相談できる存在なのでとても頼りになります。いろいろな人から精神的支柱として強い信頼を得ているので、いつか理久也さんみたいな選手になれるように頑張りたいです」と教えてくれた。
チームとしての最終目標はディビジョン3制覇。首位のマツダスカイアクティブズ広島との直接対決は終了しているため、自力での逆転はできない。しかし、何が起こるか分からないからこそ、最後まであきらめることなく準備を徹底する必要がある。堤も、「チームとして優勝という目標がある。まずはそこに向けて残り2戦、個人としてもチームとしても高いパフォーマンスを出したい」と意気込みを語った。
リーグワン参入1年目で一定の成果が出ている狭山RG。メンバー、ドミネーター(ノンメンバー)が切磋琢磨してチーム力を築き上げてきた。どんな状況でも一つの目的を達成するため、堤も含めた全メンバーが残りの戦いへ闘志を燃やす。
(松野友克)