NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第11節(交流戦)
2026年3月14日(土)13:00 ホンダヒート・グリーンスタジアム (栃木県)
三重ホンダヒート vs 横浜キヤノンイーグルス
三重ホンダヒート(D1 カンファレンスB)
三重ホンダヒートのスクラムハーフ、土永雷(どえいあずま)選手「特に……。いつもと変わらない感じです」
三重ホンダヒート(以下、三重H)で存在感を高めている土永雷は、今節の横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)戦についてそう語り、静かに微笑んだ。
相手には4歳下の弟・旭が所属。その弟が今節のメンバーから外れてしまったが、これまで9試合連続で出場を続けてきており、リーグワンの公式戦で初めての“兄弟対決”となる可能性があった。普通なら特別な出来事になりそうなものだが、彼はあくまで自然体だ。
昨季はスタメンとリザーブを行き来する立場だったが、今季はここまで9試合で先発出場。欠場した前節・埼玉パナソニックワイルドナイツ戦も直前でメンバー外となったものであり、チームを操る司令塔として確かな存在感を示している。
素早いパスでテンポを生み出し、稲妻のようなステップで相手の虚を突く。第6節の浦安D-Rocks戦ではラインアウトからテビタ・イカニヴェレとのトリックプレーでトライを奪う場面もあり、その冷静な判断でHEATER(三重Hファンの愛称)を唸らせた。
そんな活躍を見せる土永だが、成長の理由を尋ねても言葉は控えめだ。
「自分の軸はまったく変わっていないんです。ただ、テンポのいいラグビーをしたいということと、キックの質を高めること。その二つをずっと意識しています。もともと、どちらも自分の強みですし、やっていること自体は変わっていないんですよね」
2023年に加入した当初は練習生の立場で、1シーズン目は一度も出場機会がなかった。2シーズン目の昨季にチャンスをつかみ、そして3年目の今季に飛躍。順調に階段を上がってきたように見えるが、本人の気持ちは「1年目から試合に出るつもりでやっていましたし、いまも昔もまったく変わっていない」という。そして、その姿勢を象徴する言葉を口にした。
「あまり考えないようにしています。自然体ですね」
14日に行われる横浜E戦は、来季からの新たなホストスタジアムとなるホンダヒート・グリーンスタジアム(栃木県宇都宮市)での開催。この会場では今季2戦2勝と好相性だ。
「雰囲気もいいですし、ファンの声もすごくよく聞こえて、ホストだという実感も湧いてきています。2連勝といい流れもありますし、楽しい場所ですね。そこで勝利をつかみたいです」
そう言って、土永は少年のような笑顔を見せた。自然体で9番のジャージーを身にまとうサンダーボルト。勝利を目指し、再び宇都宮のピッチを駆け抜ける。
(籠信明)



























