NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスA
2025年5月10日(土)13:00 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東芝ブレイブルーパス東京 vs 横浜キヤノンイーグルス
横浜キヤノンイーグルス(D1 カンファレンスA)

アーリーエントリーで横浜キヤノンイーグルスに加入、土永旭(どえいあさひ)選手。三重ホンダヒートの土永雷(どえいあずま)選手は兄
©︎横浜キヤノンイーグルス
横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)にとっての今季最終戦は、東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)とのビジターゲーム。3シーズン連続のプレーオフトーナメント進出に届かなかった横浜Eは、BL東京を相手に敗れた開幕戦での雪辱を期す。
前節のコベルコ神戸スティーラーズ戦に敗れた瞬間、プレーオフトーナメント進出の可能性がついえた横浜E。「メンバーを信じていた」土永旭は、“イーグルス愛”を必死に体現する選手たちの姿に胸を打たれたという。試合後のロッカールームでメンバーたちが悔しさを募らせる光景を目にした土永は新たな決意を抱いた。
「ここでイーグルスが終わるわけではない。来季もその先もステップアップしながら次へ次へと進んでいきたい」
新たな未来を切り拓くための第一歩でもある今季最終戦。昨季王者との“リベンジマッチ”でアーリーエントリーの土永がメンバーに名を連ねた。同じポジションであるスクラムハーフの先輩たちからは「おめでとう」と声を掛けられた。不安がないと言えば嘘になる。それでも土永は「ドエイのプレーを出せばいいから」という先輩からの声掛けに前向きになれる自分を見つけた。
「イーグルスに加入して3カ月弱の自分に先輩方はラグビーでも私生活でもいろいろな声を掛けてくださっています。不安が完璧に消えたわけではないですが、みなさんに支えられていることに感謝し、『楽しむ』という自分のモットーを体現したいです」
BL東京戦はリザーブからのスタートだが、グラウンドに立った際のプレーイメージはできている。“これぞ土永旭”。自信をもってそう言えるプレーの理想像とは──。
「キックをずっと武器にしてきたので、スペースを見つければ積極的に蹴っていきたいです。またラック周辺の部分でも、前が空いたら積極的に仕掛けていこうと思っています。自分の持ち味をどんどん出していきたいです」
BL東京との今季最終戦は“ワンクラブマン”嶋田直人の現役ラストダンスでもある。チームを去り行くメンバーとともに勝利の喜びを──。土永本人にとってもリーグワン初キャップの試合は「笑顔で終わりたい」という思いにあふれている。
(郡司聡)