2026.02.27[S愛知]「豪さんみたいになれるように」。チームのため、決意新たに汗を流す

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第7節
2026年2月28日(土)14:30 パロマ瑞穂ラグビー場 (愛知県)
豊田自動織機シャトルズ愛知 vs 九州電力キューデンヴォルテクス

豊田自動織機シャトルズ愛知(D2)

第4節、1月17日の試合でトライを挙げた豊田自動織機シャトルズ愛知の小笠原寛人選手。右はケレビ ジョシュア選手

2戦連続で勝ち点5を獲得し、波に乗って前半戦最後の戦いに臨む豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)。小笠原寛人は、2試合連続で先発メンバーに名を連ねた。背番号は11。第4節まで、共同キャプテンの中野豪が背負っていた番号である。

今季からその任に就いた中野だったが、第4節の試合中に首のけがを負った。グラウンド内外で多大な貢献をしてきたウイングの離脱に、ショックは計り知れないものだった。

小笠原は言う。「あのような形で離脱してしまって本人もやるせない気持ちだと思います。『豪さんみたいになれるように』とやってきましたし、僕は代わりに出ているようなものなので、豪さんのぶんまで働けるように頑張りたいです」。

本人はそう謙遜するが、前節はハイボールの争奪戦やディフェンスの面でしっかりと役割を果たした。練習でも中野にアドバイスを求め、「ちょっとでも近づこう」と努力を重ねている。

「僕は一点に集中しすぎるクセがあるので、もっと全体を見られるようにならないといけません。豪さんはディフェンスのラインスピードやアタックの立ち位置はこのチームで一番なので、いろいろ教えてもらっています」

本能だけでなく、頭を使ってラグビーをする意識がより高まってきた。「4年目になるので、そろそろしっかりせなアカンなと(笑)。チームのためにということもありますけど、自分のためにも意識しないといけないと思います」。

ウイングというポジションは、スピードあるランや華麗なステップなどに注目が集まりがちだが、味方のために汗を流せる資質も問われる。フルバックを含めたS愛知のバックスリーにはチャンス・ペニやケレビ ジョシュアなど、派手なプレーでスタジアムを沸かせることができる選手がいるが、小笠原や中野のように目立たなくてもチームを支えることのできる選手もそろっている。

「自分の仕事ができたら、味方がしっかりつないでくれる意識でいます。『俺もいるぞ』ということを今節は見せたいですね(笑)」

時にスポーツ選手は、誰かを思う力が大きな原動力になることがある。決意を新たにした若武者が、パロマ瑞穂ラグビー場で躍動する。

(齋藤弦)

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