NTTジャパンラグビー リーグワン 2025-26
ディビジョン1 第1節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年12月13日(土)17:00 ノエビアスタジアム神戸 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ 28-33 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
開幕に向けて組んだ全員のスクラム。努力で作り上げた“赤に染まった”スタンド
コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)は12月13日、ノエビアスタジアム神戸にクボタスピアーズ船橋・東京ベイを迎え、リーグワンの開幕戦を実施。互いに得点を奪い合うシーソーゲームの末、28-33で敗戦。初戦の白星とはならなかった。
赤、赤、赤───。
二人の共同キャプテンは、その光景に心を揺さぶられた。「(観客が)なかなか上まで埋まっているノエビアスタジアム神戸は珍しい」と李承信が話せば、ブロディ・レタリックも「素晴らしい感動を得ました」と言葉をそろえる。神戸Sのチームカラー、赤色のジャージーなどを着たファンたち。“赤に染まった”スタンドは壮観そのものだった。
トップリーグ時代に達成した2018年以来の戴冠を目指す今季。神戸Sはリーグ開幕戦へ向けて『2025-26開幕戦 ノエスタ満員プロジェクト』を展開。広報スタッフが作成したチラシを手に、レタリックら選手は神戸三宮センター街でのPR活動を実施した。一般の人と触れ合いながら開幕戦を告知し、別のスタッフは選手と一緒に地元のラグビースクールを訪問するなど種々の活動に取り組んだ。
チーム一丸、会社一丸。組んだのは全員でのスクラムだ。その結果、リーグワン発足後チーム最多となる、大台超えの20,207人の来場者数を記録。レタリックは“仲間”へのリスペクトや労いを言葉にこめる。
「チームとしても会社としても、どれだけ多くの人に今日の開幕戦に集まってもらえるかを考え、取り組んできました。今日のスタジアムを見た瞬間、『すごい、満員だな』と思えるぐらいのお客さんが入ってくれました。本当に良かったと思います」
大切だったのはより多くの人にラグビーに触れる機会を創出できたこと。この日の80分間は、ラグビーというスポーツの熱気をダイレクトに伝えられるものだった。李は「今日を機にラグビーに初めて関わった方もいると思います。どんどんスティーラーズの姿を広めていけたら」と願望を口にする。レタリックは日本人の精神性を理解したうえで、こう続けた。
「年末年始は日本の人にとっては特に忙しい時期になると思いますが、2週間後のノエビアスタジアム神戸でのトヨタヴェルブリッツ戦もたくさんの人に来てもらえたらなと思います」
新たなシーズンが始まった。神戸Sは力の限り、それを盛り上げていく。
(小野慶太)
コベルコ神戸スティーラーズ
コベルコ神戸スティーラーズ
デイブ・レニー ディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ
「フラストレーションが溜まる結果でした。正しいエリアでボールを持つ時間というのも多くあったと思います。クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)さんは本当に素晴らしいチームだと思いますし、ディフェンスも素晴らしかったと思います。素晴らしいチームですので、こういった押し合いのような、アームレスリングのような結果になることはもちろんあると思います。特に後半の30分ですね。S東京ベイさんのほうがうまい形でボールをコントロールして、大事になる瞬間にいいパフォーマンスを出した結果かなと思います。この結果に関しては、本当に残念に思います」
──規律の部分に関して、うまくいかなかった原因をどのように捉えていますか。
「ペナルティカウント自体に関しては、S東京ベイさんとわれわれ、おそらくほぼイーブンだったと思います。ただ、前半の後半部分に関しては、S東京ベイがペナルティの回数を重ねていくということが多かったと思います。(ブロディ・)レタリックの言うように、自分たちもソフトな、簡単なペナルティをあまりにも与え過ぎたと思います。ポゼッションもそうですし、ゲイン獲得率であったり、ターンオーバーの数であったり、そういうほかの内容もほとんどS東京ベイさんと正直、数字としては一緒だったと思います。なので、先ほど自分のメッセージの中で、アームレスリングのような試合になっていたと説明をさせてもらいました。ただ、自分たちが修正しなければならないのは大事な瞬間、キーモーメントでどれだけ自分たちが正しいパフォーマンスを出せるか。そこの部分で負けてしまったと思っています」
コベルコ神戸スティーラーズ
ブロディ・レタリック共同キャプテン
「こんばんは。レンズ(デイブ・レニー ディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ)と同じような意見です。いまピッチを出たばかりですけど、フラストレーションが少し自分の中でも溜まっています。やるべきことをやって、しっかり勝ち切ることができるだけのパフォーマンスを出したと思います。ただ、一番フラストレーションが溜まったのは、プレシーズンからずっと話していた規律の部分で自分たちの首を絞めてしまい、プレッシャーが掛かる状況になってしまったからです。そこに本当にフラストレーションが溜まっています。S東京ベイさんが点を取れる状況をより多く作らせてしまったのかなと。ポジティブな内容としては、われわれもいいパフォーマンスを出した瞬間は多かったと思います。ただ、今後、戦っていくうえで、規律の部分は修正をしなければいけないところだと思っています」
──規律の部分に関して、うまくいかなかった原因をどのように捉えていますか。
「なぜそうなってしまったのか、自分にもいまの回答はないですけど、ノットロールアウェイであったりとか、相手にとって簡単に脱出できたりとか、簡単に相手が自陣内に入れるようなソフトなペナルティを与え過ぎたという印象はあります。接戦になればなるほど、レンズが言われていたように、そういうペナルティで試合の局面を決めてしまう状況にもなると思います」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ
「まずは末永(健雄)選手の(トップリーグとリーグワン通算)100キャップ、コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)のロック2人(レタリックとカウリートゥイオティ)の50キャップ(チームキャップ。カウリートゥイオティはリーグワン通算としても50キャップ)はすごい節目の記録だと思いますので、まずは彼らを称えたいと思います。
日本のラグビーはすごくタフなリーグです。本当に誇れるリーグだと思っていますし、スタンダード、激しさも非常に上がっている中で、スコアとしてはシーソーゲームのような形になりました。80分間タフに戦い続けないと勝つことができないリーグになったと思っています。(マキシ ファウルア)キャプテンとも話して、本当に大事な局面でハードワークしたこと、そういう小さな勝利を重ねることができたことが勝利につながったと思っています」
──ディフェンスが機能していたように思いますが、評価をお願いします。
「ディフェンスに関しては、3、4回、クリーンなラインブレイクもあった中で、どういうふうに止めていくのか、どうラインブレイクをさせないのかというところで、前半は自分たちにプレッシャーが掛かっていたところでしたが、ハーフタイムにそういったところを修正したことで、レフリーを味方につけたというか、いい形でスマートに見てもらえるようになり、後半も、最後になればなるほど、神戸Sさんにプレッシャーを掛けることができたと思っています」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
マキシ ファウルア キャプテン
「こんにちは。(フラン・ルディケ)ヘッドコーチが言うように、今日の試合に関しては初戦ということなので、自分たちにとってはいいスタートを切れたかなと思っています。週初めに神戸S戦は絶対にタフな試合になるし、チャレンジャーとして、自分たちが今までプレシーズンで準備してきたものを試合で全部ぶつけようと話しました。それが今日の結果につながったかなと思っています。前半はすごく接戦でしたし、ハーフタイムでしっかり改善して、後半には1個1個のプレーにフォーカスして、最後まであきらめず、自分たちがやり切ったことで、結果として勝利につながったかなと思っています。ここからタフな試合が続きます。まずはリカバリーして、次の試合に向けてまたいい準備をしたいと思います」
──今季の神戸Sのフォワード陣と戦ってみた印象を聞かせてください。
「もちろんどのチームもレベルが上がっていますし、今日の神戸Sのフォワードも本当に強いフォワードです。すごくタフですし、いい選手もたくさんいて、自分たちはチャレンジができたかなと思います」



























