2025.12.13[九州KV]「やらないという選択肢はない」。理想のキャプテンになるための一歩目へ

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第1節
2025年12月14日(日)12:00 太田市運動公園陸上競技場 (群馬県)
日野レッドドルフィンズ vs 九州電力キューデンヴォルテクス

九州電力キューデンヴォルテクス(D2)

九州電力キューデンヴォルテクスの新キャプテンは古城隼人選手

「やらないという選択肢はないと思ったので引き受けさせていただくことにしました」

MLBのワールドシリーズMVPに輝いたロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手の名言を意識していたかは定かではないが、古城隼人は今季、チームキャプテンの重責を担うことを決意した。とはいえ、今村友基ヘッドコーチから打診された当初は逡巡があった。

「昨季、一昨季とアレックス(ウォーカー アレックス拓也)がキャプテンをやっている姿を見てきましたが、その重圧の大変さを感じていたので迷ったところはありました」

チームへの加入が同期で仲の良いウォーカーの姿を知っているからこそ、簡単には決められなかった。ただ、そんな逡巡を吹き飛ばしてくれたのもウォーカーだった。

「『お前がキャプテンをやるんだったら』ということでバイスキャプテンを引き受けてくれました」

同期の存在はキャプテンを引き受ける上で背中を押してくれた。覚悟が決まると徐々にある気持ちが湧き上がってきた。

「最終的な決め手は、このチームだったら自分はキャプテンをやっていけるなと思えたこと。良い仲間と良いスタッフ、良いカルチャーがこのチームにはある。だったらやらないという選択肢はないなと」

古城自身は「バイス向き」と自己分析するように高校、大学ではバイスキャプテンとしてチームを縁の下から支えてきた。初めて務めるキャプテン、その理想像はどういったものなのか。

「いまは理想みたいなものは持っていなくて。理想とする“何となく”はありますが、自分らしさを出して自分色に染めていくことができれば、それが自分として納得のいくキャプテン像になるんじゃないかなと思うし、そうやってできあがっていくものだと思います」

今季のチームスローガンは『躍動-GOLD EFFORTS』。今村ヘッドコーチは古城をキャプテンに選んだ理由を「躍動という言葉が一番似合う」からだと明かす。古城にとってのキャプテン像はまだ真っ白なままだが、ここからいかようにでも自分の色に染め上げることができる。チームとともに新キャプテンも躍動の一歩目を開幕戦から踏み出す。

(杉山文宣)

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