NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第10節
2026年4月4日(土)12:00 柏の葉公園総合競技場 (千葉県)
NECグリーンロケッツ東葛 vs 九州電力キューデンヴォルテクス
九州電力キューデンヴォルテクス(D2)
「ここはもういくしかない」
前節のレッドハリケーンズ大阪戦、山添圭祐は後半26分からの途中出場直後にリーグワンの舞台で初めての経験をする。気持ちが昂るのも当然だった。
その初めての経験というのはスクラムだった。ただ、そこには注釈が付く。“フッカーとして”初めてのスクラムだったのだ。
山添の本職はフランカー。しかし、今季が始まる前、自らの意思でフッカーへの挑戦を決意した。
「自分のプレーの幅を広げたいというのが一番にありました。フランカーだけでなくフッカーでもプレーすることによって出場機会も増えていくのを狙っていますし、そこが一番大きい。自分から申し出たのでそんなにネガティブな転向ではないです」
大学時代にも1年ほど挑戦したことはあったが、「本当にイチから」取り組んでいるという。今季は出場してもフランカーでの起用も多かったため、公式戦でフッカーとしてスクラムを組むのはこれが初めてだった。しかし、その最初のスクラムではペナルティを取られてしまい、そのあとにはスクラムからトライも奪われてしまった。
「(相手フッカーの)島田(久満)選手が強かったですし、上手でした。やられてしまって落ち込みました」
「一喜一憂するタイプ」と自認するだけに真剣勝負の舞台で突き付けられた現実に打ちひしがれた。それでも、山添はそのままでは終わらなかった。その次のスクラムの機会ではペナルティを獲得し、一矢を報いたのだ。
「ペナルティを取れたんですけど、喜びというよりは逆に落ち着いていました。その前のミスとかもあったのでプラマイゼロという感じで(苦笑)」
それでも、公式戦の場でフッカーの醍醐味も重みも味わった。だからこそ、「良い学びになった」と試合後の言葉はポジティブなものだった。
「スクラムの勝ち負けはグンと落ち込むときもあれば、良かったときにはうれしいと思える喜びもあります。先頭にいるのでスクラムで勝ったときのテンションは全然違います」
この試合では見せられなかったスクラムで勝利した際の雄叫び。最高の瞬間のために山添は先頭で挑戦し続ける。
(杉山文宣)



























