NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第9節(交流戦)
2026年2月21日(土)13:00 スピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場) (東京都)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(D1 カンファレンスB)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイのピーター・ラピース・ラブスカフニ選手(写真は2025年5月25日、NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 プレーオフトーナメント準決勝、対埼玉パナソニックワイルドナイツ戦から)2016年にクボタスピアーズ船橋・東京ベイに加わり、気付けば日本でのキャリアは10年目に入った。当初はこうした未来図を思い描いていたわけではなかったが、「本当に感謝しかありません」とピーター・ラピース・ラブスカフニは語る。
「すべてを振り返ってまず思い浮かんだのは、こうした機会を与えてくださった神への感謝です。そして、私をここに呼んでくれたスピアーズというクラブへの感謝です。これまで出会ってきた選手やその家族、コーチたちを含めて、ただただ感謝しています」
おそらく、“ラピース”にとって人生とは“自分が切り拓く物語”というよりも、“委ねて歩く旅”なのだろう。だから、自身について語るときも、主語が自分にはならない。機会は「つかみ取ったもの」ではなく「与えられたもの」。「感謝」とは良い状況の中で芽生えてくる感情ではなく、そうした人生への向き合い方から生まれるものだ。
今季はけがの影響で、フィールドに復帰するまでにそれなりの時間を要した。開幕戦から順調に勝利を積み上げていくチームの姿を見て感じたのは、「仲間たちが活躍していること、チームが勝っていること」への喜びと、「やはりあのフィールドに出てみんなと一緒にプレーしたい」という静かな渇きだった。
だがそれは、焦りや苦しみといった類のものではない。1月25日、東芝ブレイブルーパス東京とのトレーニングマッチで、ラピースは久しぶりに実戦の場に立った。そこで感じたのもまた、深い感謝の思いだった。
「サイドラインで多くの時間を過ごしていると、フィールドに立てること自体に感謝するようになります。練習でさえも、外で見ているのではなく、実際にアクションの中にいられることがありがたいです。またフィールドに戻れたことに感謝していますし、本当に楽しめました」
チーム内には年上よりも、年下の選手のほうが圧倒的に多くなった。メルヴェ・オリヴィエやアキラ・イエレミアといったニュージェネレーションズの活躍には、大きな刺激を受けている。そうした環境も、いまはすべてが愛しい。
「『愛』があるからこそ、私は誰のことも失望させたくありません。フィールドの23人だけでなく、ロッカールームにいる全員、スタッフを含めて、そこには深い絆があります」
この復帰戦は、記念すべき100キャップ目の試合でもある(写真は同上)そして、機会は与えられた。2月21日、スピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場)での三菱重工相模原ダイナボアーズ戦。ラピースにとっては今季初となる公式戦で、7番のジャージーに袖をとおす。
「出られない時間を経験してきたからこそ、フィールドに立てたときの重みをあらためて感じました。良いリマインダーになっています。特別なことはありません。ただフィールドに出て、その瞬間を楽しみ、試合を楽しみながら、私にできる限りの形でチームに貢献したいです」
“何を成し遂げて、何を得るのか”ではなく、“何を与えられて、それをどう生きるか”。次の一戦で、ラピースはスピアーズでの通算100キャップを迎える。これもまた、与えられた機会である。
(藤本かずまさ)



























