2026.01.22[S東京ベイ]藤原忍が日本代表で身に付けた、判断と思考の整理。“あの日”以来の再戦で問われる真価

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第6節(交流戦)
2026年1月24日(土)12:00 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東芝ブレイブルーパス東京 vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(D1 カンファレンスB)

クボタスピアーズ船橋・東京ベイの藤原忍選手

2024年の日本代表活動で得たものが“どんな局面でも慌てないメンタルの土台”だったとすれば、昨年の代表活動での収穫は“試合中に考え過ぎないための判断整理”だった。超速ラグビーの要を担うスクラムハーフ、藤原忍が手にしたのは、落ち着いてプレーできる感覚。そして今回、身に付けたのがその落ち着きを崩さないための“思考の整理”である。

「試合の落ち着きという部分は、24年の日本代表活動で得たものが、いまもそのまま身になっています。ただ昨年は、イエローカードが出たときに使えないサインを選んでしまって、シェイプ(ラグビーにおける攻撃の形の一つ)に入れずミスが続いた場面があって。10分間をどう使うか、状況に応じて何を考えるべきかを、より整理するようになりました」

今季のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)は開幕から5連勝。攻守ともに安定したパフォーマンスを発揮し、首位を走っている。しかし、その内側にはさらなる修正点も見えている。

「今季は“ファーストパンチ”にはこだわっていて、前半、特に立ち上がりはすごく良い。一方で、後半に入ると自分たちのミスが重なってしまい、前節のトヨタヴェルブリッツ戦では後半はスコアでも相手に上回られてしまいました。前半と同じことを続けるだけではなく、後半に向けてもう一段階、徐々にギアを上げていかないといけないと思っています」

ここで試されるのがチームの修正力である。昨季の第10節、東芝ブレイブルーパス東京と対戦。この一戦ではブレイクダウンで思うように主導権を握れず、なおかつペナルティを献上する場面が目立ち、勝利を逃してしまった。

同一カードのプレーオフトーナメント決勝では、その課題は修正できていたと藤原は振り返る。第10節で課題として挙がっていたブレイクダウンでの球出しもスムーズで試合中は「やっていて勝てると思っていた」とも。

ただ──。少し間をおいて、彼は敗因をこう語った。その瞬間は後半7分に訪れた。

「僕がリッチー・モウンガに抜かれて、(森勇登に)トライを取られたところが、一番大きかったと思います。そこは完全に自分のスキル不足だと思っています」

国立競技場での敗戦でチームは何を学び、何を積み上げてきたのか。問われるときが、やってきた。1月24日、秩父宮ラグビー場。S東京ベイは、あの日以来の再戦に臨む。

「大事な試合だということは、みんな分かっています。お互いにどういうチームなのかも理解しています。だから、何か特別なプレーをしようとは思っていません。これまでやってきたことをミスやペナルティを出さずに遂行すること。その上で、後半にどうやってギアを上げていけるかがカギになると思っています」

昨シーズンのプレーオフトーナメント決勝と同じく、今回も10番はバーナード・フォーリー選手だ

思考の整理はできている。自身が果たすべき役割もクリアだ。

「スピアーズはバランスの良いチームです。フォワードは前に出る力があり、バックスはハイボールとスキルに強みがある。その良さを生かすためにも、ブレイクダウンとゲームマネジメントを意識しながら、10番とコミュニケーションを取りながらやっていきたいです」

いざ、真価が問われる一戦へ。何ができていて、何がまだ足りないのか。その判断の積み重ねがS東京ベイを次の舞台へ導く。

(藤本かずまさ)

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