2025.05.01[BR東京] 伊藤耕太郎、10番として覚悟の大一番へ

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第17節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年5月3日(土)13:00 味の素スタジアム (東京都)
東京サントリーサンゴリアス vs リコーブラックラムズ東京

リコーブラックラムズ東京(D1 カンファレンスB)

今シーズンすべての試合に出場している伊藤耕太郎選手だが、先発でのメンバー入りは前節の埼玉WK戦が初めて。その試合で1トライをあげるなど高いパフォーマンスが評価され今節も10番に選ばれた

上位6チームまでに与えられるプレーオフトーナメント進出枠は、残すところあと1つ。現在、勝ち点28で8位につけるリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)が第17節で対戦する相手は、6位の東京サントリーサンゴリアス(勝ち点36)。言わずもがな、今季最も重要な一戦を迎える。

そんな大一番で司令塔を託されたのは、伊藤耕太郎。前節に続いて、スタンドオフとして2度目の先発に名前が並んだ。

「今季の一番大事な試合で10番を任せてもらえることに感謝しています。コーチ陣の期待にしっかり応えたい」

静かに、しかし強い思いを込めた。

入団から2年、ようやくつかんだスタートラインだった。クラブハウスに掲げられたメンバー表に自分の名前を見つけたのは、先週月曜日のこと。名前の横には、数字の10が。「やっと出られる」。素直な喜びが込み上げた。

そしてその喜びをそのままピッチで表現した、前節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦。伊藤はナチュラルにスペースを見つけ、ナチュラルに前へ出た。前半22分にはディフェンスを振り切り、約20mを駆け抜けた渾身のトライ。「本当は外に回そうと思っていたんです。でも相手が詰めてきたので、内に切り返したらスペースが見えた。ラッキーだったかもしれません」。そう謙遜するが、その「ラッキー」を生むのが伊藤のセンスなのだ。

試合後には、ともにベンチを支えてきた仲間が声を掛けてくれた。「イソさん(礒田凌平)やトシさん(髙橋敏也)から『ナイスプレー』って言ってもらえたことが、一番うれしかったです」。仲間の言葉が、伊藤の心をそっと満たした。

一方で、後半にあった苦しい時間帯のゲームコントロール力には課題を見いだす。「もっと成長していきたい」と語りつつも、TJ・ペレナラとのハーフ団結成という日々が何よりのモチベーションであることも事実。「子どものころは想像もできなかった。すごくうれしいです」。あどけなさを残す笑顔の奥に、充実感は宿る。

2戦連続で与えられた背番号10はまさしく、チームからの期待と信頼の証だ。「今週もパフォーマンスを落とさないように、しっかり準備していきます」。15番のアイザック・ルーカスと柔軟にポジションを入れ替えながら、ピッチを自由に駆け巡る。

そう、すべてはチームの未来のために。伊藤耕太郎、10番として覚悟の一戦へ。

(原田友莉子)

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