NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年5月10日(土)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東京サントリーサンゴリアス
東京サントリーサンゴリアス(D1 カンファレンスB)

苦しみながらも前節でレギュラーシーズンの6位が確定し、プレーオフトーナメント最後の枠をつかみ取った東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)。5月10日のレギュラーシーズン最終節の相手は、長年のライバル・埼玉パナソニックワイルドナイツだ。プレーオフトーナメントでも対戦の可能性があり、今季の開幕戦では苦杯を喫しているだけに、負けたままで苦手意識を作るわけにはいかない。
「最終節で勝ってプレーオフトーナメントに臨むことが大事なことだと思っています。そして、自分がメンバー入りしたことで、さらにチームがより良い方向に進むための準備を重ねたい。トップレベルの選手ばかりの中でプレーできることにワクワクしています」
こう語るのは、今春に専修大学を卒業したばかりの東京SGのルーキー、木原三四郎だ。アーリーエントリーで出番をつかんだ第10節でリーグワンデビューを飾り、今節は二度目の試合、そして、3番のプロップで初の先発出場となる。
「前回は体調不良の選手が出たため、試合当日に急きょメンバー入りが決まり、とにかく一生懸命やることだけを考えてプレーしました。でも今回は、この試合に向けて1週間、しっかり準備して臨めるのは大きく違います」
木原が準備を重ねてきたのは、当然この1週間だけではない。初出場時の手ごたえと反省を踏まえ、トレーニングに励んで、この約2カ月を過ごしてきた。その過程では、現在負傷離脱中の垣永真之介ら、チームの先輩プロップたちからのさまざまなアドバイスもあったという。
「ポジション争いの相手にもかかわらず、先輩のみなさんが僕を伸ばそうとコミュニケーションを取ってくれています。とくにセットピースの部分ですね。垣永さんからは、相手に対していかにプレッシャーを掛けるか、スクラムでの組み方からアドバイスしてもらって、自分でもどんどん良くなっているのを実感しています。試合でその成果を出すことが一番の恩返しだと思います」
リーグを代表する選手がずらりと並ぶ相手に対し、「何も恐れることはない。とにかくチャレンジして次につなげるだけ」と語る木原の姿勢は、6位からの下剋上優勝を目指す東京SGが意識すべき姿勢でもある。チャレンジャー、東京SGの新たな一歩がここから始まる。
(オグマナオト)